四国八十八か所霊場と遍路道の世界遺産の登録を目指す協議会が、25日、松山市で総会を開き、国内の候補になるために国の「史跡」の指定を目指すことや、霊場や遍路道の価値を明確にしていくことを確認しました。


この協議会は、四国4県の自治体や経済団体などが四国八十八か所霊場と遍路道の世界遺産を目指して平成22年に設立し、活動を進めています。25日開かれた総会では、今年度の取り組みとして霊場や遍路道が法律で保護されるよう、昨年度に続き国の「史跡」の指定を目指していくことになりました。また、霊場や遍路道がほかの似たような世界遺産と比べてオリジナリティーがあることを明確にするため、専門家を交えて研究会を開くなどを確認しました。協議会は、過去に2回世界遺産の登録に向けて文化庁に提案書を提出しましたが、霊場と遍路道が保護される条件が整っていないことや価値の証明が不十分だとして国内の候補からも漏れています。

 

協議会のメンバーで香川県文化振興課の北山健一郎課長補佐は「保護と価値の2つの大きな課題をクリアすることが世界遺産登録につながるので引き続き取り組んでいきたい」と話していました。

以上愛媛 NEWS WEBより