脚本　鈴木おさむ
演出　樹下直美、上田迅

キャスト
海野真夏（うみのまなつ） - 松本まりか
空知時夢（そらちたいむ） - 安田顕
空知未来（そらちみらい） - 高橋メアリージュン

山上花火（やまうえはなび） - 森香澄　未来の妹
菅勇気（すがゆうき） - 石井正則部長
大友祭（おおともまつり） - 石山順征　同僚
氷室輝（ひむろてる） - 谷原七音　未来のアシスタント
日熊元也（ひのくまげんや） - 白濱亜嵐　元同僚
海野三子（うみのみつこ） - 水野美紀　真夏の母
大浦隼人（おおうらはやと） - 安田顕（二役）元恋人
江原 - 菅原大吉　時計職人
江原の妻 - 和泉ちぬ
鳥世 - 杉田かおる　スナックのママ
陣 - 小手伸也　ストリップ小屋の従業員。紅子(三子)の恋人
咲川冬子 - かたせ梨乃　元議員。真夏の記事で失職
山上佳子 - 菊池桃子　未来の母

Tver視聴

感想
報道ステーションのあとにやる時間枠。
以前は「妖怪シェアハウス」「和田家の男たち」なんてのもやっていた。今回は初回を見逃してから、たまーにチラ観する程度だったが、高橋メアリージュンの濃い演技にちょっと食指が動いてTverで発掘作業。

物語は、不倫スクープを追う週刊誌記者に疲れて転職した女性が、その時計メーカの社長と不倫する話。社長の妻が高橋メアリージュン。これがまた濃くて濃くて、ハマり過ぎ（笑）
不倫するきっかけとなる出来事の前までタイムリープするための小道具が、母の形見の腕時計とエレベーター。
一度経験した事で、使い方が分かって来る真夏。
真夏役の松本まりかは、今までどっちかと言えば問題を起こす側の「ヤバい女」系が多かったが、今回はヒロイン。
安田顕も普段の地味役から昇格（笑）
しかしガンで余命半年と言われて別れた隼人が、実は真夏と別れるために嘘をついていたとは・・・
脚本は鈴木おさむ。「森三中」大島との結婚は当時話題になり、いいかげんな男だナーと思っていたが、その後子も出来て、順調に結婚生活が続いているので、ちょっと見直している。

数々の波乱エピソードを撒き散らしながら、ドラマは進む。
最終的に真夏は時夢と共に歩む生活を手に入れるが、タイムリープの弊害か、耳が聞こえなくなる。ただ改善の兆しも。
相変わらず真夏を撮り続け、未来に送っている元也。離婚して落ち着いたのか、時夢と真夏が手を繋ぐ絵を描く未来。
だがそれが黒く塗りつぶされて行く姿に、ビビったーーー
オマケ
廃校になったプールの水なんて、泳げるわけないだろー

あらすじ
第1話　夏夜の海で禁断の愛　7/18放送
高校生の時、好きな人と暮らすと言って、家と金を置いて出て行った海野真夏の母三子。

それから10年後。海外からの郵便物。
母の死の報せと、形見の腕時計。時計は故障して止まっていた。

新しい職場に出掛ける真夏に声をかける、前の職場雑誌「ジャスティススクープ」の後輩日熊元也。真夏を好きだと公言。

会社は時計メーカの「TOWANI」PR部に配属となった真夏。自己紹介する同僚の山上花火は、社長の妻の妹。もう一人は大友祭。

出社した社長の空知時夢（そらちたいむ）を見て驚く真夏。

別れた彼にうり二つだった。真夏がしている時計を見て、君には合っていないといきなり言う時夢。「時計が人を選ぶ」とも。
働ける事になったから、この会社の時計を買ったのに、と反論する真夏。「それは時計ハラスメント、トケハラです！」皆驚く。
帰宅して、別れた隼人の事を思い出す真夏。

