こんばんは。
今回の旅は他の目的もあって、花巻(岩手県)に数日間滞在していました。
その間、花巻周辺をちょこちょこ回りました。
花巻と言えばやはり宮沢賢治…ですね。
まずは「宮沢賢治記念館」。
ここに来ると賢治の世界観に圧倒されてしまいます。
農、宗教、宇宙、科学、芸術に分けて展示されていますが、
ワンフロアながら、じっくり丁寧に見ようと思えばいくら時間があっても足りないくらい…
特別展で「イギリス海岸」が取り上げられていました。
ビデオの上映があってわかりやすかったです。
北上川と猿ヶ石川の合流地点、夏に白い泥岩が乾き真っ白に見えた様子を
ドーバー海峡のイギリス側海岸にたとえる発想が面白く、賢治らしく、すごいなあと感じます。
当時と同じ光景は今は見られませんが、“イギリス海岸”に行き、想像しつつ川を眺めました。
記念館から小道を下って「ポランの広場」へ行くことができます。
童話のモチーフのオブジェが点在していて、賢治がデザインした花壇があります。
そして、高村光太郎記念館と高村山荘。
こちらは初めて訪ねました。
「心はいつでもあたらしく毎日何かしらを発見す」
光太郎の言葉はいぶし銀のようだなあと思います。
以前ブログにも書いたことがあったような気がするのですが、高村光太郎の詩集、特に智恵子抄は愛読書です。
自身の詩が戦争に加担した責任を感じ、ここ花巻は太田の地で七年間、彫刻を断ち、質素な暮らしに徹した光太郎。
周辺が散策路になっていました。
長くなってしまうので詳しくは書きませんが、
賢治の作品を高く評価し本の出版にも力添えをした光太郎と宮沢家には繋がりが生まれ
空襲で東京のアトリエを失った光太郎を賢治の弟清六が花巻に呼び寄せ、光太郎は花巻にやって来ました。
「下ノ畑二居リマス」の“下の畑”(自耕の地)、北上川の西岸。
保存会の方々が手入れをなさっています。
畑の目の前を北上川が流れています。
写真では何も見えませんが笑、高村光太郎が揮毫した「雨ニモマケズ」の詩碑
揮毫の誤りを直したものが追刻されているのもユニーク。
「それもまた型破りでおもしろい」と光太郎が言ったとか…
息子夫婦と合流して行った大沢温泉もとてもよかったです。
菊水館の昔ギャラリーで「もうひとつの鈴木敏夫とジブリ展」が開催中でした。
お付き合いくださりありがとうございます。
明日もどうぞいい一日でありますように💛