小田原市議会 総務常任委員会において、2泊3日の行政視察で丸亀市、東広島市、伊丹市を視察して参りました。
1期目、視察のあり方について、とても問題だと考えました。その他、今の小田原市議会には、多くの問題点、課題点がありますが、2期目のこの4年間にこそ、視察のあり方だけでも、徹底して変えていきたいと考えています。
私が問題だと考えている視察の現状ですが
1つは視察費用
2つ目は視察時間
3つ目は視察内容
昨年、私は建設経済常任委員会に属していました。2泊3日で、視察時間は、初日と2日目はたったの1時間半〜2時間、そのまま座学。
3日目は2時間〜3時間。姫路城の見学ツアーと少しの座学でした。
1の視察費用ですが、1年間の小田原市議会において、莫大なお金がかかっています。財政厳しい時勢です。少しでも削っていく必要があると私は考えます。
議員には政務活動費もあるのです、将来的にはそこから各自が交通費や宿泊費を負担していくべきと考えますが、いきなりは難しいのであれば、せめて「予算の限り行ける遠くに行く」という発想では無く、関東甲信越などの近場でも、同じレベルの視察は確実に行なえますし、移動時間が短ければ、1日1.5時間などの視察時間ではなくて、1日に5時間などの視察も可能になりますし、1泊2日にも出来ます。
2の視察時間です。もう既に書いたかも知れませんが、500万も使って、1日たった1.5時間の視察しかしていないという事実を市民が知れば、どのように思われるでしょうか?
3の視察内容です。
昨年の建設経済常任委員会の事例で言いますと、ほとんど座学。私は、現地に行かなければ出来なかったことは、姫路城の見学ツアーですが、なんだか、パリのエッフェル塔を思い出してしまいます。
とてもためにはなりましたが、市民から「ただの観光では?」と指摘されたら私はなんとも答えられません。
今の小田原市議会議長は「シン議会」をスローガンにしています。オンライン委員会も取り入れているデジタル先進市小田原なのであればこそ、視察のオンライン化を積極的におこなっていくべきと考えます。姫路城見学ツアーも相手方の状況もありますが、メタバースや3D化しての視察などが出来れば、日本中から注目を集められる上、視察費はほとんど削れると私は考えています。
姫路城見学ツアーだけは現地に行かなければ出来ないと仮定しても私の提案だとこんなにも視察のあり方が変わります。まずは従来のスケジュールです。(昨年の建設経済常任委員会の例)
1日目 視察時間 1.5〜2時間、福山市視察(座学のみなのでオンライン化可能)
2日目 視察時間 1.5〜2時間、たつの市視察(座学のみなのでオンライン化可能)
3日目 視察時間 2〜2.5時間、姫路城視察(オンライン化は難しいが出来たらすごい)
2泊3日をこう変えます。
1日目 各自自宅、あるいは市役所にてオンライン視察(全て座学のため)
(午前10時〜11時半 福山市オンライン視察 午後13時15分〜14時45分 たつの市オンライン視察 午後15時15分〜16時45分 姫路市オンライン視察)
2日目 日帰りで姫路城視察
こう変えるだけで、視察内容は一切変わらず、視察の質も全く落ちず、ただ宿泊費2泊分が0円に。交通費も大幅削減です。
総務常任委員委員会において私がこのような提案をしたら、
「現地の空気を感じることが大切」
というご意見がありました。
それならば、2日目に姫路→たつの→福山と、交通費と宿泊費を自腹で出し、自由参加でいかがでしょうか?
私は、小田原市のためになるような視察なら大歓迎です。だからこそ、経費節減よりも、視察内容が充実することが最優先と考えます。ただ、視察費用の削減もその次に大切です。
私の案ならば、視察の質が微塵も落ちないうえに、オンライン視察を行う先進都市としてアピールのできる最良の提案であると自負しております。
その他、従来の視察を重視される方々から
「移動中に他の議員との会話がはずむ」
などの視察のメリットが語られますが、そういったメリットは、議員懇話会という制度があるのですから、そちらで積極的に行っていけばいいだけの話で、我々は、市民の貴重な税金で報酬を頂き、視察をさせて頂いているという自覚も持つべきであると考えます。
また、夜の食事会のあり方も考えるべきです。視察に行っている上で、飲酒をする必要は全くありません。ましてや2次会、3次会など、現地で行う必要は一切ありません。
今回の総務常任委員会視察は、視察後のホテル着が初日も2日目も16時半なので、
「夜は17時〜18時で飲酒無しの食事を終えたあと、18時〜20時は当日の視察を振り返った議員同士の勉強会を開催してはどうか?」
と私は提案しました。
議員同士が視察内容について語り合う真面目な勉強会とすれば、移動中に話をすること以上に、人となり、考え方などが深く伝わってくるものと私は考えますので、まさに政策立案能力を高めるシン議会として、「ワンチーム」に近づける視察手法であると考えます。
従来の視察のあり方と私の提案する視察のあり方の、どちらが視察内容が充実してくるか、自明の理です。
私の提案が採用されるよう、来年以降も議会改革に全力を尽くしてまいります。
市民の皆様、いかがお考えになられるでしょうか?
(YOUTUBEもご愛顧下さい。)
https://www.youtube.com/channel/UCH8bKewqFj07I9gPiIEntsA/featured