少し前に購入して「このGWに読むぞぉ」と思っていた本を紹介します。


2014年5月20日付 朝日新聞の一面トップに驚いた記憶があります。
「所長命令に違反 原発撤退」
それ以前に「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」を読んでいたので、この記事については「まさか!真逆じゃないか!」と本当に驚きました。
「政府事故調の『吉田調書』入手」とまで書いてあったので戸惑いました。

この記事は世界的にも反響が大きかったことをご記憶の方も多いと思います。
「フクシマ・フィフティ」と讃えていた論調が一変しました。

現場で奮闘している人たちのことをまるっきり無視されたようで、本当に本当にくやしかったです。
けれども、この「吉田調書」は非公開とされていたので、私のような一般人が確認する術もなく、「本当のところはどうなんだ!」という思いを抱えるだけでした。

ところが、2014年8月18日事態が急展開しました。
同日付の産経新聞一面トップは、「『全面撤退』明確に否定」という入手した「吉田調書」から読み解いた記事でした。

その後はご存じの通り、政府の「吉田調書」公開、他紙による朝日新聞への強烈な批判、そして朝日の謝罪会見という流れになりました。

この本に多数引用されている「吉田調書」ですが、「事実」が記述されているだけにもかかわらず、読んでいて涙が出てきた場面がいつもありました。

原発については、各々いろいろな思いや考えがあるでしょう。
賛否の意思表示をすることは、思想の自由や言論の自由が保障されているわが国では何の問題もありません。

ですが、影響力の強いマスメディアが意図的に部分を省いたり、加えたりして元の意味を変えて伝えることも「言論の自由」なのでしょうか?

志半ばで倒れた吉田昌郎元所長をはじめ、2011年3月11日以降福島第一原発に携わった全ての方々に、そして、今もなお現場で作業に携わっている方々にあらためて感謝したいと思います。


「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実/門田 隆将

¥1,404
Amazon.co.jp



死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日/門田 隆将

¥1,836
Amazon.co.jp

気づけば3月も終わり

我が家の受験生も4月からは晴れて高校生
本人が自分で考えて、考え抜いて最も行きたい高校を選ぶことができたのが、親としてはうれしいところです。

行きたいと考えていた学校の中で決めたのは、授業は厳しいし、部活はもっと厳しいし、校則も厳しいところ。

何度も本人に確認しました。
「今までみたいにのほほんとする時間はないよ?」
「3年間試合に出ることないまま終わるかもしれないよ?」

そのたびに娘ははっきりと言いました。
「勉強は次のステップのために必要だから、サポート体制がしっかりしているところで勉強したい」
「私のタイムはあの中では速くないことはわかってる
少なくとも今より泳げる時間は格段に増えるから、タイムは良くなると思う
少しでも速くなりたい
それに、試合に出ることが目的じゃないから
速くなった先に試合に出ることができたら、そりゃうれしいけど」
「礼儀や校則が厳しいということは、この3年間で身に付けることができたら、大人になった時に役に立つ」

「だから、ここに行きたい。後悔はしない。」

ここまで自分で考えたのだから、苦しくても自分でなんとかするでしょう。
自分で選択しなければ、何かあれば自分以外のところに原因を求めてしまいます。
それでは自分の人生が他人任せになってしまい、空虚なものになってしまいます。
自分の意思で選ぶことは、怖いことだけど、とても大切なことです。


今シーズンは、誰も体調を崩すことなく乗り切ることができました。
子どもたちはほぼ毎日泳いでいたおかげかもしれません。

娘も、休んだのは2月に入っての7日間だけ。
スイミングスクールの仲良くしているお母さんからは、
「(スポーツ推薦じゃなく)一般受験だよね!?やすじ子ちゃん、ずっと来ているから心配になってたよ~!」と気遣われる始末でした。

「お母さん、私(高校生になるのに)楽しみしかないわぁ」
と、何とも肝の据わった発言をしていましたが、
今は、春休みの課題が、最初の越えるべき壁になっています。


桜が咲き始めました。
やはり、この季節は「旅立ち」が良く似合う。
昨夜、テキスト片手に娘がリビングに入ってきました。

「お母さん、数学教えて」

...何っ!数学とな?

