初めて読んだ女優の中谷美紀さんのエッセイは『オーストリア滞在記』でした。
結婚を機に日本とオーストリアを行き来するようになった中谷さんの、コロナ禍におけるオーストリアでの暮らしを綴った三か月ほどの日記。
最初は彼女のこだわりの強さやストイックさ、生真面目さに馴染めず、堅苦しさを感じたのですが
読んでいくうちに、その美意識の高さ、はっきりとした考え方やストレートな物言い、勤勉さを楽しめるようになり、
オーストリアでの暮らしぶりも興味深く読みました。
そして、彼女に興味が湧き、以前のエッセイやインド旅行記なども読んでみたりしたのでした。
映画「総理の夫」も観に行ったっけ…
おかしいものをおかしいとしっかり感じ、うやむやにせずはっきり表現するところや
自分がいいと思うものに対してまっすぐなところ、
審美眼の高さ、
語学など学びに対するストイックな姿勢…(英語とフランス語が堪能なのですが、ドイツ人との結婚でドイツ語を勉強中)
私にはないものだらけで、(語弊があるかもしれませんが)少し異色な感じに妙に惹かれるものがあったのでした。
今回読んだのは『文はやりたし』。
まずタイトルの読み方につまずきました笑
暮らしを感じる『オーストリア滞在記』と女優生活や音楽鑑賞にも触れられている『文はやりたし』
シャープな眼差しや芸術的な感性の高さ、好奇心の旺盛さ、そしてぎゅっと密度の濃い切れ味のいい文章は変わらず。
のんびり屋で緩めの私とはすべてが違いすぎて💦日常的に読むにはちょっとハードに感じるのですが
たまに触れると新鮮で小気味よくスパイシー。
刺激があって背筋が伸びます。
インド旅行記も楽しく読みました(“3”の東・西インド編が見当たらず…)
お読みくださりありがとうございます。
明日もどうぞいい一日でありますように💛