「質の高い仕事をしたい」と耳にする
向上心はとてもすばらしいことだし、必要だとも思う

しかし、この言葉は時として
「だから雑用はしたくない」
に続く

個人的には仕事に雑用なるものはないと思っているのだが
コピー取りや電話・来客応対、掃除などなど
いわゆる雑多なことを指すようだ

この「質の高い仕事をしたい」と言う人から「雑用」を外すと
質の高い仕事ができるか?

答えは否

仕事の質というものは時間密度の濃さである

時間密度を濃くするためには
時間内に手がける仕事を多くしなければならない

すなわち「量」がまず必要なのだ

溢れるくらいの量を抱えることによって、こなす工夫ができる

「溢れるくらいの量」というのは
時間内にさばききれないほどたくさんの仕事
のことである

営業職で例えると
商品知識や顧客知識が先輩の方がたくさん持っていると分かっているにもかかわらず
先輩より早く、定時ちょっと過ぎに退社している場合は
間違いなく量をこなせていない

本人は十二分にがんばっているつもりかもしれないが
周りはそれを凌ぐ力を持っているのだ

それに気づかなければ、量もこなしていないのに、質の高い仕事にたどり着けるわけがない

新卒に限らず新人が先輩より早く帰れないというのはこういった理由があるのだ