子供たちの夏休みが始まった数日後、実家に2人を預けて旦那の面会に行きました。


15分しかないので、猛スピードで2ヶ月間にあった出来事を旦那に話しまくりました。


途中で、このフロアではあまり見ない“看護師さん”から呼ばれました。


廊下でその看護師さんから、旦那の肺がだいぶ硬くなってきて酸素が入りにくくなってる事と、

血圧がぐっと下がり危険な状態になることが増えてる事、

そして痙攣発作が起きるようになってきていて、薬で対処してるがその薬が効きにくくなってきている事を聞かされました。


そして、


「次、また痙攣発作が起きたら、もう戻ってこないかもしれない、、、そういう状態だということだけ理解しててほしい」


と、言いにくそうに言ってくれました。


私はそれを聞いて、あぁもう長くないんだな、、、やだな、、怖いな、、


そう思いました。


旦那のそばに戻った私は、何も言えなくて旦那を見つめるだけしかできませんでした。


帰り際、看護師さんから

「お母さんは子供を見てあげて、いつも通りに過ごせばいいからね!」

と、励まされました。


その日の真夜中に電話がなりました。


出る前から何の知らせかわかってしまいました。


「急変して、今、血圧が50切りました、、、ゆっくり慌てないで来てください」


その言葉から、血圧が下がるスピードがゆっくりで、これが最後だからしっかり心を整えてから来てね、という意味合いがあると感じました。


子供たちは電話の音で起きていたので、着替えを手伝い、義母と実家に連絡を入れて病院へ向かいました。


そして家族に見守られながら、旦那は静かに旅立ちました。


14回目の結婚記念日の前日でした。