昨日、アーティゾン美術館で開催中のマリー・ローランサンの展覧会について書きましたが

 

コレクション展についても少し触れておきたいなあと思います。

 

 

 

アーティゾン美術館についてはご存知の方も多いと思いますが、

 

少しばかり説明をさせていただきたいと思います。

 

アーティゾン美術館のアーティゾンとは、アート(ART)とホライゾン(HORIZON 地平)を合わせた造語なのだそうです。

 

 

前身は、ブリヂストン美術館。

 

“ブリヂストン”の創業者である石橋正二郎氏が収集した絵画を

 

1952年に新装したブリヂストンビルの2階に美術館を開設し展示したのが始まりです。

 

 

 

 

余談ですが、かつて“ブリヂストン”という社名が、創業者の名前、石橋から

 

石(ストーン)と橋(ブリッジ)を掛け合わせて付けられたと知ったのが遅くてへえ~!と

 

なった私でした笑

 

 

 

 

65年以上にわたって京橋の地にあったブリヂストン美術館は

 

確かに古い感じにはなっていましたが、取り壊されて新しくなると聞いた時は

 

ちょっと寂しく感じました。

 

あのビルの中にある感じも意外と好きだった私です。

 

しばらく閉まってしまうのも寂しかった…

 

 

 

 

2015年に建て替えのために休館し、2020年に23階建ての「ミュージアムタワー京橋」の低層部にオープンしたアーティゾン美術館。

 

4階から6階部分が展示室となっており、1階にはミュージアムカフェ、2階にショップなどが入っています。

 

 

ガラス張りで吹き抜けの開放感のある作りに、広々とした展示室を備えて生まれ変わった美術館。

 

 

 

 

 

 

こちらのコレクションは、創業者石橋正二郎氏が収集したものを始まりとして

 

現在3000点を超える作品があるのだそうです。

 

ブリヂストン美術館時代に、こちらの展示から初めて知った画家や作品が多くありました。

 

 

 

今回は、100点余のコレクション展示と、特集として野見山暁治氏の作品展示がありました。

 

名作揃いの中から選ぶのはとても難しくて悩みますが

 

いくつかをご紹介してみたいと思います。

 

 

 

クロード・モネ「黄昏、ヴェネツィア 」1908年頃

 

 

アリスティド・マイヨール「女の顔」

 

 

アンリ・マティス「石膏のある静物」1927年

 

 

 

 

アンリ・ド・トゥールズ=ロートレック「サーカスの舞台裏」1887年頃

 

 

ヴァシリー・カンディンスキー「3本の菩提樹」1908年頃

 

 

パウル・クレー「双子」1930年

 

 

ジョージア・オキーフ「オータムリーフⅡ」1927年

 

 

ジョルジュ・ルオー「エルサレム」1953年

 

 

脇田和「「四つの鳩舎」1974年

 

 

小磯良平「二人」1954年

 

 

坂本繁二郎「放牧三馬」1932年

 

 

古賀春江「素朴な月夜」1929年

 

 

 

 

はあ…あれもこれも載せたくなります^^;

 

展示替えのたびに訪れたとしても、一生のうちにはとても観きれない……

 

 

 

野見山暁治氏の特別展示は3月3日まで。

 

 

 

 

 

 

 

昨年(2023年)6月に102歳でお亡くなりになった野見山暁治さん。

 

上の絵は、2020年に東京メトロ青山一丁目駅に設置されたステンドグラス壁画制作のために描かれたうちの一枚で、タイトルは「振り返るな」。

 

2019年の作品です。

 

壁画の制作に取り掛かる前に駅周辺を歩き、赤坂御所の豊かな緑にインスピレーションを得て

描かれたとのこと。

 

野見山氏の最晩年、98歳の時の作品。

 

135×234の大きな絵。とても力強いタッチのエネルギッシュな作品でした。

 

 

 

 

お付き合いくださりありがとうございます。

 

明日もどうぞいい一日でありますように💛