こんにちは。
四国の旅、今回がラストとなります。
さて、当初は、最後に香川県にお邪魔して瀬戸大橋を通って帰る予定を立てていたのですが
予定を変更して、今治からしまなみ海道を通って帰ることにしました。
せっかくなので四国四県を回りたいという気持ちがあったのですが
3年ほど前に、瀬戸内の島めぐりをした際、最後に高松を基点にひと通りの観光をして
その記憶もまだ新しいということもあり、今回はしまなみ海道を通ってみることにしました。
ご存知のことと思いますが、しまなみ海道は愛媛県の今治市と広島県の尾道市を6つの島を通って結ぶ全長60キロの道。
今年開通25年になるのだそうです。
まず今治城に寄ってから来島海峡大橋を渡って
大島へ。
築城の名手藤堂高虎公が手掛けた今治城
早朝の来島海峡大橋
大島ではまず、「村上海賊ミュージアム」に行きました。
村上海賊ミュージアム
最近、この“村上海賊”にちょっと興味をもっている私。
海賊というとギャング、パイレーツのイメージがありますが、
村上海賊は難所の芸予の海を渡る船の安全や交通の秩序を守り、祖先から受け継いだ信仰にあつく、
そして香や茶、歌なども嗜む高い文化を有していたといいます。
こちらは、子どもでも楽しめるようなわかりやすい展示のミュージアムでした。
次に、来島海峡の急流観潮船に乗ったのですが、これがとても楽しかったです。
鳴門でもうず潮を見る観潮船に乗ったことがあるのですが、こちらの観潮船は小さいので急な潮流を近くに見ることができ、
また、ボランティアの方が村上海賊にちなんだお話や、造船所の近くでは、造船にまつわるお話をしてくださったので、
それも面白く、楽しい45分間でした。
実は造船所が好きです
これは…カツオのフライのバーガーだったかな…?
よしうみバラ公園にも立ち寄ってみました
次に訪ねたのが大三島です。
この島には、大山積神を祀る神社の総本山、大山祇神社があります。
境内にある樹齢2600年の大楠
「伊東豊雄建築ミュージアム」にも行ってみました。
個性的な建物や素晴らしい風景はよかったのですが、伊東氏の紹介は年譜くらいで「あれ?これだけ?」という感は否めず…
もう少し伊東豊雄氏ご自身のことを知りたかったなあ…と思いました。
自転車のスタンドです
最後は生口島。
海沿い中心にアート作品が点在していて、島ごと美術館、などと紹介されたりしていますね。
ちょうどしまなみ海道の真ん中あたりに位置するこの島は、尾道市になります。
愛媛県から広島県へ。
レモン、ネーブル、八朔と柑橘類の栽培のさかんな生口島ですが、特にレモンは国内生産第一位です🍋
そして、この島の瀬戸田町は平山郁夫画伯の出身地。平山郁夫美術館があります。
風格を感じる落ち着きのある美術館です。
「私の原点は瀬戸内の風土である」と語っていた平山郁夫氏。
温暖な気候と豊かな自然の中で少年時代を過ごした氏は、中学3年生の時に広島市内で被爆。
その後遺症に苦しめられる中、生きる意味を模索し、やがて「仏教伝来」をはじめとする平和を希求する作品を描いていくようになります。
美術館には、少年時代の絵日記や絵が展示されていて、とても興味深く観ました。
島で過ごす日々の様子に少年らしさを感じると同時に、しっかりとした筆致に才能の萌芽を感じます。
小学生の時の絵日記。絵ばかりか文章も字もとてもしっかりしています。
5歳の時に描いたというこの「なわとび」という絵がとても好きでした
「天にかける白い橋 瀬戸内しまなみ海道」2000年の作品です。
因島にも少し寄りましたが、ほぼこれで旅は終わり。あとはまっすぐ帰りました。
神奈川からの車での旅は、走行距離約2700キロ弱。
昨年夏の東北への車旅とほぼ同じくらいでした。
私があまり運転しなかったのも同じ😅
長距離の車での旅も、そういつまではできないだろうなあ…と思います。
あんな旅よくしたね、楽しかったねって
やがてもうできなくなる時がきたら心から懐かしみたい。
楽しくて充実した旅でした。
旅のすべてに感謝です。
ありがとう💛
そして、お読みくださった皆さま、お付き合いくださりありがとうございましたm(__)m