病状について話し始めて、主治医の言葉が止まった。
視線が私を通り過ぎて、ヘルパーさんを見ているようだ。
何かと振り向くと、興味津々のヘルパーさんの顔。
何も無い時は気にならない存在なのだが、大事な話の時は困ったことになる。
悪気は無いが、ヘルパー同士のお喋りで気楽漏らしてしまうことがままある。
主治医が気にするのはもっともなことだと思う。
どんなに信頼していても、知られたくないことはある。
「暫く様子を見ましょう」
「はい」
「何かあったら、看護師さんに伝えてね。考えるから」
「はい」
次回からは、外で待っていて貰うしかないな。
帰りしな、外科にペグ交換(胃ろう)の予約によった。
「もう一年になるのね。前回はいつだったかしら」
看護師さんに問いに
「1月」
と答えた途端
「1月28日です」
ヘルパーさんがいきなり答えた。
私は唖然とした。
「そう、先生に伺ってきますね」
看護師さんが、苦笑いしながら奥に引っ込んだ。
ヘルパーさんは、自分が何をしたかに気づいていない。
明るくてとても愉しいヘルパーさんなんだけど。
そう言えば、私のヘルパーさん達は、最近、私を越えて、先回りが多くなった。
便利な時の方が多いけれど、困ってしまうこともたたある。
長い人は20年、短い人でも、5年なのだから其れもやむを得ないのかな。???






