こんばんは。

 

 

今日は雨の降る中、世田谷美術館で開催中の展覧会「民藝  美は暮らしのなかにある」に行って来ました。

 

 

 

大阪、名古屋、広島、福岡…と各地を巡回する展覧会なので、既に行かれた方も、これから行かれる予定の方もいらっしゃるのではないかなと思います。

 

私は早々に招待券をいただいていたのですが、気が付けば終了間近💦

 

もしかして雨の日は空いているかな…と思ったのですが、そんなことはありませんでした。

 

終了が近いということもあるのかもしれませんが、“民藝”はやはり人気があるのだなあと実感しました。

 

 

大半が「日本民藝館」からの出品ということで、観たことのある作品も多く、特別感はあまりなかったのですが

 

改めてひとつひとつの作品を観ていくと、古くからその土地その土地で受け継がれてきた手仕事の美しさや、人びとの暮らしへの想いの深さに気づかされます。

 

 

 

 

そして、最初にそのことに気づき目を向けた柳宗悦という人もまたすごいなあと思います。

 

灯台下暗しというように、身近にあるもの、暮らしに密着したものほどその良さ、素晴らしさには気づきにくいもの。

 

柳宗悦の美の気づき、そしてそこから生まれて行った民藝運動がなかったら

 

気づかれないままに消え去っていったものも多くあったのではないかと思います。

 

 

「民藝運動」とは、手仕事によって生み出された日常的に使われているもの(焼物、染織、漆器、木竹工など)の中に美を見い出そうという運動のことで、“民藝”は「民衆的工藝」の略語です。民藝運動の中心的人物が思想家、哲学者、美術評論家の柳宗悦。「日本民藝館」の創設者でもあります。

 

 

 

「只被る為なら美しさ等どうでもいい。だが美しさは着たい気持ちをそそる。だから美しさが着物を持つと着物らしくする」

 

『用と美』の中の柳宗悦の言葉です。

 

ただ単に実用性だけを満たすのであれば美しさなど求めはしない。ではなぜ人はそこに美しさを求めるのか…

 

これは、生き方を考えるのと同じだなあと思います。

 

ただ生きていけることだけを考えれば必要のないものを人は求めていく、そのプラスアルファの部分こそ、その人らしさ、豊かさのように感じます。

 

 

 

展覧会は、第Ⅰ章 1941生活展 柳宗悦によるライフスタイル提案、第Ⅱ章 暮らしのなかの民藝 美しいデザイン、

 

そして、第Ⅲ章 広がる民藝 これまでとこれからの3つの章に分かれていました。

 

 

 

写真撮影が2か所のみ可だったのですが

 

最初に1941年(昭和16年)に日本民芸館で開かれた「生活展」の再現がされていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、最後に現代の世界の民藝でデコレーションされた部屋の展示がありました。

 

 

 

 

 

また、「民藝の産地の作り手といま」と題して小鹿田焼(大分)、丹波布(兵庫)、鳥越竹細工(岩手)、八尾和紙(富山)、倉敷ガラス(岡山)が取り上げられていて、作家さんと作品がビデオとともに紹介されていました。

 

 

後半も変化があって面白かったです。

 

 

手仕事の美しさと暮らしの豊かさに目と心を向ける楽しいひとときでした。

 

 

 

ちょうど雨の強まる時間帯に帰ることになり結構濡れてしまいました☂

 

 

 

関東地方もようやく今日、梅雨入りしましたね。

 

 

美術館の中から外を。窓枠が額縁のようです。

 

 

雨に濡れる緑がとてもきれいです✨

 

 

お付き合いくださりありがとうございます。

 

皆さまどうぞよい週末をお過ごしくださいませ💛