こんにちは。

 

 

昨日、東京国立博物館(上野)で開催中の内藤礼さんの展覧会『生まれておいで 生きておいで』に行って来ました。

 

 

 

 

 

 

瀬戸内海の豊島、海をのぞむ小高い丘の中腹にある「豊島美術館」を訪れて以来、

 

私の中で内藤礼さんは特別な存在になっています。

 

 

豊島美術館は、西沢近衛さん設計の円形の水滴のような建物の中に、内藤礼さんの「母型」一点のみの展示。

 

広さ40×60メートル、高さ4.5メートル(最高部)の空間は開放されていて、天井部は一部開口しており

 

外からの風と光と一体化している。

 

 

床に座って鎮まり、ゆっくりと風や光、水の流れを感じていると、胎内にいるような安心感とともに

 

自然と繋がり、すべてと一体化しているような不思議な感覚にいざなわれる。

 

 

 

 

内藤礼さんの展示は、現実に生きる自分をそのまま持ち込むと、見えない、感じられない、わからない…となってしまいます。

 

葉山の美術館で「すべての動物は、世界の内にちょうど水に水があるように存在している 2022」という一室のみの展覧会があった時、

 

私の前に入室したカップルが「え?何もない…?」と一瞬驚いていました。

 

 

内藤礼さんの世界は観るというより、感じる、その空間を体験、体感するというものなのかもしれません。

 

そこにある環境や建物に、問いかけるようにそっと示された作品。

 

私たちはそこから無限に感覚と想像を広げていくことができるのだと思います。

 

(一部、私のブログの過去記事より抜粋しました)

 

 

 

 

さて、今回の展覧会は、150年の歴史をもつ東京国立博物館の建築空間とその収蔵品と内藤礼さんのコラボレーション。

 

収蔵品としては、縄文時代の土製品、猪や鹿の骨が選ばれていました。

 

(写真撮影不可のため展示の写真がなく、わかりにくくてごめんなさい)

 

 

 

 

 

展示会場が3か所に分かれており、移動しながら常設展など他の展示を必然的に観る流れとなります。

 

本館特別5室は、長い間開放されていなかった場所とのこと。

 

 

本館特別5室(画像はお借りしました)

 

 

 

本館一階のラウンジは、常設展を観に来た人がひょっこり入って来ては、床に置かれた作品「母型」を指さして

 

係の人に「これ何?」と尋ねていく光景が頻繁に見られました( ´艸`)

 

 

こちらが本館一階ラウンジ(こちらも画像はお借りしました)

 

 

 

下の3枚は、私が作品以外のものを撮影したものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

東博の建物の構造が頭に入っていないと、展示会場を探して彷徨ってしまいかねませんが

 

この建築空間や所蔵品を観て感じること、創造の営みに想いを馳せることも、この展覧会の一部なのだと感じました。

 

 

「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」が内藤礼さんのテーマ。

 

今回の展覧会は、タイトル『生まれておいで 生きておいで』からして、すでに祝福のぬくもりを感じました。

 

 

ああ…内藤礼さんのことがうまくお伝えできなくてもどかしいです…

 

 

 

 

 

 

 

上島珈琲店黒田記念館店でひと休み。

 

 

上島珈琲店の隣りに国際子ども図書館(国立国会図書館)があります。

ここは建物も蔵書も素晴らしいのですが、もったいないくらい空いていることが多いです^^;

 

 

 

 

お読みくださりありがとうございます。

 

 

皆さま、体調や天候に気を付けて、どうぞよい週末をお過ごしください💛