雛祭り(ひなまつり)は女の子の健やかな
成長を、祈る節句の年中行事です
ちょうど桃の花が咲くころでもあり
今では「桃の節句」という美しい名で
親しまれています
平安時代の御人形(ひいな)遊びと
紙やワラで作った簡素な人形(ひとがた)に
自分の厄や災いを移して海や川へ流した
「流し雛」の行事が結びついたのが
現在の「雛祭り」だそうです
お雛様は、凛々しいお顔の男雛さまと
涼やかなお顔の女雛さまが、仲むつまじく
寄りそう、とても美しいお姿です
男雛さまを、涼やかな心で心からお慕いし
頼もしいなと思う心が
女雛さまの美しい微笑となって
現われています
仲睦まじくよりそう愛の形を一対の雛に託し
わが娘もすこやかに成長して
将来、このような幸せが訪れますように
との願を込めてお祝いします
(2014年・天命庵のお話から)