自分が不倫スクープを撮りながら自ら不倫していた。

そんな隼人が、がんを告白。余命半年。家族を捨てた天罰だと言って別れた隼人。

帰宅した時夢。手料理で出迎える妻の未来。社の業績か悪化した時、救ってくれたのが未来の父。その代償で自分の時間が止まった。不妊治療に懸命な未来は浴室に誘う。

男性不妊と診断されている時夢。強い精子を作るため食材にまで気を配る未来。

翌日会社で、他社との会議に時夢と同席させられる真夏。コラボ商品のロイヤルティ比率引き上げを要求する先方。抵抗する時夢だが、PR部長の菅が早々に了承してしまった。会議後、真夏の態度が気になって声をかける時夢に、自分の主張も言えずに、何が「時計が人を選ぶ」ですかと厳しく言った真夏。

家に戻った真夏は、母の形見の腕時計が動いているのに気付く。
時刻も合っていた。それはTOWANI製。

母の時計を嵌めて出社した真夏は、時夢に呼ばれた。コラボは止めると言った。「君のおかげで目が覚めた。ありがとう」
真夏の時計を見て驚く時夢。もうこれを作れる職人は居ない。
君にすごく合っていると言う時夢。

絵を描きながら医師の話を思い出す未来。少し休んではとの提案。もう37歳だからと言う未来に、旦那さんのプレッシャーになっているかも、と返された。そんな未来を心配するアシスタントの氷室輝。美大生。
一人残業をしている真夏に話しかける時夢。それを受けて自分の事を話す真夏。母親の間違いを正すためにスクープを追ったが、次第に感覚が麻痺。女性議員の不倫を暴いて辞職に追い込み、逆恨みで刺されかけた事もあった。

プライベートでもトラブルがあり、死のうと思った時もあったが、そんな時にTOWANIの広告で「時はあなたとしか進まない」との言葉に救われた。

翌日、職人の江原の所へ、時夢に同行する真夏。

未来にはその事を言わずに出た時夢。

途中、よろけた時に抱えられた感触が隼人と同じで驚く真夏。

だがその家で火事が起きていた。助けに入る時夢が江原を担いで外に向かう。真夏も手伝った。だが燃える梁が倒れて来た。

病院に担ぎ込まれた江原と真夏。彼女の腕の火傷は、痕が残るだろうと言う医師。落胆の時夢。現れた元也が、真夏を傷付けたあなたを許さないと言った。
次の日曜、江原に見舞いに行く時夢に同行する真夏。行く前に花火から電話で、江原にお土産を買って行くよう指示された。

そして江原宅で歓待される時夢と真夏。

レストランで妹の花火と食事する未来。そこで、時夢が新人女性と共に江原宅へ行った事を告げる。ほくそ笑む花火。

江原宅での食事のあと、時夢の事を話す江原。「時は、あなたとしか進まない」の言葉は時夢が考えたものだという。素敵な男。

帰り、川べりを歩きながら広告の言葉のことを話す真夏。
あの言葉でまた歩き出そうと思った。包帯にそっと手を添える時夢に「触らないで！」と言う真夏だが次の瞬間、時夢の腕を取って自分からキスをした。

「忘れて下さい」と言って走り去った真夏。
翌朝。後悔に苛まれる真夏。その時チャイムが鳴った。外に封筒が立てかけてある。中には真夏が時夢とキスした写真が。

出勤時、エレベーターが降りる途中で停止。

腕時計の針がランダムに動く。その後エレベーターは一階に降りた。そこで花火からの電話。江原さんへのお土産の件。

日時を確認した。「昨日が繰り返されている！」

第2話　秘密のタイムリープ不倫　7/25放送
本当に戻っているなら・・あの写真を取り出すと消えて行った。

大友に電話して、自分の代わりに江原宅への見舞いを頼む真夏。
だが大友は犬がダメで家に入れず、お土産も真夏が持っていたので、結局江原宅に行った真夏は昨日のトレースを経験する。
そして時夢と川べりを歩く場面。

腕に触られないようストールを撒いた。

そして早めに時夢と別れた真夏。

だがその様子を撮っていた者がいた。
「人生は何度でもやり直せる」との母の言葉を思い出す真夏。

仕事帰り、元也に誘われた真夏。友人の弟が美大に通っていて、女性のモデルを探しているからやって欲しいと頼む元也。断るが、前の会社の穴埋めを理由にされ、引き受ける真夏。
MIRAIという画家のアシスタントをしている氷室輝。

