アート作品としてとにかく世に出すことだけを優先して今はものづくりしていて、ビジネスモデルについては考えがまとまらなかったのですか、今になって一つの仮説ができつつあります。りんごづくりしてなければ思いつかなかったことでもあります。それは、種苗会社のように肝心かなめな「生み出し、独り立ちさせる仕事」に特化してゆくことです。

 

私事ですが、ポンポンプロジェクトを立ち上げる割には、仲間づくりや集客が下手で失敗していることが多いです。しかし、その弱点をどうにかするよりも、試作から最初の利用者(実験台?)を見つけるまでの部分に特化して、あとは得意な人に任せるというやり方の方がいいのではないかと思い始めています。

 

日本の農業生産額は3兆円くらいで微減中で、種苗の市場規模は2,500億円ほど。でも世界規模で見ると種苗は3兆円市場で、最大手の会社一社だけでも1兆円になります。

 

このようなビジネスを他の業態に当てはめると、売上の9割を他の法人や個人に稼がせ、自分たちは1割だけいただくということになります。でもこれは、実は特許ビジネスよりもはるかに高収益です、ものにもよりますが、生活のアイデア商品くらいだと初期の契約料は高くて100万円、特許使用料は3%程度です。それは、特許が利用者や顧客ゼロの「種」だからであり、植えてもすぐ枯れる恐れがあるからです。

 

苗になると、すでにある程度育っているから、育て方を間違わなければ高確率で収穫に至ります。

 

ソフトウェアであれば、ある程度の利用者がいて、大きなクレームや事故、ユーザー離れが起こっていないレベルまで高めたもの、ハードならば発火やげがなどがないことや耐久テストができていることが大前提で、そのうえで利用者もいればなおよいと思います。

 

メディアばっかりになりますが、国内だと楽天が「旅の窓口」を300億円超で買収して楽天トラベルとして成長させているし、海外の事例だとインスタグラムがわずか13人で売上ゼロなのに810億円で買収されています。

 

もし、売らなければ、別の会社がインスタグラムと同じようなサービスを立ち上げて追い越してしまっかもしれないし、いつまでも収益化できずに倒産なんてこともありえたと思います。

 

300憶や810憶という額は、大学設立と10年以上の運営には楽々耐えられるくらいの金額で、ちゃんと私たちの目標は達成できます。

余剰なお金でロボットや創薬など参入障壁が高いけど、収益性や伸びしろのあるビジネスにチャレンジできるかもしれない。

 

法人が使える広告費というのはだいたい決まっているので基本的にはパイの奪い合いで、インターネット広告が伸びればラジオ、テレビ、新聞の広告が減るだけのことで、インターネットよりも強力なメディアが今後出てくればそっちに持っていかれることもありえます。

 

一方、ロボットは適正価格ならば欲しい人がいくらでもいるし、創薬も薬局や薬剤師不足でまだあまり薬が買えないような国もあるし、外科手術の補助や置き換え、予防医療、社会問題解決型の創薬など伸びしろがある分野だと思います。

 

自分たちだけが儲けることよりも、利用者の利便性をたかめ、社会にいかに貢献してゆくかの方が大切だと思うので、まずは、それを優先させた方がいいように思います。

 

社会貢献といっても遠い国の貧困問題などはわからないことも多いので、まずは、目の前の深刻で切実な問題を抱えた人のために作品を創りたいと思います。大きなマーケットを見つけたとしても、身近にまったく困っている人がおらず、生の声が聞けないのに仮説や独創あるいは、Google検索? だけで創ってもうまくいかないように思います。