4コマ「実際の声と心の声を反転させたブラック企業の面接」

 

ブラック企業の採用担当者とか、社長とかって物凄いマインドコントロールが上手いイメージがありますよね。

 

 

例えば、具体的に名前は出しませんがTVとかで散々ブラックだと特集された某飲食会社。

ヤバい会社だって事はもう今の就活生、学生は知らない人のほうが少ないと思います。

それなのに話を聞く限り未だに入社する人は多い訳なんですよ。

 

 

 

政府公認のブラック企業みたいなものなのに何故入社しちゃうのか。ドMなんでしょうかね?

その編が気になったので連載してるネットメディアの取材でそういう人に話を聞いてみたりしたんですが、やっぱり「焦り」が原因として大きいんですよね。

 

 

 

 

勿論ブラックだと世間で言われている事は知っている、けど周りがどんどん内定を貰っている中で自分だけ内定がない、取り残されている、このままじゃまずい…

そういった焦りや危機感で「とりあえずどこかに入らないと!!」とヤバい所だとわかっていながら大量募集をかけているブラック企業に入っちゃうパターンが多いんですね。

 

 

話を聞いていて怖いなーと思ったのが、事前情報を持ち警戒しながら挑んだ面接中などに面接官の意味もなく熱意がある洗脳済みの社員の方

 

「ウチはブラックじゃない」「君の努力はわかっている」「ウチを踏み台にしていい」

 

などといかにも社員を大切に育てている、世間のイメージとは実際は違う、君の気持ちはわかっていると上手く言いくるめられ、それを信じ込んで洗脳されてしまう人もある程度いるという事です。

 

まあわかりますよ、これまで就活で辛い思いをして自分はダメ人間だ、誰にも認めて貰えないんだと思っている所を突然優しくされたら気持ちも傾いてしまいます。

そういう心が弱っている人をうまく操ろうとするのがブラック企業です。

 

 

 

 

なのでこういう入社の仕方をした人は非常に危険だと思います。

怪しい新興宗教に入った人となんら変わりません。

拾ってくれた恩を返そう、会社のためにこの身を捧げよう!と全力で働いてそのまま過労死しちゃってもおかしくありません。

 

僕は多分100万回生まれ変わっても会社のためにこの身を捧げよう!なんて考えはできませんが、世の中にはそう考えてしまう人だっているって事です。

やめてくれ。自分の身は自分の人生に捧げてくれ。

 

 

 

 

 

…で、まあこの「焦り」なんですけど、新卒カードを気にしすぎているから発生するんじゃないかと思うんですよね。

 

みんな新卒カードの力を信じすぎていませんか?

そりゃ力がないとはいいませんが、新卒カードが無くなったらもう人生終わりだ死ぬしかないって考えてる人がめちゃくちゃいるのはどうかと思うんですよね。

 

別に大丈夫でしょ新卒カードがなくなって。

今は第二新卒とかもありますし、新卒で希望業種に入れなくたって似たような業種の中小でも零細でも入ってそこでスキルを学んで中途で入るとか、いくらでもやりようはありませんか?

 

中途が募集してないとかだったらもう直接会社にメールすればいいじゃないですか。

入れろ!!!って。そういう型破りなやり方して中途募集してない会社に入った人とか普通に何人も知ってますし。

 

世間が決めたルールだけを見て、新卒カードがなくなる前にどこでもいいから入らなきゃ!!とブラック企業に飛び込んでいくのは本当に意味がない事だと思います。

良い事なんか全くないでしょそれ。

 

 

 

就活で行き詰まったら1年少しゆっくりして自分を見つめ直してたっていいじゃないですか。

 

 

焦りまくってブラック企業に入っちゃうより、少し立ち止まって、落ち着いて自分と向き合い、自分の思う人生をこの先歩むためには他にどういう方法があるかを考えてみればいいと思います。

 

 

 

 

以上、新卒カードを気にしすぎてブラック企業に入っても元も子もないよって話でした。