デッサンをしながら、恋している女性は線が柔らかいと言う輝。

実は、このモデルは元也が頼んだものだった。せめて彼女の絵が欲しい。互いの事を思い浮かべる時夢と真夏。

そこに帰って来た未来と、画材購入に付き合った時夢。MIRAIとは彼女のことだった。アトリエを借りていたと言う輝。さっきまでモデルが居たと聞いて、その絵を見る未来。俺にもと言う時夢に、完成したら見せますと言って隠した輝。

ブランド広告の撮影のため、山間部の川に来た会社の一行。
休憩に入った時、川で溺れている子供を見つけた真夏は、急いで助けに入った。後から来た者に子供を渡すと、足を滑らせて深みに入った真夏がそのまま流された。

飛び込んで助けた時夢。だが呼吸をしていない。

マウストゥマウスで人工呼吸する時夢。

そして心臓マッサージ。母親の夢を見る間夏。「愛は落ちるもの」正しさだけでは止められない。だから、生きるのよ！
息を吹き返した真夏。その様子をスマホで撮っていた花火。
休み中の真夏へ、時夢が救命している時の動画を送った花火。

輝に呼ばれてモデルの続きを行う真夏。そこに立ち会った未来は、夫とのなれそめを話し出す。

そして輝のデッサンを見て「きっと誰かを想ってる」と言った。

数日後出社した真夏は遅れを取り戻すために残業。会社に戻って行く時夢を見て怪しむ花火。
真夏に、先日撮った写真を見せて語る時夢。古い資料を確かめたいと言う真夏に、地下の資料庫へ行こうと言う時夢。
同じ頃、姉の未来を訪ね、会社での水難事故の話をする花火。時夢は話していなかった。その動画を見てショックを受ける未来。
「この、女性社員の名は？」「海野真夏・・・」
今頃会社で二人きりか、と意味深に言う花火。

会社を訪れた未来。差入れに行ったが、警備員が社長は二人で地下の資料室に行ったと言った。
資料を見つけたが、停電が起きる。

回復したが、その時向かい合っていた二人。

階段を降りる未来。だが二人はおらず。

寸前で思い止まった真夏は資料室から出ていた。
翌朝自宅で、真夏のデッサンを見つける時夢、唇だけ赤が。

時夢の後ろにいた未来。

第3話　裏切りのプール
そのデッサンは、アシスタントの子がモデルを使って描いているのだと言う未来は、この唇は嘘つきだと時夢に言った。
花火が菅に入れ知恵をして、資料庫の防犯カメラ映像の確認に付き合わせた。資料庫に入って来る時夢と真夏。資料を探し出した後の停電。点いた時に急接近している二人。
真夏に、絵のモデルをやってるねと訊く時夢。妻は画家で、そのアシスタントが真夏をモデルに絵を描いていた。驚く真夏。
菅に呼ばれる真夏。資料室の防犯カメラ映像を花火と共に見られていた。どうやったら戻れる？母の言葉を思い出した。
エレベーターに乗って念じたが、効果なかった。

輝に、唇に勝手に色を入れた事を謝る未来。怒りか感じられると言う輝。図星だった。絵を元也に渡した輝。
元也と飲んだ真夏。その帰り、サンドイッチマンに絡まれる二人。あの女性議員の秘書だった。土下座して逃れた元也。
未来と食事する花火。彼氏の浮気確認のため、位置情報を取っていると言う花火。時夢が帰って来たので、あとでやり方教えるねと言って退散した。入浴中の時夢に、今夜どうかと誘う未来だが、計画している日じゃないし、疲れていると返される。

廃校になった学校の時計を直して、地域振興に役立てるプロジェクトを提案する時夢だが、賛成したのは真夏だけ。勘ぐられる。

否決されたが諦められず学校まで出掛けた時夢。

位置情報で確認する未来。そこに真夏もやって来た。

子供の頃いじめられて不登校になった時夢に、設置中の時計を見に来させた彼の父。それで再び動き出す事が出来た時夢。
ブランコに乗る時夢を見て母を思い出す真夏。

怖がってちゃ前に進めない・・・時夢に励まされてジャンプした真夏は、時夢に抱き付いた。

「社長のおかげで、止まってた思い出の時が進みました」「よかった・・・」
花火が未来に、資料室の動画を送り、間違えて送ったから消しておいてと頼んだ。それを観る未来。向き合っている時夢と真夏。

