県内の待機児童数、過去最少の241人に 42市町村では待機児童ゼロ

埼玉県

埼玉県は11日、4月1日現在の保育所などの待機児童数(さいたま市含む)が前年度から106人減の241人だったと発表。埼玉新聞が報じました。これは2年ぶりの減少であり、現在の集計方法になった2002年以降で最少となります。

 

八潮市においても待機児童数が改善し、前年度から15人減の24人となりました。この結果は、市内の保育所整備や保育士確保の取り組みが効果を上げたものと見られます。八潮市だけでなく、白岡市では36人(前年度比8人増)、北本市32人(同1人減)、草加市24人(同3人増)など、21市町で待機児童が発生しています。

 

待機児童が発生しなかったのは42市町村で、そのうち38市町村は前年度から変わらず0人でした。新たに待機児童ゼロとなった市町村には、東松山市(同20人減)、三郷市(同9人減)、蕨市(同1人減)、伊奈町(同1人減)の4市町があります。

 

県全体で待機児童が最も増加したのは狭山市の9人増で、朝霞市、白岡市の8人増が続きました。一方、減少が顕著だったのは所沢市で47人減、東松山市、上尾市が20人減でした。

 

就学前児童数は29万7385人で前年度から1万379人減少しましたが、認可保育所などへの入所申し込み者数は14万3486人と1873人増加し、共働き家庭の増加などを背景に保育ニーズは依然として高い状況にあります。

 

新たに住宅が増えているエリアなどで、自治体が想定した児童数を超えていることが明確であり、埼玉県では待機児童数ゼロを目指すため、施設整備や保育士確保を進めています。詳しくは埼玉県の公式サイトをご確認ください。

 

埼玉新聞