3回目ともなると病院に着いてから受付して治療が終わるまで難なく進む。

聞くことも聞かれることも特筆することはなくほんと流れ作業。

 

なのだが、今回初めて知ったことがひとつ。

健康診断でする採血と、抗がん剤治療前の採血は別ものなんだそうな。

 

確かに採血に行くと順番待ちをしている人が数十人いるなか、

俺さんはこっちですと別のエリアに案内される。

 

で、何が違うかということなのだが

 

最初医者から「血小板や赤血球の値が低くなったら治療を中断することがあります」

てな注意事項があった。

 

なので毎日鉄分を摂取しようとレバーの缶詰を食べたり

鉄分入りの栄養ドリンクなんかを飲んでいた。

 

ところが医者に聞いたら「それ関係ないです」だってさ。

この採血では、もって生まれた血液の性質を知るためのものなんだそうな。

 

これまでに購入した鉄分代返せよ。

てか、大腸がんステージ4の診断を受けてから2か月

 

ここまでの収支なんだけど

ストーマにかかった費用を含めた医療費が45万

3週間仕事を休んだ分のマイナスが17万

生命保管会社から振り込まれた保険金が25万円

なので

支出45万+17万で62万

収入が25万

なのでマイナス37万

これに仕事を休んだ分の傷病手当が10万ほど振り込まれる予定なので

マイナス27万円

貯えで耐えられる額ではあるけれども

ここに鉄分代やら、人工肛門が扱いやすい服なんかの購入、その他なんだか細かい雑費が山ほどあって

結果からいうと【がん診断=1発100万円支給】みたいながん保険に入っときゃよかったな。

 

なんてことは思う。

先週金曜抗がん剤の2回目を打った。

土曜は大丈夫だったが日曜はだるさにやられて1日中ベッドから動けず、

月曜仕事に行くがだるすぎてなにもできず、

今日火曜、なんとかまともに仕事ができるようになるが疲れ方が激しすぎ。

1回目は月曜に復調していたので2回目の方が症状は重い。

あと手の皮がボロボロ。人生で一番ひどい手荒れを経験している。みてて気持ちが悪い。

 

ただ周りが気を使ってくれる環境なので、無理せずにいられるのがほんとありがたい。

ということでひと仕事を終え休憩中。このブログを書く時間にあてている。

 

しかし抗がん剤治療って体のだるさもあるけど先が見えないのがしんどい。

主治医も「とりあえず年明けまで抗がん剤治療の予約おさえときます」てな感じで

たぶん医者も分かっていないんだと思う。

 

何を聞いても「個人差です」しかないし。

今の気分、あれだ、荒れた海の上、救助の来ない難破船で船酔いに苦しんでいる状態。

 

そりゃこんな状況が続けばうつになる人もいるだろうし、

こんなこと何年も続けてたら治療をやめたいって人も出てくるわな。

 

 

もうひとつ別の話を残さなきゃなんない。

 

昨日嫁が「あんたにどうしても伝えなあかん話がある」と言ってLINEの画面をみせてくる。

嫁の友人グループなのだが、そこに息子(33歳)が自殺し49日が終わったとの報告が書かれていた。

 

嫁の友達の息子なので幼いころから知っている関係。

何度も何度も遊んだ関係。

 

社会人1年の壁にぶつかり引きこもりになっているとは聞いていたが

通院していると聞いていたのでそこまで心配はしていなかった。

 

なのになんだよ。

順番があるだろ。

肌が荒れてニキビができたり、爪の周りに異常が見られると、それが効果がでてる証拠になるんだと。

しかし今のところ何もない。
ていうか、めまいも吐き気も何にもない。

あるとすれば、若い時に憩室炎と診断され、今やがんと化してしまった下腹部の痛みがなくなったぐらい。
まぁこれはこれでかなりありがたいが。

副作用で苦しむのも嫌だが、副作用がないと抗がん剤が効いていないのではと思う不安はもっと嫌。

でもあれだ、外科の医者が言う通りなら、今回の抗がん剤が効かなかったら生きられるのは長くて1年。
元気なうちに楽しんどかなきゃな。

8月の26日に大腸がんステージ4がわかってから約1か月。

ようやく抗がん剤治療がはじまった。

 

今はその治療を終えて自宅に戻ってきている。

様々な副作用が出ると言われていたが、今のところ良くも悪くも体調に大きな変化なし。

 

そんなことより、今現在主治医といわれるのが2人いる。

入院当初から担当している外科の医者と、今担当している腫瘍内科の医者。

 

腫瘍内科の医者は

「俺さんのがんに一番効く抗がん剤作ったから」

「最近の抗がん剤はよく効くんだよ」

「特に大腸がんの薬は効果が高くて」

と、前向きな話をしてくれるが

 

外科はなんかやな感じ。

「まだ自分で歩けるんですか?」

「ひとりで通院してるんですか?」

「体力の続く限りはがんばりましょう」とか、

なんとなく言葉のチョイスがおかしい。

 

で、そのあとの話

俺「抗がん剤が合ってくれればいいんですけどね」

医「俺さんのがんは大きすぎますから多少小さくなってもそんな変わらないですよ」

俺「難しいとは聞いてますけどワンチャンないですかね」

医「3か月後CT撮ったときに小さくなってたら手術の検討はしてみます」

 

回りくどいというのかストレートすぎるのか。

な~んかいや。

 

確かに体調はいいとはいえないけど

死を意識しなくちゃいけないってレベルじゃない。

 

でも大腸がんステージ4で全身に転移してるんだよな。

でもやっぱ俺そんな重症か?ってそんな感じ。

 