急な雨に降られて避難する時夢と真夏。

雨も上がって、濡れついでにとプールに飛び込んだ時夢。誘われて、思い切って飛び込んだ真夏。笑いながら泣く真夏。
両岸から潜水で泳ぎ合う二人。ぶつかって頭を打つ。

「そういう所が好きです」と言う真夏を抱き締める時夢。
「俺も好きだ。もう止まらない」そして唇を重ねた二人。

笑い合って水面から出た二人の横に、未来がいた。

「ずっと・・・見てたよーー！」

第4話　不倫退職…さよなら社長
制裁を与える未来。

泳ぎで負けたら死ぬか、みんなでご飯をするか。

形見の腕時計を、踏んで壊された真夏。

帰りのタクシーで、いたぶられる時夢と真夏。

時夢の家での鯛しゃぶパーティ。

制裁は激化して、二人のキスシーンを描いた未来。ボロボロになって帰宅した真夏を介抱したのは元也。
それでも真夏を追い込む未来は、真夏に退職願を書かせた。

それを時夢と社の皆の前で読み上げた真夏。

一方時夢は、壊れた真夏の時計修理に没頭。

輝は、頼まれた事が終わっても真夏のデッサンを続ける。それに腹を立てて絵をめちゃくちゃにする未来。

失意の中、優しく真夏に寄り添う元也。
時夢が、直した時計を置いて去って行った。
一縷の望みを賭けて時計をはめ、エレベーターに乗った真夏。

あのプールに入る前に戻っていた。

プールに入らず戻った真夏は、元也との関係を進めようとした。
だがその元也には、とんでもない秘密があった。
元也の住まいは何と真夏の部屋の隣。病的な隠れストーカー。

第5話　あの人とタイムリープ
元也と真剣に付き合おうと考える真夏は火花に相談。デートの場として水族館を勧める花火。一方未来にも実家（横浜）に行くならと水族館を勧める。
日曜。元也と横浜でデートする真夏。「私はやり直す・・・」

一方実家に帰った未来と時夢。

母の佳子に、子供が出来ないのは自分のせいだと話す時夢。佳子は冷たく「お父さんが知ったら、他の人が良かったって言うわ」と言った。怒りをブチ撒ける未来。

未来の機嫌を取って「八景島シーパラダイス」に行った時夢は。真夏らと鉢合わせしてしまう。未来がＷデートを持ちかけた。

ペアでのボーリング競技が始まる。結局真夏のチームが負け、二人でのキスを強要する未来。ヤケになって真夏がキスしようとするのを、元也が拒否して去った。
元也を探す真夏だが、そこで別れた隼人にバッタリ出会う。

「ごめん」と言い残して去った隼人。追い掛ける真夏だが、隼人はエレベーターに乗ってしまった。隣のエレベーターに乗る真夏だが、そこに未来が乗って来た。隼人が元彼だとの直感。
だがその中でタイムリープが起こる。降りた所は隼人に会う直前。隼人が行った先にお腹の大きな女性と小さな娘。

ガンで余命半年との話は、別れるための嘘だった。
泣き崩れる真夏に寄り添う時夢。それを離れた所で見る未来。

第6話　愛が溶ける…森の一夜　8/29放送
時夢から離れて行く真夏。そして翌日欠勤した。
隼人の時間は進み続けていた。私の時間は止まっているのに。
真夏と時夢の姿を撮っていた元也。
エレベーターでの事を思い出す未来。あの時真夏は、タイムリープしている事に驚いていなかった。何度か経験している。
あのプールに時夢が一人でいたのも不自然。タイムリープのためのトリガーがある筈。きっとそれは「時計」許せない・・
でももっと許せないのは・・・

輝から番号を聞いて元也に電話して呼び寄せた未来。時夢との虚しい生活を吐露し、真夏を書いたデッサンを黒く塗り潰す。振り向いてもらえなくてもいいと言う元也に「隣に住んでいるのに？」と追い打ちをかける未来。秘密が知られていた。

あの2人が一緒にならないように協力してと言う未来は、元也に土下座して頼んだ。

真夏に手紙を書く時夢。
真夏が部屋でウトウトしていると、死んだ筈の母三子が来訪。
自分の時計を取りに来た。真夏は人生のやり直し権を3度も使ったという。この時計は、使い過ぎると、あなた自身の未来が削られると言って持ち去った三子。

