はじめに
内容
外国語は、
①世界の見方が変容する経験
・clairière(クレリエール)
・仏語 「羅生門」
②「もうひとりの自分」を発見させてくれる
・悩みの原因や解決法
・心の「空き地」
まとめ
外国語は、世界や自己に対して新しい認識をもたらしてくれる。
(知ってるつもりがひっくり返る)
解答例
問一
ア「ガラスは薄くなっていくが、障壁がなくなる日は決して来ない」
どういうことか、説明せよ。
どれだけ外国語を勉強し上達しても、母語話者と同じように、その言葉を獲得することはできない、ということ。
問二
イ「世界の見方が変容する経験」
どういうことか、本文に即して具体的に説明せよ。
clairièreという言葉が空き地と陽光を結びつけ、フランス語の「羅生門」が驚きの作品理解に繋がったように、外国語は新しい認識をもたらす、ということ。
※既知を未知にする!
問三
ウ「『本当の答え』が口から飛び出てくる」
どういうことか、説明せよ。
母語の思考では心の奥に隠されていた、直視したくない自己が、外国語を通して意識上にあらわれてしまう(言語化されてしまう)、ということ。
※以下に注目
とても直視に堪えないこうした自分の瑕疵が、外国語という「ガラスの壁」を通すことではじめて、検閲と抵抗をくぐり抜けて言葉になる。
問四
エ「そのようなほの暗い場所を自分のうちに見出し、認めるのは、不思議と静かな慰めを与えてくれる経験でもある」
それはなぜだと考えられるか、説明せよ。
外国語を通してあらわれた自分の負の側面は、発想や生活に新しい視点をもたらし、豊かな自己理解につながるから。
※問三の効用を説明
設問の「慰め」から、
〈暗部を隠そうとしていた無意識の緊張からの解放〉
といったニュアンスがあるとベターかも?
おわりに
詩のようなキレイな文章だった。
内容は小学生でもいけるけど、カッチリと解答に変更するのは難しい、けど楽しい。読解というか、絵描きや塗り絵してる感覚?
関係ないけど、フランスといえばミュージカル『壁抜け男』が最高やった!笑