神奈川県立近代美術館 葉山 で開催中の「芥川龍之介と美の世界 二人の先達ー夏目漱石と菅虎雄」

 

 

菅虎雄の出身地である久留米での展覧会のあと、こちら葉山での開催です。

 

 

 

 

中央の彫刻はイサム・ノグチの「こけし」

 

 

 

夏目漱石の弟子と自認して慕っていた芥川、そして漱石の古い友人であり、芥川にとってはドイツ語の先生であった菅虎雄、

 

三人の関係性に着目しているところが新鮮でした。

 

 

特に、禅や書に精通していたという菅虎雄については、あまりよく知らなかったので興味深かったです。

 

 

そして、芥川が美術への造詣が深かったということは知っていたものの、具体的な画家や作品についてはぼんやりしていたので

 

実際にそれらを作品を通して実感できたことも収穫でした。

 

 

 

横山大観に弟子にならないかと誘われたとの話も聞く芥川龍之介。

 

もっと長く生きていたら、もっと絵を描いていたのだろうか…と想像してしまいます。

 

 

小杉未醒、斎藤与里、関根正二、坂本繁二郎、横山大観、

 

ロダンや中原悌二朗のブロンズ、レンブラントやゴヤのエッチング、

 

そしてルドンの「若き日の仏陀」、古賀春江の「サーカス」も出品されていて(とても嬉しかった!)、美術作品も充実していました。

 

 

 

『阿呆の一生』などの直筆の原稿や手紙の筆跡の変化もとても興味深く観ました。

 

字はその時々の心境をよく表しているのかもしれません。

 

几帳面に書かれた英文の手紙も印象的でした。

 

 

本の装幀の美しさも心に残りました。

 

 

昨日の記事、片山廣子さんとも繋がりのある芥川龍之介。(芥川の作品の中に彼女について書かれたものがあり、随筆集の中にも一編、芥川龍之介についてさらりと書かれたものが収められています)

 

 

久しく読んでいないのですが、読んでみたくなりました。

 

 

 

 

 

 

実は…この展覧会、こんなに作品が充実しているとは思っていなくて💦

 

実家に行ったついでに…と用事の合間に行ったため、途中から急ぎ足になってしまい残念でした。

 

 

 

この美術館については何度か書いているかと思いますが、とても好きな美術館のひとつです。

 

海辺の美術館はいいなあと思います。

 

けれども…もったいなく感じるくらい空いていることが多い…^^;

 

充実した図書室や見晴らしのいいレストラン オランジュ・ブルーがあり

 

意外と見過ごされているのですが、21の彫刻作品が敷地内にあります。

 

お隣りにしおさい公園、通りの向こう側に山口蓬春記念館があります。

 

 

 

 

 

奥に見えるのが「オランジュ・ブルー」

 

富士山の頭がちょっぴりのぞいています

 

しずかで誰もいない海

 

 

 

お付き合いくださりありがとうございます。

 

明日もどうぞいい一日でありますように💛

 

 

 

久しぶりに行ったらこの方、ショップ横に移動していました( ´艸`)( 柳原義達の「裸婦 座る」)