そこで目が覚めた。
時計はあった。そこにチャイムが鳴る。火花だった。

時夢からの手紙を言付かって来た。彼女が帰ってから開けた真夏。ある場所への招待状。次の日曜、下記の場所へ。

時の部屋と書いたカードの裏に「1,10,9,11,3,0」の数字と
「時はあなたとしか進まない」の言葉。
出掛ける真夏。そのあとを尾行する元也。

訪れた場所に立て札の１。方角を決め次に向かう真夏。

尾行を続ける元也。次は10。時計を見て方角を決め歩き出す真夏。同様に9、11と続く。

ヒルに気を取られて真夏を見失う元也は未来に報告。

同様に3,0と続けた先に建物が見えた。「時の部屋」の看板。

時夢が出迎える。スマホは圏外。怒り狂う未来。
ここは、父親が使っていた秘密基地だと言った時夢。

来たのは時計を作るため。完成した時計を見て驚く真夏。

最近の海野さんは、時間が止まっている様に見えたと話す。
だからその時計を見てもらいたかった。急に腹が鳴る時夢。

時夢から受け取った手紙を、明かりにかざして読み取った火花。
だが数字の羅列の意味が分からない。
真夏の作った卵サンドをうまそうに食べる時夢。
山の中を散歩する二人。ぬかるみで転んで泥だらけになる時夢。

数字と時計との関連を思いつく花火は、未来に手紙の事を話す。
方角じゃないかと思う・・・
時夢の顔を拭いている時に隼人を思い出した真夏は、隼人の事を話す。がんで余命宣告されたと言って別れたのに、元の家族と幸せそうに居る彼を見た。動き出した時間がまた止まった・・・

「生きててくれて、良かったね」と言う時夢。自分が悪い事をしたから彼ががんになったと自分を責めていた。君の時間を止めていた重荷は、一つでも減ったんじゃないかな？
「生きててくれて良かった」

その言葉を繰り返して泣きじゃくる真夏を抱き締める時夢。

「海野さんがいると本気になれる。仕事でも何でも」
これが過ちでも、もう一度時を戻せば・・・
唇を重ねる二人。「溶けてもいいですか？・・・」

そのまま夜半を迎える。裸で抱き合っている二人。

そこにやって来た元也が動画を撮り始めた。

そして真夏の時計を奪っていった。
元也から送られた動画を見て半狂乱になる未来。

自分の顔に死者の化粧を施す未来。「さよなら、私・・・」

朝、一人で支度する時夢。未来から電話があり、今日から個展をするから絶対見てねと念押しした。
エレベーターで一緒になる時夢と真夏。

会社へ行くと、皆が大変だと言って駆けて来た。
部屋に、時夢と真夏が愛し合っている姿の絵が掛けられていた。
そこに入って来た未来。「私の個展へようこそ。今回の個展のタイトルは”奪い愛、真夏”！」

第7話　最終章! 場末のスナック決戦　9/5放送
悲鳴を上げる真夏を抱き抱える時夢。バイオリンの音色をバックに、夫と真夏が不倫に至るまでの過程を解説する未来。

やめろと言う時夢の前に元也が現れる。「あなたにこの個展を止める権利はありません」作品を作るヒントを貰ったと言う未来。
私にはやり直せる、と心で密かに思う真夏。

次々に幕が外される絵画。

その時未来が、最後の作品と言って幕を外すと、真夏の時計が現れた。タイムリープのトリガーがそれだと気付いていた。

時計は動画を撮った時、元也が持ち帰っていた。
声を上げて取り戻そうとする真夏だが、撥ね返される。

皆から集中的に責められる真夏。そこに時夢が割って入り、愛したのは自分だと言って真夏を庇った。

二人の悪口をさんざん言った後「奪わないで」と真夏に手を合わせる未来。真夏を抱き抱えてその場を立ち去る元也。
時夢は、会社の代表権を菅に渡すと言って頭を下げた。喜ぶ菅。

前の職場「ジャスティススクープ」の上司に、母親に関する情報を探してもらい、その住所に行った真夏。あちこち聞き回って、あるスナックに辿り着く。そこのママ鳥世に母三子の写真を見せるが、知らないと言われた。