頼みの夫はお風呂。
逃げ場のないまま、「数学苦手なんだよぅ」の言葉をぐっと飲み込みました。

「ここ教えて」

問10?最後の問いかい!応用問題じゃんか!
またもぼやきの言葉をぐっと飲み込みます。

...わからん。
「これ三平方の定理だよね?なんで高さがAHになるの?」
と解説を見ながら、逆に娘に質問。

「え~、だってさぁ、うんぬんかんぬん...あ!わかった!」
と娘は何やら書き始めました。

数分後、「解けたっ!お母さん、ありがと」

ごめん、私、な~んも教えてないよ。
ところどころ、私自身がわかっていないところを「どうしてこうなるの?」と聞いていたくらい。
「図形を見るポイントと使う公式がこれでわかったから、似たような問題には対応できる」
と、娘はきっぱり。
珍しく断言するし、「あーすっきりした」と晴れ晴れしてるし、きっと理解はしたのでしょう。


なんだろうなぁ、「教える」って。難しい。
図らずも昨夜は、本人自ら理解するというベストな状態になったけど。
毎回こう上手くは行くまい。

できれば数学以外でお願いします。
今年もあとわずか

街なかの門松が増えた気がします。
数年前は本当に少なかったのに

気持ちが上向いてきたのでしょうか。

景気回復とまではまだ遠いですが、一個人としてがんばりますよ。

今日という日を迎えられたことに感謝です。

平成27年がみなさまにとって良い年でありますように。
衆議院選の投開票日はいよいよ明日です。

みなさん、必ず投票に行きましょう。

「大義がない」だの、「年末の忙しい時に」だの色々な声がありますが...。

年内に組閣して年明けからすぐ動くためには、翌週の21日では間に合いません。
14日がギリギリでした。

年末じゃなかったらいいのでしょうか?
1月なら「年明けの忙しい時に!」
2月、3月なら「年度末の忙しい時に!」
4月なら「年度初めの忙しい時に!」
と、こういう不満はきっといつでも出てくることでしょう。

投票以外に民主的な政治への参画方法を私は知りません。

現代において、投票するために文字通り「命懸け」で投票所に行く国があることを忘れるべきではありません。

日本では、選挙権を持つ人であれば自由に投票所に行ける。
このこと自体が有難いことなのです。

なので、「大義がない」と言う人たちを私は憐れんでしまいます。
そんなことを言う政治家に対しては、その資質を疑ってしまいます。

景気回復は大変重要ですが、それだけが争点ではありません。
天気が心配な地域もありますが、みなさんそれぞれの争点を見つけて、明日は必ず投票に行きましょう。

選挙権は権利です。
ですが、その権利を行使せずに不満を言うのはカッコ悪いです。
かっこいい大人でありたいものです。


**** 珍しく連続して投稿しています。よろしければひとつ前の記事も読んでくださいね。 ****


GDP速報値が年率換算でマイナス1.6%と発表されたことで、再度の消費税増税の先送りが濃厚となりました。

5%から8%へ、そして10%。これは三党合意です。
その「約束を違えるのだから、解散して信を問う」
このカッコ内は、これまで何度もあったことですから、野党が言う「大義がない」は的外れです。

このGDPのマイナスは、デフレ下での消費税率のアップによるものであって、民主党幹事長の言う「アベノミクスの失敗」ではありません。
(アベノミクス前の円相場や日経平均株価を思い出してください)

この幹事長は上手に論点をすり替えますからねぇ。
多くのメディアが「大義がない」を主張しています。
この賛否を聞き、マスメディアに流されることなく、自分の考えをしっかり持ちたいものです。