そういや若い頃は身長170センチ体重85キロでそこそこのマッチョだったのに

今や体重60キロの瘦せ型になっちゃった。

 

てかちょっと前まで55キロで

人工肛門のおかげで食欲が戻って体重が増えて

 

でもこれいいのか悪いのかもよくわからん。

 

 

嫁ともっといろんなことがしたい

もっと話がしたい

一緒にいたい

なにもしなくていいから並んで座っていたい

 

まだ死にたくない。

まだ早い。

泣きたい。

俺のためじゃなく嫁のために生きたい。

 

死なない。

俺はまだ死なない

死ぬかボケ生きたるわ。

 

 

 

がんの影響かどうかわからないが

とにかく腰と太ももとふくらはぎが部分的に痛い。

 

痛み止めを飲むとちょっとマシになるけど

ずっと痛痺れるような気持ち悪い痛さが続いている。

 

こうなると早く抗がん剤を使ってもらいたいと思う。

10月2日が最初の抗がん剤投与の日なのだが、今はそれが待ち遠しい。

 

人から聞くには抗がん剤はしんどいらしいが

正直今すでにしんどいし、痛い箇所が増えている現状には不安しかない。 

 

ほんとやだやだ。       

 

今ポートを入れるところまで終わっててこのあと抗がん剤治療が始まる。

なので今は治療がまだ始まっていないともいえる。

 

そんな状況なのでちょっとでも体に不調があると

がんが進行してるんじゃないかと思ってしまう。

 

今日も下腹部に鈍痛が続き、

その影響か足の付け根に力が入らずずっと横になっていた。

 

動こうと思えば動けるし、出かけようと思えば出かけられないことはないけど

出先でなんかあったらと思うと怖いんだよね。

 

あぁなんかやだやだ

こういうネガティブシンキングになることがダメなんだろなぁ。

 

 

がんでステージ4って言われてからいつもの景色が違って見える。

 

この場所にくるのはこれが最後かもしれないなぁ、とか

この道を通るのって最後かもしれないなぁ、とか

 

夏を感じることはもうないかもなぁ、とか

こいつと話すのはこれが最後かもなぁ、とか

 

毎日なんてことなかったことにオプションがついてくる。

まぁしょうがないわな。

 

それより思うのは、見送るより見送られるであろう側になったこと。

こんなことまだ思っちゃダメなんだろうけど、なんか気が楽なんだよね。

 

今までたくさんのひとを見送ってきたけど毎回つらかったもん。

なんでこんなつらい思いしなくちゃなんないんだろうって毎回思っていた。

 

それが今俺に関わっている人の中で俺が一番見送られる側にいる。

死にたいわけじゃない、けど気持ちは楽になってるんだよね。

 

そうそうもし死んだらやらなきゃいけないことがある。

先に亡くなった人を探して感謝と謝罪をしてまわらくては。

 

思い返せばこれまでの人生たくさんのひとから助言をもらっていたのにそれに応えなかったり

一方的に失礼なことをしたり

 

それでも優しくしてくれた人がたくさんいたのに

お礼も言わず結局黙って見送った。

 

ダメだよなぁ

ほんと俺はダメ人間だったよ。

 

現在58歳

もうちょっと社会に貢献しなくちゃいけない歳。

 

20代の頃健康診断で便潜血の診断されて病院いったら

憩室炎って診断されて、これは一生のい付き合いになりますって言われて

そのあとの健康診断でも3回に2回ぐらい便潜血出てたけどそういうもんと思っていた。

 

ただあれから30年経って、なんか食が細くなって、20代の頃に比べたらだいぶ痩せて

一度大腸の検査するかと思って近所のクリニック行ったら、

検査結果も早々に大きな病院の紹介状渡されて、

その足で病院行ったらあっさりタイトルの宣告。

 

その上医者から今すぐ人工肛門の手術をしないとと言われ

じゃぁ家に帰って入院の用意してきますって言ったところ

そんな時間ないです、このままだとすぐ死にますだって。

 

なんか笑うしかないよな。

 

で、放射線治療はできないので抗がん剤治療をしていきます。

そのためにポートを入れますなんて言われる。

 

ポートって何?

ここまで知らないことが多すぎる。

 

このポートを入れる手術は術後もめっさ痛い。

ということでここまでが今現在。

 

もうちょっとしたら抗がん剤治療が始まるが

抗がん剤が効くか効かないかは運らしい。

まぁここまでの人生運任せできたからそれも悪くないな。

 

 

 

 

 

 

 

Nさん62歳

 

なかなか大変な人で日々客先や協力業者と問題を起こしている。

で、それをカバーするのが仕事になってしまっている俺。

 

上からはもうしばらく預かってくれといわれているのだがあらゆる面で限界がきている。

俺個人の付き合いとしては変なおじさんですむのだが、客先や業者は切れている。

 

そんなNさんの日々

 

客先や業者から資料を受け取る際に自分用にコピーを取るのはいいのだが

原紙に【コピーをいただきました】と地下書きしてしまうし、

 

俺の卓上カレンダーにはNさんが予定を書き込んだりしてしまう。

いやいやそれはあかんでしょ、っていうが聞き耳は持たず。

 

気が付けば3人で使う10畳ほどの事務所にカレンダーが6枚置かれ

そのうち4枚にNさんの予定が書きこまれている。

 

というかそんなレベルの問題じゃない

 

客先から仕事の依頼があっても「それ私がやるんですか」と断ったり

協力業者からはNさんとは仕事ができないと言われたりで

 

俺は医者ではないので何もいえないけど

会社がグレーゾーンの認定をしてほしいという思いはある。