大河ドラマ「江」

見るのがつらくなってきました
ストーリーがグダグダになっているように思えます
役者さんが気の毒に思えてしまう程に

特徴的なところでは、「嫁ぐ」という出来事に違和感があります
(あ、私はフェミニズムを提唱しているのではありません)

初が京極高次に嫁ぐ
江が豊臣秀勝に嫁ぐ
江が徳川秀忠に嫁ぐ

ここには相思相愛が描かれています
(秀忠とは、ちと時間がかかったようですが)

それが、そもそもムリな設定なのでは、と思います

「結婚するには愛情がないと」と思うのは、現代人の感覚
当時は、そういう感情は低かったのではないかと思います

「忠」をはじめとする当時の武家の心得があります
(「武士道」という方が私たちには馴染み深いかも)

個よりも家、家よりも藩・主君、ひいては天下国家

このような価値観(パラダイム)の世界を、現代のそれに合わせるのはムリというもの

「当時の女性は政略結婚でかわいそう」
これも現代の価値観をそのまま当てはめているから、そう感じるのでしょう
そもそも当時の女性が、自分を憐れんでいたかどうか...

現代の価値観にあわせて批評するのもムリなのでは
当時は「そうだった」で受け容れてはダメなのでしょうかね?

当時の価値観というか、そういった観点を踏まえれば、グダグダの展開にはならなかったのではないかと思います

「分かり易く」描くのは大切ですが、迎合するのとは全く違います

ここまでくると、視聴者がなめられているように思えるのは考えすぎでしょうか