〖さばえおいしい応援団プロジェクト〗

野菜ソムリエ  大西俊朗さんの活動報告です。


~ 里山の恵み 原木椎茸 越のてまり ~

鯖江市産 原木栽培椎茸 「越のてまり」をご存じですか?
通常椎茸といえば、直径3cm程度の黒っぽくて平べったいものを想像しますよね。
「越のてまり」はその想像とは全く異なります。
その名の通り、まるで手毬のよう。
直径およそ4-5cmの、まんまるで、ころんころんとした、それはそれはとても可愛らしい姿をしています。
傘の部分には美しい幾何学模様が入っており、それは自然が作り出した造形美です。


今回はその「越のてまり」を栽培・販売している、特定非営利活動法人 小さな種・ここる の ここるファームさんを訪ねました。

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ここるファームさんのホームページ
https://cocoru2.sakura.ne.jp/farm/
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ファームマネージャーの吉村さまと、収穫作業中の嶋野さまと牧野さまに迎えていただきました。
まず、椎茸原木栽培の一年の流れを教えてもらいました。

2月 : 榾木(ほだぎ:椎茸の種菌をつける原木のこと 福井県産コナラ)を購入
雨の当たらない小屋などで保管・乾燥

3-4月 : 形成菌(種菌とオガクズが固められたもの)を榾木に植菌

5月上旬 : 里山の森の中に移動・保管
栽培管理は完全無農薬で行なわれます

11月下旬 : 小さな赤ちゃん椎茸が顔を出し始めた頃、ハウス内に移動し、収穫シーズンがスタート

4月頃 : 収穫終了、再び里山の森の中に移動。

この流れが6年続きます。
驚くことになんと!、種菌をつけてから6年もの間、収穫ができるそうです。

ここるファームには1年目から6年目までの榾木が合計6000本近くあります。
ちなみにハウス内で管理するのは1、2年目の榾木のみだそうです。
3年目以降は里山の森の中でそのまま栽培します。


榾木の持つ栄養と里山の森の中で静かに養われて育ったこれらは、まさに里山の恵みですよね。
非常に大きいものは、福井県原木椎茸ブランド「香福茸」として販売されます。
中でも傘の直径が8cm以上、厚みが3cm以上、巻き込み(傘の内側に巻き込まれている部分)が
1cm以上のものは「金ラベル」というランクが付き最高級品となります。
ちなみに今年の初競り価格5個入りで40,000円だそうです!!

御厚意で収穫体験をさせてもらいました。
椎茸が生えている根本をしっかりと掴み左右に動かしながら引き抜きます。
言うは易く行うは難しです。
なっかなか抜けなくて、思いっきり力を入れたら、スポッと抜けた反動で、椎茸がすっ飛んで行ってしまいました。
とっても難しかったです。これ以上高級椎茸を傷つけるわけにはいかず、潔く諦めました。


「越のてまり」は、鯖江市内の小売店などで、比較的お手ごろな価格で入手することができます。
この秋冬の時期にしか手に入らない原木椎茸を皆さまも味わってみませんか?
「香福茸」を大切な方への贈り物にするのもいいですね!

◇越のてまりが入手できるところ、味わえるところ
・小売り店:ハーツ(鯖江、武生、神中)、Aコープ(鯖江、東鯖江)、ビッグベリー(北野)
・直売注文先:小さな種・ここる 法人本部のお電話(0778-77-2022)
・飲食店:café&lunchここる、えきライブラリーtetote
※11月~4月の期間限定発売です

野菜ソムリエ  大西俊朗