**** 今日はこの後にもうひとつ投稿しています。よろしければ読んでくださいね。 ****


昨夜の沖縄県知事選挙の結果は、驚き半分と「やっぱり」が半分でした。

当選した翁長氏は社民と共産の支援を受けつつ、「自分は真の保守だ」と迷言を吐いた人です。

氏の公約は「辺野古移設反対」です。
移設反対なら、「世界一危険」と言われる普天間飛行場で固定化させるのか、という当然の疑問には明確な返答がないままの船出です。

安全保障に関しては国の専権事項にもかかわらず、それを争点にして当選したのですから、社民と共産の支援が今後足かせになっていくのは明らかです。
沖縄以外に住む私たちは、沖縄の地政学上必要な基地の引き受けに対して、感謝しなければいけません。

沖縄経済の立て直しなど、本来の知事の仕事が疎かにならないことを祈るばかりです。

「私の当選で県民の考え方は違うと出た。それを日米両政府や国連に届ける。」
とは、当選後の氏の発言です。

何度でも言います。
安全保障は国の専権事項です。
百歩譲って、日本政府に言うのは良しとしましょう。
ですが、米国政府や国連に言うのは、甚だしくお門違いです。

国連すなわち国際連合の英語表記は、United Nationsです。
どこに"International"なんて言葉がありますか?
素直に訳せば「連合国」です。
あのいわゆる第二次世界大戦の枠組みそのままです。

国連憲章には敵国条項があり、日本やドイツ、イタリアが該当します。
そう、連合国の敵国であった国です。

国連が平和的組織だと考えているのは、日本ぐらいじゃないでしょうか。
本当におめでたい。
まあ、知事になる人がこのように勘違いしているのですから、さもありなんです。

基地の移設反対!
だけど、現状をどうする?
基地をなくそう!
じゃあ、国境の島々をどう守る?
攻めてくる国なんているはずがない!
え?実際もういるじゃなないですか。
話し合いで解決すべき!
今まで散々話し合っているじゃないですか。
もっと話し合えばいい!
堂々巡りじゃないですか!?それで状況がよくなるとは思えませんが。

物事は、ひとつの面だけを見て善し悪しを決めては見誤ります。
脳に異常がなかったようで本当に不幸中の幸いです。
羽生選手もハンヤン選手(日本のメディアは「エンカン」と音読みですが、ISUの表記や読みはHan YANです。ややこしいのでここでは音が近い「ハンヤン」とします。)も、まずは怪我を治すことに専念してほしいです。
私は、羽生選手の軽々と飛んでしまう4回転が好きですし、ハンヤン選手の高く幅のある美しいトリプルアクセルも大好きです。
2人がまた、元気に競技に戻ってきてくれることを祈ります。

今回の事故は知らなかったことが明らかになりました。
最も驚いたのが、日本選手にはチームドクターがいないということです。
衝突直後、羽生選手を診てくれたのは、アメリカのチームドクターでした。

衝突は過去にも何度か発生しています。
日本国内ならまだしも、海外での試合で怪我をした場合、医療事情が違うので対応が大変です。
というよりも、医療機関に連れていく前に応急処置や簡易診断は必要でしょう。
壁や氷に叩き付けられるのですから。

日本スケート連盟は、今後ドクターの帯同を示唆しました。
ですが、特別強化選手が出場する試合にとも言っています。

そうじゃないでしょう。
そりゃあトップスケーター達のスピードはものすごいです。
最終グループのスピードは、他グループとは違います。
だから、今回のような大きな事故につながったのだと思います。
けれども、凄いスピードが出ている事には変わりありません。
どの選手にも事故の可能性はあります。
「どこ(国内・海外)で開催されるか」が要件であって、「誰が出場するか」ではないと思います。

日本スケート連盟はフィギュアスケートだけではなく、スピードスケートも統括しています。
スピードスケートはどうなんでしょう?
チームドクターは帯同しているのでしょうか。気になります。

