勇気を出してやってみたけれど、思うような結果にならなかった…そういうことがあると思います。
そんな時、ああやっぱりダメだったと思ったり、もうこういうことはやらないことにしようと思ったり
何もかもうまくいかないように思えたり、
そんなネガティブな気持ちに傾いてしまうこともあると思います。
けれども、もし「よくがんばったね、えらかったよ。」って自分に声をかけて温かく迎えてあげられたら
また少しちがった気持ちになるのではないかなあと思います。
何もかもうまくいかない、いつもうまくいかないと思っている人に
“なにもかも”や“いつも”のことを尋ねると、そんなにたくさんの“なにもかも”や“いつも”があるわけではないものです。
よく子どもが親に「“みんな”持っている」とか「“みんな”やっている」という言い方をするものですが
果たしてどれほど“みんな”なのかはあてにならないように
自分が自分に対して決めつけているものも、意外とあてにならないようにも思います。
もし、一回しか試みていないのだとしたら、それがうまくいかなければ失敗率は100パーセント。成功率0パーセント。
けれども、5回、10回と試みてみると、それなりにうまくいくことがあったり
結果として求めていたものに至らなかったとしても、
ああ、だから今までうまくいかなかったのか、あれよりもこれの方が自分に合っていたんだと
そのプロセスから気づきを得たりすることもあると思います。
結局、経験してみること、実践してみることなくして得られるものは少ない。
そして、すいすいとうまくいくことはそれほど多くはない。
というより、求めているものが自分に合っているのであればすんなりいくことが多く
違っていればNOのサインに多く出会うものなのかもしれません。
以前にどこかで書いたと思うのですが
私自身はどんなことも3割で十分と思っていて、10回のうち3回くらいうまくいけば上々、
それは人との出会いも、何かのチャレンジもいろいろなことに対してそのくらいの気持ちでいます。
ネガティブな思いからではなくて、“そのくらい気楽に気負わずにいて大丈夫だよ”という自分への励ましでもあるのですが
そうすると一回や二回の経験だけでどうこう思わなくなります。
そして10回も何かをやってみれば、10回とも何も振るわず収穫もないということはまずないものです。
もし、たったひとつだけうまくいったら、そのたったひとつの収穫が宝物のように感じられたりします。
時間が経ってみれば、どんなことも、たとえその時はうまくいかなかった、意味がなかったと思えることも
経験しなかったよりずっとよかったと思えることの方が多いと感じます。
よく言われることですが、
地球は経験の場。成功とか失敗とかそういう概念ではなく、経験したくて地球にやって来ている私たち。
喜びも悲しみも、嬉しさも傷みも。
肉体をもっているからこその経験となれば、肌に触れ合うこと、抱きしめ合うこと、究極的には老いていくこと、病いや肉体を返上することも……
だからおそれずに縮こまらずに、何度でもレッスンを重ねていきたい。
“思いわずらうことなく愉しく生きよ”は江國香織さんの小説のタイトルにありましたが
(本の内容とは関係なく)
そんな気持ちを大切に、自分に優しく、自分に寄り添っていけたらいいなあと思います。
お読みくださりありがとうございます。
明日もどうぞいい一日でありますように💛