こんにちは。

 

お立ち寄りくださりありがとうございます。

 

 

 

 

さて、先日観た映画「コット、はじまりの夏」、この映画もとてもよかったです。

 

好きな映画でした。

 

 

 

 

 

 

舞台は1981年のアイルランドの田舎町。

 

家でも学校でも居場所のない9歳の少女コット。

 

 

 

夫婦仲が悪く貧しく殺伐とした雰囲気の家庭の中でも、なぜかコットだけが浮いています。

 

きょうだいにも疎まれ、親からも粗末な扱いを受けているコット。

 

そんなコットは、母親の出産を理由に、ひと夏親戚のキンセラ夫妻のもとに預けられることになります。

 

 

 

それまで、人としてきちんと向き合ってもらう経験のなかったコットは

 

最初はちぐはぐな会話をしたり、うまくコミュニケーションがとれなかったり…

 

 

けれども、丁寧にコットと向き合い、体を洗ってあげたり、髪を梳かしてあげたり、耳掃除をしてあげたり、家の仕事を教えるアイリーンと、

 

ぶきらっぽうで愛情表現には不器用だけれど、誠実さのあるショーンと過ごすうちに

 

コットは少しずつ心を開き、少しずつ変化していきます。

 

 

 

それは、コットだけではなく、キンセラ夫妻の心の変化でもありました。

 

キンセラ夫妻も、絵に描いたような理想の夫婦、幸せな家庭というわけではなく

 

傷みをもち、癒しを必要としているふたりなのでした。

 

 

 

 

95分という短い映画なので、ディテールは描かれておらず、細かい事情はよく分かりません。

 

けれども後から思うと、このちょっと分かりにくい感じは、コットが見ていた世界なのだろうなあと思いました。

 

 

分からないことだらけの大人たち、うまく理解できない現実、どうしていいのか分からない自分…

 

居場所のない9歳の少女コットの目線からすれば、世界はこんなふうにちぐはぐで断片的に見えていたのかもしれません。

 

コットは自分の気持ちをすっかり見失っていたのだと思います。

 

 

 

 

英語のタイトルは「The Quiet Girl」。

 

よく、どうしてこういう邦題になったのだろう?と思うタイトルもありますが💦

 

「コット、はじまりの夏」という日本語のタイトルはとてもいいなあと思いました。

 

この夏から、コットの、コットらしい、コットのための人生がはじまっていく、そんな予感がします。

 

 

 

水不足、光不足ゆえに枯れそうになっていた植物が、水と光を与えられて

 

生命力と本来の輝きを取り戻していくような、そんな感じがしました。

 

 

 

 

 

私は「横浜シネマリン」という伊勢佐木町(長者町)の映画館で観たのですが

 

私が行った日は混んでいてちょっとびっくりしました。(といってもシネマリンは102席しかないのですが)

 

ミニシアターに活気があるのは嬉しいことです。

 

 

いい映画なのですが、上映館がとても少なくて残念に思います。

 

 

 

1964年に開館した横浜シネマリン。(2014年にリニューアルオープンしてきれいになりました)

黄金町にあるジャック&ベティと共に横浜の歴史あるミニシアターです。

お隣りの「喫茶あづま」も昭和を感じる喫茶店。ナポリタン700円なり。(ここで某女優さんをお見掛けしたことがあります)

 

 

 

特典のポストカード3枚セットをいただきました♪

 

 

 

 

お読みくださりありがとうございます。

 

 

 

どうぞ心休まる夜をお過ごしください。

 

そして明日もどうぞいい一日でありますように💛