もうひとつ、私がテレビの前で怒ったことがあります。
羽生選手が緊急帰国した際、車椅子に乗っていましたよね。
なぜストレッチャーにしなかったのでしょう。
検査結果は脳に異常はないとのことでしたが、それは結果論であり、あの時点ではまだわかりませんでした。
羽生選手の律儀な性格なら、皆の前を通る時には会釈をするでしょう。
「会釈なんてしなくていいから、首に負担をかけないで!」
とハラハラしながら見ていました。
身体に余計な負担をかけさせないためにも、ストレッチャーに乗せ、人の目につかないように移動させる手配をしてもよかったのではないでしょうか。
それをするのはスケ連です。スケ連の役割だと思います。

今回、帯同しているスケ連の役割って何だろうと改めて思いました。
「出場するか棄権するかを決めるのは本人とコーチであり、私たち(スケ連)が口出しできることではない」とも言ってました。

そこにいる関係者の安全に配慮するのは、組織の基本的な役割だと思います。

何のために現地に行っているんだろう。
ますます知りたくなりました。
道徳が教科に格上げされるとかされないとか。

「価値観の押しつけが懸念される」
「『修身』のような思想統制の恐れがある」

新聞社説の一部です。

「修身」が思想統制?
この社説を書いた人は、修身を読んだ上での主張なんでしょうかね。

私は読んでみました。一部ですが。
正直・誠実・良心・謙遜・質素・倹約・寛容・報恩・整理整頓・健康・礼儀・自己規律・立志・勉強・学問・仕事・勤勉・努力・忍耐・辛抱・克己・勇気・責任・規律を守る・夫婦・親子・兄弟・祖先・友情・同情・博愛・協力・公益
これらを学ぶことは、価値観の押しつけになりますか?
もしそうなら、これらを否定することになりますね。
これらと真逆の振る舞いをする人と仲良くする強い意志を私は持っていません。

思想統制であるという主張にも異を唱えます。
修身の内容は、国内外の人を取り上げています。
いわゆる伝記です。
軍人も登場します。倹約であったり、自己規律を説いています。
武士や商人、農民も登場します。
昭和9年からの教科書には、フランクリンも登場します。
どこをどう捉えたら思想統制になるのでしょうか。

私が驚いた文章を紹介します。

男のつとめ女のつとめ (明治37年~・尋常小学校第四学年)
男は、家の主人となって、家業をつとめ、女は、男を助けて、家のせわをするものであります。男のつとめと、女のつとめとには、かように、ちがうところがありますから、そのこころがけも、ちがわねばなりません。
しゅうしんのこころえは、男も女も守らねばなりません。男はかっぱつで、女にはやさしくなければなりません。れいぎさほうは、男にも、女にも、たいせつであります。
知識は、男にも、女にも、たいせつでありますから、おのおの、そのとめをつくすために、ひつような知識をみがかねばなりません。
女を男よりもおとっているものだとおもうのは、まちがいであります。ただ、男のつとめと、女のつとめとは、ちがうことをおもって、めいめい、そのほんぶんをわすれんようにせねばなりません。

明治時代です。
男女の違いはあれど、それは上下ではないと明確に謳っているではありませんか。
(部分だけを取って「女性蔑視だ」と言うのは違うと思います。全体を読めば、決して女性をないがしろにするものではないとわかります。)
「昔の女性は虐げられていた」という主張には、首を傾げざるを得ません。

教科化は、評価する際の難しさがあるかもしれません。
ですが、美徳を身につけるチャンスをみすみす逃さなくてもいいでしょう。

賛否があるのなら、なおさら「修身」の一読をお勧めします。

精撰尋常小学修身書―明治・大正・昭和…親子で読みたい (小学館文庫)/著者不明

¥771
Amazon.co.jp

「『懇ろ』は九州じゃよく使う」



・・・使いません。

元福岡県民ですが。


なんだかなぁ、釈明にしても他にあっただろうに。


それにしても、都議会のセクハラやじにはあれだけ噛み付いたテレビが今回静かなのはなぜ?
国会での発言なのに。

発言内容は都議会の時よりもひどいですよ。
不思議ですなぁ。