チョコレート・ファイター  2008年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

監督 プラッチャヤー・ピンゲーオ
脚本 ネパリー

 

キャスト
ゼン            - ジージャー・ヤーニン
マサシ         - 阿部寛
ナンバー8    - ポンパット・ワチラバンジョン
ジン            - アマラー・シリポン
ムン            - タポン・ポップワンディー

 

 

予告編

 

感想
たまたま録画してしばらく放置していたもの。全く予備知識なしで観たので、まず「タイ映画」の告知にビックリ。
そうこうしているうちに、阿部寛が出て来てこれまたびっくり。
しかしマサシの少年時代のエピソード必要か??

 

ムンの設定が良く判らない。ジンの息子ではなく、ゼンの幼なじみだと思われるが、彼の家庭が一切出てこない。
このムンが面白い。ゼンの能力を知って、投げられたボールを受ける見世物を思いついて小金を集める。だがそれはジンの治療費のため。

 

ゼンが最初に格闘技の力を見せる場面では、まるっきりブルース・リーの決めポーズ。要はTV映像を見て覚えたという事だが、その後のハンパないアクションに目を奪われた。

 

ストーリーをゴチャゴチャ説明するより、映像を観るしかない。
阿部寛と出てるから、最初はてっきり井上真央だとばっかり思っていた。でもそれが次々にカンフーアクションを繰り出すのを見て「こらー別人だ・・・」

しかし息もつかせず格闘の連続が続き、それをきゃしゃな少女がやっているのだから、そのGAP萌えにやられる。

 

低予算のタイ映画だから、それほど本格的なCGとかはないだろうが、けっこううまくスタントやってるなーぐらいに思っていた。
だがエンドロールでメイキング映像を見て驚いた。多少のワイヤーアクションはあるものの、ビルから落ちるシーンなどはまともに実写!
主役の女の子も、アクションの最中に蹴りが目に入って手当てされたりとか・・・・
このネタばらし系は「カメ・止め」的な雰囲気もある。

 

とにかく一度は観るといい。スカっとする。

トレイラー
https://www.youtube.com/watch?v=pYeBgY_ShdY

https://www.youtube.com/watch?v=zGTKGtsLRkg

https://www.youtube.com/watch?v=EexNP8UO2tg

https://www.youtube.com/watch?v=uA1dZdpjUJg

https://www.youtube.com/watch?v=CswI_4JYqQo

https://www.youtube.com/watch?v=0ClZeHWbuHY

https://www.youtube.com/watch?v=te0favOcRdE

 

 

あらすじ
傷付いたものに惹かれる少年。それが成長してマサシになる。
日本ヤクザの幹部マサシは、子分と共にタイのシマを荒らした事に詫びを入れに来ていた。
相手をするタイマフィアのボス・ナンバー8とその愛人ジン。
日本側の子分がジンに手荒な事をして逆襲された時、ジンの髪留めが折れた。それを取り上げるマサシ。折れた断面を見る。

 

その後ジンに近づき、親しくなって行くマサシ。
その事を知ったナンバー8はしばらく泳がせていたが、ジンが本気になった事で、その現場を押さえる。だがその場で二人には手を出さず、自分の足を撃ち抜いて、これ以上の深入りに対する警告とした。
ジンはマサシを日本に帰して別れた。

 

その後妊娠が判り、ナンバー8と縁を切ってマサシの子を産んだジン。ゼンと名付けられたその娘は発達障害を持っていたが、その一方で聴力の鋭敏さや、運動能力を持っていた。
手に持ったビーズチョコを飛ばして食べるのが大好き。
近所のムエタイの訓練やテレビの映像で、格闘技を習得していくゼン。
ゼンの幼なじみのムンは、ゼンの能力を知って、投げたボールを受けさせるゲームをして遊ぶ。

 

母親のジンが重い病気になり倒れる。治療には金がかかるのでムンがジンを使ってボール受けの大道芸を行い、金を集め始める。
そんな中で、ジンの持っていた帳簿を見つけるムン。町の業者たちに貸した金のリストがあった。

 

金を貸した業者を回るムンとゼン。だが子供だからと完全に無視される。後でジンがそこの社長のところへ行き「金返して」と迫る。子分が痛め付けようとするが、拳法の技で次々に倒したゼンは、社長から金を奪って帰りムンに渡す。

経緯を知ったムンは、次からはゼンの力をアテにして業者回りをする。攻撃して来る者たちを次々に倒すゼン。


そして溜めた金でジンは病院の高額治療を受ける事が出来た。
だが元々リストはジンがナンバー8と一緒に行ったシノギの結果。

ナンバー8はそれを知っていて泳がせていた。

一方日本のマサシはジンからの手紙を受け取り、組から抜けてタイへ向かった。

 

二人のコンビによる借金取立てはエスカレートし、とうとうナンバー8の手下がムンを拉致。
小康状態まで回復したジンがそれを知って、ムンを取り返しにナンバー8のアジトに向かう。だが相手にならない。

ゼンも手下どもと壮絶な戦いをするが倒される。
そこへ駆け付けたマサシ。日本刀で手下どもを斬りまくる。


だがナンバー8がジンを連れて逃げた。

戦いの末、ジンは刺されて絶命。逃げるナンバー8を追うゼン。
ビルの庇を走り回っての攻防。

最後にナンバー8がビルから落ちて絶命。

 

戦いが全て終わり、最後にゼンを抱きしめるマサシ。