こんばんは。

 

こちらは今日は雨の静かな日曜日でした。

 

いかがお過ごしですか?

 

 

 

今は美術館も休館しているところが多いですね。

 

今月16日までの開催予定だった「ブダペスト展」(国立新美術館)も

 

どうなるのかなあ…と気になるところですが、

 

少し前に訪れたこの展覧会のことを

 

旅の思い出とあわせて書いてみたいと思います。

 

 

 

 

2年前の3月、ちょうど今くらいの時期にブダペスト(ハンガリー)に行ったんですね。

 

息子が大学を卒業する時で

 

もうなかなか家族揃って海外に行く機会もないかもね…ということで

 

久しぶりに家族4人(夫、私、娘、息子)で旅行することにして、中欧を回ったのでした。

 

その旅の最後がハンガリー、ブタペストでした。

 

 

 

4人一緒に旅した大切な思い出の旅ももうここで終わりなんだなあって

 

ちょっぴり寂しくもあり、複雑な想いで眺めたドナウ川。

 

特に息子は(大学入学時にすでに家を出てはいたのですが)

 

社会人としてのスタートが地方だったので遠くに行く感じがあったのですね…

 

だからちょっと特別な想いがブダペストにはあります。

 

 

 

 

 

「ドナウの真珠」と謳われるハンガリーの首都ブダペスト。

 

観光名所の“漁夫の砦”から眺める景色は本当に美しくて

 

まさに“絵になる”という感じです。

 

ここで撮った写真は、今、私の使うパソコンの待ち受け画面になっています。(4人で撮ったもの)

 

 

「漁夫の砦」よりドナウ川をのぞむ

 

 

「漁夫の砦」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街中のちょっと雑然としたところや

 

全体的になんとなく憂いを感じる雰囲気など

 

とても好きで心に残っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

中央市場

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くさり橋

 

 

ライトアップされて迫力倍増の国会議事堂

 

 

 

 

 

 

 

 

さてハンガリーと言えば…?

 

名産品からいくと、国民的なスパイスのパプリカとアカシアの蜂蜜。

 

パプリカがあんなに種類豊富だなんて知りませんでした。

 

細長いのから丸いのまで、プチトマトサイズから林檎サイズまで。

 

辛いのから甘いのまでわんさか溢れていました。

 

 

 

 

 

カラフルでデコラティブなカロチャ刺繍もはずせません。

 

家庭で育まれ、受け継がれ、喜びも悲しみも表現されてきた大切な伝統文化ですね。

 

 

 

 

 

 

そして、ジョルナイとヘレンドの二大陶器ブランド。

 

独特な色合いのジョルナイは、国会議事堂やマーチャーシュ教会など

 

有名な歴史的建造物に使われ、

 

ブタペスト近郊のヘレンド村で生まれたヘレンドは繊細な手書きの技法で

 

皇帝フランツ・ヨゼフやエリザベート王妃など多くの王侯貴族に愛されてきました。

 

 

 

 

 

ピアニストであり作曲家のフランツ・リストも忘れてはいけませんね。

 

「ピアノの魔術師」の異名をもつリストの曲は

 

超絶技巧、ハンガリー狂詩曲、ラ・カンパネラetc.インパクトの強い曲が多いですね。

 

 

 

 

 

…ってこれ、旅行案内ですか!?みたいな書き方になりましたが(笑)

 

正直、ハンガリーの画家ってよく知らない💦誰がいるの?という状態で観に行った

 

今回の「ブタペスト展」なのでした(;^ω^)

 

 

 

 

そんな私にとって、この「ブタペスト展」はわかりやすくてとても良かったのです♡

 

順番に観ていくと、歴史的な流れと美術の流れがよ~くわかる。

 

 

 

 

 

 

しかも、コロナウイルスの影響からか、私が行った日はとても空いていて

 

じっくりゆっくり観れたし、

 

 

普段あまり借りない音声ガイドを借りてみたら

 

ピアニスト金子 三勇士さんのガイドとピアノ演奏つきで

 

リストの肖像画のところで録りおろしの「ハンガリー狂詩曲2番」が流れてきた時は感激でした。

 

 

金子三勇士さんは映画「蜜蜂と遠雷」で、“マサル”のピアノを担当しているんですよね。

 

しょっぱなが、その“マサル”のバルトークのピアノソナタ3楽章で

 

そこでもやられた感がありました♪

 

 

 

 

 

今回の展覧会の目玉となっていたのは、チラシにも使われ、

 

ハンガリーのモナ・リザとも言われているシ二ェイ・メルシェ・パールの「紫のドレスの婦人」。

 

シ二ェイが結婚したばかりの妻を描いた作品で、

 

ドレスの紫と背景の黄緑と黄色の対比が美しく、初々しい女性を引き立てているのですが

 

今はハンガリー国民に愛されているこの絵も当時は不評で、受け入れられなかったんですね。

 

 

 

「紫のドレスの婦人」

 

 

 

この絵の色にすごく惹きつけられて、かなり長い時間観ていたのですが

 

そういえば、紫とその補色の黄色って

 

今私が使っているオーラソーマのボトル18番の色でした。

 

(イエロー/バイオレット)

 

私の今のテーマだったんですね。

 

 

 

      画像はお借りしました

 

 

 

 

 

 

作品が受け入れられずしばし引きこもっていたシ二ェイが

 

再起をかけて発表した作品が「ヒバリ」なんですが

 

それが、一糸まとわぬ裸婦が草の上に寝っ転がり空(ヒバリ)を見ている…

 

印象派との繋がりはなく、シ二ェイ独自の発想と感覚と聞くとすごいなあと感じます。

 

 

 

「ヒバリ」  画質がよくないですが、右上の青空にポチっとある黒い点がヒバリです( ´艸`)

 

 

 

 

 

 

他にも好きな作品はたくさんありました。

 

ムーンカーチ・ミハーイの作品や

 

天の声を聞いて薬剤師から画家に転身したという

 

チョントヴァ―リ・コストカ・ティヴァダルの作品、

 

 

「小さな宝石商」(ヨハン・バプティスト・ライター)の絵も印象に残っています。

 

 

「小さな宝石商」 すてきな絵です

 

 

ピサロの「ポントワーズの家禽市場」 この絵も好きです

 

 

マルコ・カールイ(父)の「漁師たち」 これもとても素敵な絵でした

 

 

 

 

大きな企画の美術展は食事のフルコースを楽しむような感じがします。

 

美味しかった、お腹いっぱい満足という感覚です。

 

 

 

 

個人的な思い出の長い記事にお付き合いくださりありがとうございます。

 

皆さまどうぞお元気でお過ごしください。

 

心も身体もしっかり守られますように。(*'ω'*)