この写真は20年ほど前のものだと説明している時に「紅子ちゃんの子供なのかい？」と言う鳥世。
言われた住所に行くと、そこはストリッブ劇場。看板にミッドナイト紅子」の文字。受付の男に案内されて楽屋に。そこに居た紅子は母の三子そっくりだったが否定される。ショックで倒れる真夏に、瞬間的に反応した紅子は「真夏」と声をかけた。

自分のショーを見たら全て話すと言う紅子。

アトリエにソファを持ち込んだ未来。時夢を呼びつけて、同室の輝の目の前で時夢に手錠をかけ、片方を自分に手にかけた。
そして時夢の絵を描き始める未来。輝は帰された。
トイレに行きたいから外してくれと言う時夢に「トイレも一緒だよー」と言って微笑む未来。

鳥世の店で紅子を待つ真夏。遅れてやって来た紅子。
死んだと思わせたのは、人を恨んで生きる人生を歩んで欲しくなかったから。真夏と別れてから4回結婚したという。
話があの時計に及ぶ。使うか、使わないかの選択肢を与えた。
奪われたと言う真夏は、同じものがないか訊いた。
あると言って見せる紅子だが、Five Finger Fillet(ナイフゲーム)で勝ったらやると言って、フォークを使いやって見せた。

スピードを上げようとすると手に刺さる。

それでも続ける真夏を止め、時計を渡す紅子。

だがそれは普通の時計。
あの時計は、使っていいのは3回までだと言う紅子。それ以上使うと大切な何かを奪われるという。相手を本当に愛しているなら貫く覚悟を持てと言った紅子。

帰宅した真夏。外に気配を感じて覗き穴を見ると元也の姿。
慌ててドアを開けると、隣の家に入ろうとしていた。

無理やり押し入ると、その壁には大量の真夏の写真が。

時夢との姿も撮られていた。拒絶する真夏は部屋を飛び出した。
ベッドで泣く真夏。その下には元也がいた。

時夢の横で眠る未来。

その時花火がそっとやって来て、手錠の鍵を時夢に渡す。

未来が起きないよう、そっと外して逃げる時夢。

あの「時の部屋」の家へ行った時夢。「待ってるよ、海野さん」
「じゃあ、今、会いに行きます」と寝言を言う真夏。それを聞いてベッド下から出た元也は「悪魔のうさぎから僕が守って見せる」と言って出て行った。
目覚めた真夏は、そのまま一心に走る。
一方こちらも目覚めた未来。時夢はおらず、スマホと結婚指輪が置いてあった。
「時の部屋」で時夢に抱き付く真夏。
「私は、あなたとこれからを生きたい・・」と真夏。
時夢も「愛してる」と返す。

真夏の時計を嵌めてエレベーターに乗った未来。一旦止まった後、時計の針がメチャメチャに動く。

そして時は、火花が時夢に鍵を渡したところに戻っていた。
手錠の鍵を外した時夢の手を掴んだ未来。
「行かせないよー！」

第8話　最終回　命がけのタイムリープ不倫　9/12放送
「逃がさない、行かさない」と時夢に再び手錠を嵌める未来。

「時の部屋」に向かった真夏だが時夢はいない。
「何かが違う」タイムリープが起きた事を直感した真夏。

椅子に座り手錠を掛けられた時夢に迫る未来。
家に戻ると元也に捕まり、彼の部屋に連れて行かれた真夏。
未来さんがやったのと同じ様に真夏さんを独占すると言って、捕まっている時夢の写真を見せる元也。

