「許す」という言葉は、「緩む（ゆるむ）」からきていると聞いたことがあります。
すごく納得です。
「許す」ためにいったいどうしたらいいのだろう…？と迷うときは、
とにかく「ゆるむ」ことをしていけばいいのだなあと思います。
生まれたてのモンステラの葉っぱ。初々しくてかわいいです。
頭が許すと決めても
「よし許せたぞ」と思えても
その対象となる人物や出来事が、
自分の行動や考え方、感じ方に影響を与えているのであれば
許せない気持ちにまだ縛られているということなんですよね。
許せない気持ちの陰には、怒りや悲しみがギュッと硬くなってる。
もう二度と傷つきたくないとそっぽを向いたり、うつむいたりしている。
その強張り（こわばり）を、
少しずつほぐしていくことが「許す」ということなんだろうなあと感じます。
そして、許すことが一番難しいのが、おそらく“自分”ではないかと思います。
自分に優しくできない、自分をいいと思えない、人と比べてしまう、自分にくつろげない…
それは、許すことができない自分と葛藤しているのかもしれません。
自分を許せないのに人を許すって…難しいですよね。
頭ではできても心はできないと思います。
（もちろん許すと決めたときから許しは始まっているのですが）
許せない気持ちを持って見る世界は、許せないものに満ちているのではないでしょうか。
自分をダメだと思う気持ちは人をダメだと思う気持ちと、
自分を責める気持ちは人を責める気持ちと、
自分を許せないと思う気持ちは人を許せないと思う気持ちと、いつも同じなんですね。
朝窓を開けて一番に見る柿の木。
このジャコメッティの作品のような(笑)枝のラインが好きです。両腕を広げてる💖
許すことは緩むことから…
緩むってどんなことが浮かびますか？
あくびをする、伸びをする
ストレッチをする
マッサージをする
お茶を飲む
お昼寝をする
ボーっとする
好きな香りを嗅ぐ
手触りのいいものに触れる
手仕事をする
食べ物をゆっくり味わう
鼻歌を歌う
お気に入りの本や映画と過ごす
からだを動かす
好きな音楽を聴く
自然と触れ合う
笑う
気持ちの通じ合う人と過ごす
ｅｔｃ.
こんなふうに書いてみて、ふと思い出したのが「ヒュッゲ」。
そう、デンマーク（ノルウェー）に伝わる“心地よい”というニュアンスを伝える言葉です。
3～4年前でしょうか、
欧米でブームになり、その後日本でもよく取りあげられていたように思います。
上手く説明できないのですが、時間や空間を含めての心地よさ、
それを楽しみ味わうことで、暮らしや人生を豊かに受け入れていくということでしょうか…
詳しいことは分からないのですが
ヒュッゲが育まれた背景には、デンマークの厳しい気候条件があるように思います。
日照時間が短く、寒さも厳しい長い冬。
変えようのないこの環境の中で、いかに明るい気持ちで快適に暮らしていくのか…
その工夫や知恵が生きているように感じます。
そう思うと、欧米や日本をはじめ、ヒュッゲがブームとなった背景には
その生活環境による生き辛さからの解放を求める気持ちが強くあったのかなと思います。
自分ではどうにもならない環境や現実の中で
いつしか強張ってしまったのは、自分を守るためでしょう。
特に幼少期においては、それ以外に手段がなかったはずです。
敵を見つけて構えていないと、
その日を生きる目印が見つけられなかったのかもしれません。
けれども、大人になった今は
その強張りを、自分でゆるめてほぐしていくことができます。
どんな環境に生きていても、その中で楽しみや喜びを見つけて
自分に与えていくことができるはずです。
楽しめない、喜べない、選べない、進めない…
そんなお悩みをよくお聞きしますが
それは自分を許せない気持ちゆえかもしれません。
まず、緩むこと、
ただ緩むこと、ただただ緩むこと。
そして、自分や人を責める気持ちが湧いてきたときは
そこに居る、怒っている自分、悲しんでいる自分に気づいてあげて
ただ寄り添ってあげられたら…
それだけで、何よりの慰めになるのではないかなと思います。
そしてそこに癒しが訪れるのではないかなと思います。
最後までお読みくださりありがとうございますm(__)m
2017年12月にヒュッゲについて書いた記事があります。
ご興味がありましたらそちらもお読みいただければと思います。
★「ヒュッゲ～HYGGE～を見つける」（2017/12/14）
心にいつも安らぎと希望がありますように(*'ω'*)
どうぞお元気でお過ごしください♡
