自ら口にしなくても

日本人は幕末や戦国時代が好きなんだなぁ、と大河ドラマのラインナップを見るとつくづく思います。

だからでしょうか、政治家が幕末の志士や戦国武将に自らを重ねたり、なぞらえた名を政策につけたりすることも多々あります。

気持ちはわからないでもないのですが。

幕末の志士たちは、「歴史に名を残そう」とか「皆を驚かすようなことをやってやろう」と狙っていたのでしょうか？

それは違うと思います。
彼らは、ただこの国の将来を考え、行動した結果、それが現代まで名を残すことになったのだと思います。

名を残すか否かは後世の人々が判断することです。
自らそれを口にすることは、浅ましいばかりです。

政治家のみなさんは、己の信念を有権者である私たちに堂々と訴えてください。
聞いて心地よい言葉はいりません。
何もせずとも生活がバラ色になるとは、この期に及んで誰も思わないでしょう。
「実現するためには、国民のみなさんも痛みを分かち合う必要があります。」
そう具体的に挙げてください。

12月16日は、政治家も国民も覚悟が試されます。