スキを見て逃げ出す真夏。

未来のアトリエに行くと時夢がいた。そして今までの事は間違いだったと言い、別れを口にした。

その背後にはナイフを持った未来が。

振り向いた真夏は、私を殺しても社長の心に私はずっと残り続けると言った。「時計、使いましたよね」
真夏に馬乗りになってビンタを張る未来。

人から奪った愛では絶対幸せにはなれないと言う未来に、それでも自分で選んだ愛で生きたいと言って出て行く真夏。

時夢も、指輪を外して真夏について出て行った。明日、会社に行ってケリを付けると言う時夢。

翌朝、待ち合わせて会社に向かう時夢と真夏。だがそこに以前、真夏の記事で失職した元議員の咲川冬子が現れる。

絶対失いたくないものあるだろう！と言ってナイフを持ち時夢に突進する。だがそれを寸前で受け止めたのは元也だった。

「ごめんなさい・・・」と言って息絶える元也。

未来の元に帰った真夏は、時夢の身代わりになって元也が刺されて死んだ事を伝え、時計を返してと頼んだ。断る未来。
母の言っていた、3回以上使うと大切なものが奪われるとの話を伝え、今回が4回目だから時夢が去ったと言う真夏。次に使ったら今度はあなたが奪われると言う未来に、今回の結末だけはダメですと言う真夏。全部自業自得、力づくで奪えば？と言う未来。
二人の取っ組み合いが始まる。殴られて鼻血を出す真夏。「首から上が吹っ飛んでも元也を助ける！」と言う真夏に、とうとう時計を放り出した未来。

出て行く真夏に一言「疫病神・・・」

時計を嵌め、エレベーターに乗る真夏。そしてそれは起きた。
体に付いた血は消えていた。時夢と待ち合わせの寸前。
時夢と会う。そして咲川が現れる。後ろには元也がいた。
そしてナイフを持ち突進する咲川。その前に立ちはだかる真夏。
ナイフはバッグに刺さっていた。タブレットが割れていた。

元也に、都合のいい時だけ頼ってごめんなさいと謝る真夏。

真夏と共に出社して、皆の前で最後の挨拶をする時夢。会社の代表は菅に受け継ぐ。そして真夏の事を悪く思わないで下さいと、土下座した。悪いのは全部自分・・・
それを訂正する真夏。自分のやったのは不倫。相手には奥さんがいる。不倫は絶対誰かを不幸にするから、何度も巻き戻そうと思ったのに出来なかった。好きで好きで仕方ない。
一度きりの人生。奪った以上、奪った愛を生き切ります！

花火が「どっかーん、最後に大きな花火上げましたね」
会社を去る時夢と真夏。だが真夏が耳鳴りを起こして倒れる。

入院した真夏だが、何日経っても聴力は戻らず。
見舞いに行く時夢だが、看護師を介して拒絶されている。玄関から病室を見る時夢。そこに三子がやって来て、母親だと言った。

死んだと聞いていた時夢は驚く。あの子が生まれた時、最初に耳にしたのは時計の音だという。だから止めないであげてね。あの子の時間を。そう言って去った三子。
病室で、時夢からの手紙を受け取る真夏。耳が戻らなくても、動けなくなっても。僕がそばにいます・・・同封されていた「TOWANI」のチラシ。「時はあなたとしか進まない」

「時の部屋」にやって来た真夏。
彼女のために作った時計を嵌めてやる時夢。彼とお揃い。

見知らぬ海辺の町で暮らす事になった二人。今日がその初日。
バスを待つ間に飲み物を買いに行った時夢。だが真夏の帽子が風で飛んだ。慌てて追いかける真夏。そこにトラックが。
気付いた時夢が「真夏ー！」と大声を上げる。振り返る真夏。

真夏を助けてくれたのは三子だった。真夏に渡したいものがあるという。自分の腕時計を外した。真夏に伝えてと時夢に言う。今１回使ったから、あと２回使える。時夢には意味が分からない。
受け取った真夏。多分タイムリープ出来る時計。

だが「もう戻らない」と言ってそれを母に返した真夏。

それでいいと言う三子は、愛なんて何度繰り返しても地獄。でもそれが楽しい、と言って去った。

時計の修理屋で生計を立てている時夢。音のない生活にも慣れて来た真夏。時夢と共に、ゆっくりと時を刻んでいた。
買い物に出る二人。その写真を撮っている者。元也だった。

「先輩の幸せ、見守ってるよ」それは未来にも送られていた。

絵を描きながら「私って怖いかな？」と輝に訊く未来。
今はカワイイですと言う輝。未来が描いていたのは、元也が送った時夢と真夏のもの。

真夏が歩いていると、突然横から押される。それは小さな子か自転車から守ってくれたのだった。
ふと腕時計を耳にあてて微笑む真夏。
一方未来のアトリエ。完成した時夢と真夏の絵。

それが黒く塗り潰されて行った。

奪い愛、真夏 テレ朝系 2025年

奪い愛、真夏テレ朝系　2025年