スパイ・ゲーム   2001年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

監督 トニー・スコット
脚本 マイケル・フロスト・ベックナー

 

キャスト
ネイサン・ミュアー          ロバート・レッドフォード
トム・ビショップ             ブラッド・ピット
エリザベス・ハドレー       キャサリン・マコーマック 
チャールズ・ハーカー      スティーヴン・ディレイン
トロイ・フォルジャー         ラリー・ブリッグマン
グラディス・ジェニップ        マリアンヌ・ジャン=バプティスト 
ハリー・ダンカン            デヴィッド・ヘミングス 
アン・キャスカート大使夫人  シャーロット・ランプリング 
アマード医師             アミドウ

 

 

予告編

 

感想
録画して放置していたものを、たまたま正月休みで帰っていた娘が見つけて視聴。
題名と出演者から、ミッション・インポッシブル系のカッコいいスパイものと思っていたら、全く外れた。

諜報機関の泥臭い活動をベースに、組織の裏側を描く。
任務遂行に疑問を感じ、エリザベスを救出しようとしたビショップ。

任務の非情さを教えながらも、かつての部下を自らのキャリアと財産を賭けて救おうとするミュアー。

派手さはないが、男同士の友情、任務に対する矜持などが沁み込んでいて、いいものを観たという印象。
ワンダさんのクイズにこのスキットルが出て来て、正解出来た(ラッキー♪)

 

あらすじ
中国、蘇州刑務所。医師団が囚人に対してコレラの予防接種をしている。その最中に医師が感電して倒れる。息絶えて死亡宣告を受けるが、感電の直前にカプセルを飲んでいた。
途中で息を吹き返した男は、別房のドアをプラスチック爆弾で破壊し、そこに倒れていた女性の囚人を救い出す。
男と女囚はバンに乗せられ、刑務所から脱出しようとするが、最後の出口で工作がバレ、計画は失敗。
逮捕され拷問を受ける男。

 

1991年春。CIAの工作官ネイサン・ミュアーは、引退を迎える日に香港支局長のハリー・ダンカンから、自分が育てた工作官トム・ビショップがスパイ容疑で中国に逮捕された事を知る。

処刑までの期限は24時間。
CIA本部にミュアーを呼び出したのは、ビショップが無許可で工作を行った件の調査リーダーを務めるフォルジャー次官。


今は米中通商会談の時期であり、本来このための盗聴作戦がビショップの任務だった。
求められて、ビショップを工作官に育てたいきさつを語るミュアー。

 

ベトナム戦争末期の1975年。ラオス軍将軍の暗殺作戦を進めていたミュアー。狙撃手として参加したビショップは、厳しい状況の中でそれを遂行した。彼をCIAに採用する様働きかけたミュアー。
CIA工作員としての訓練を受けたビショップは、亡命者への協力者工作で頭角を現し、ミュアーとの師弟関係を築く。


だが、ある作戦で東ドイツ工作員を見殺しにした事案があり、スパイは非情なゲームであると考えるミュアーとの間で溝を生じた。

 

1985年、ミュアーはビショップと共に、アメリカ大使館爆破の首謀者サラメの暗殺実行のため、ベイルート入りした。
ビショップは報道カメラマンを装い、サラメの主治医アマードとの人脈を築いた。


その後アマードと共に難民キャンプ支援を行うエリザベス・ハドレーと知り合い、男女の仲になるビショップ。
作戦参加のため加わったミュアーに貴重なスキットル(ウィスキーの小分け容器)をプレゼントしたビショップは、その入手を「ディナー作戦」と言って親交を深めた。

 

活動資金を得るため、テロ集団とも関係があったエリザベスを調べ上げたミュアーは、その事をビショップに伝えて警告。
サラメ暗殺はビショップが進める、アマード医師による毒殺を考えていたが、作戦決行が速まりミュアーがバックアップとして考えていた、義勇軍による爆破作戦も並行して準備されていた。
手違いでアマード医師の到着が遅れる中、見切り発車で爆破作戦が決行された。
ミュアーのやり方について行けなくなったビショップは、それ以来ミュアーと連絡を絶った。
サラメ暗殺後、ミュアーは情報を知りすぎていたエリザベスを危険視し、捕虜交換で彼女を中国政府に引き渡していた。

 

ビショップがエリザベス救出のために行った事を理解していたミュアーは、聴聞の合い間にマスコミと繋がりのある仲間に連絡し、捕虜の件をニュースで公表させる。
だが通商会談の進行を優先させるため、否定の報道が上書きされた。

 

ミュアーはビショップ救出のため、CIA長官のサインを偽造して蘇州刑務所近くの米軍基地に命令書を発行した。
それに並行して、ダンカン経由で中国の地方役人を買収し、刑務所一帯の停電工作を指示。その費用は彼の退職金282,000ドルを充てた。


だがミュアーの行った行為はフォルジャーらにも筒抜けで、金を振り込んだ目的を追及される。

その対策として、南国の物件費用282,000ドルが記載されたパンフレットを用意していたミュアー。

 

蘇州刑務所で停電発生。

2機のヘリが侵入してビショップとエリザベスを救出。
ミッション名が「ディナー作戦」と聞いて、ミュアーの仕業と知り涙を流すビショップ。