こんにちわ。
本業がバタバタでしばらくブログを休んでしまいましたが、久しぶりに更新します
こちらはすっかり春らしい天候で、ワシントンの桜は例年より一足先に満開。日本もこの週末は絶好の花見日和のようですね。
さて、今日はリーダーシップについて書きます。
リーダーシップは、その内容が漠然としていて一言では語り切れないため、実に様々な切り口で定義されます。
例えば、リーダーシップとマネジメントの比較・・・リーダーシップを先天的⇔後天的な切り口で定義する考え方、「Situational Leadership」に代表されるような部下指導・コーチングの観点で捉える考え方。。。
どれもその通りで、何が正しくて何が間違いというわけでは無く、定義の切り口と議論されるシーンが違うだけです。
今日は、ある企業内でそれなりのCareer Ambitionを持った方が、企業内でSenior leadership positionを狙うために必須なリーダーシップの要素について、上司やキーステークホルダーとどう向き合うか という観点で私見を書いてみたいと思います。 昔何かの本でも読みましたが、良い悪いは別として重要なデシジョンを下すのは他人ですからね。。。どう上司やキーステークホルダーと向き合うか、というのはとても大事なセルフマネジメントのポイントの一つです。
ポイントは2つあります。
①複数の上司との関係を良好に保つ:リーダーシップとは、キーステークホルダーと良好な関係を保つことに他なりません。複数の上司の利害は時に食い違います。これをどうマネージするかでシニアなポジションへの道が開けるか、開けないかが違ってきます。
②精神的なMaturity(成熟度)を高める。いつまでも「彼(彼女)はHigh-mentenanceで手がかかる(注:ハイメンテナンス:チヤホヤと同義)」と思われていてはまずシニアなポジションはやってきません。私の今所属している外資系企業での観察ですが若くして抜擢を受けた社員のかなりの人材が、このTransitionに実際苦しんでいます。
企業内で評価されて抜擢を受けると、多かれ少なかれ人はその瞬間「チヤホヤ感」を味わいます。実際に抜擢されて成果も出すのですが、上司はこの瞬間、「彼は成果も出したし、リーダーシップも鍛えたしもう放っておいても一人で引き続き頑張ってくれるだろう。一仕事終わったので他の人材を鍛えよう」と思考が変わります。本人からすると、今までことあることに重宝されてきたのに、急に「相手にされなくなった感」「他のひとを評価・重宝しだした感」を感じます。急に会社や上司に対し信頼感が低下し、不満分子になってしまうことがあります。
これは、本当によくある話しなんですよ・・・あんなに優秀な人がなんで?って話がごろごろしています。恐らく優秀なひとほど逆に針が振れる可能性が高いのかもしれません。
大事なのは抜擢された後。自分に謙虚に、今までの自分と変わらず同じペースで貢献していけるか。上司やトップマネジメントは、この点を重視して後継者育成の議論をしていたりします。
2点ともキーワードは「Mature(成熟度)」。企業内でシニアなポジションを取るには、高い成果を出すのは当たり前。リーダーシップを発揮して周囲を導くのも当たり前。仕事人生(私生活も然り)の岐路は、「Mature(成熟度)」にアリ。
チャオ