コロナの影響で面会できる日が、月1回→2ヶ月に1回→2ヶ月に1回15分だけ、となりました。
ある日の面会中、ヘルパーさんが来て旦那の歯磨きをしてくれました。
顔面麻痺しているので口がなかなか開かず、
「なんや〜?歯磨きイヤでちゅかぁ?ん〜?どした?照れてんのかぁ?あとにするかぁ?」
と、そのヘルパーは言い、部屋を出ていきました。
私はまた、固まりました。
え?うちの旦那、40代ですけど?
イヤでちゅかって何?馬鹿にしてんの?
旦那は認知症だと思ってる?
認知症の人に対しても、あかんやろ。
ついこの前まで社会人としてバリバリ働いてた2児の父なんですけど!うちの旦那は!
後でくるって言ってたから、今度来た時に、家の旦那に普通の言葉使ってくださいって言おうと思ったけど、
同時に、私が文句言ったせいで旦那に八つ当たりされて今よりもっとひどい扱いされるかも…と思い、その可能性が高いと感じたので私は言わないことにしました。
結局15分以内にヘルパーは戻って来なかったので、悔しい気持ちのまま旦那に
「毎日ここに来て助けてあげられへん…ごめんな…でも、頑張って?頑張ろうな」
と伝え、病院を出ました。
旦那のリハビリをしてくれる若い先生はいつも、
「〇〇さん、Aです。今日もリハビリさせていただきますねー」と言ってから施術を始めます。終わったあとは私に
「今日の旦那さん、顔色いいですね」とか笑顔で色々話しかけてくれるので、とても癒やされます。
どうしてこんな酷い目にあわなきゃいけないんだろ…と、虚しくてやるせない気持ちでいっぱいでした。
普段あまり買わないちょっといいおやつを買って帰り、子供たちが喜ぶ笑顔にだいぶ浄化されました。
子供たちがいて良かった。
子供たちを私に残してくれてありがとう。
改めて強くそう思った日でした。