〖さばえおいしい応援団プロジェクト〗

野菜ソムリエ 大西俊朗さんの活動報告です。

 

~  鯖江市産のイチゴを食べよう! ~


一段と冷え込み、雪が舞う季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回は鯖江市の高田ファームのイチゴハウスを訪ねました。


高田ファームは信男さんと奥様のひろみさんの夫婦経営です。
この日はリピーターのお客様の予約でいっぱい。
ひろみさんは朝の7時から収穫作業で大忙し!
ちょうど食べ頃を迎えた「章姫」をひとつひとつ丁寧に収穫していきます。
信男さんは私が駐車できるように雪かきして迎えてくださいました。
忙しい日だったにも関わらず、笑顔でご対応くださったお二人に感謝いたします。


高田ファームでは「章姫」のほかに「紅ほっぺ」、「さちのか」の計3品種を栽培しています。
同時に定植し、品種の特性で「章姫」「紅ほっぺ」「さちのか」の順番で熟すため、収穫のピークが重なりません。

「章姫」はまさに今、「紅ほっぺ」は1月初旬頃ピークを迎え、その後「さちのか」がピークを迎えます。
高田ファームは今年で開業17年目になります。


ハウス設備は17年の年月を感じさせず、とても清潔に保たれています。
イチゴの株も綺麗に管理が行き届いています。
葉っぱの色が濃く、きらきらと輝いて見え、生き生きとしているのが一目で感じられます。

信男さんは、この状態を保てるようになるまで、長い年月とたゆまぬ努力が必要だったと語ります。
福井県でイチゴを栽培するには実は課題が多く、特に日照不足対策と高湿度対策が重要だそうです。

より品質の良い福井県産のイチゴを作るために、県内のイチゴ生産者とネットワークを持ち、

日々情報交換をし合って研鑽を積まれています。一つ一つの課題を皆さんで協力し支え合うことで、

福井県産イチゴの品質が保たれているのですね。
鯖江市内の小売店では大産地のブランドイチゴが並びますが、是非、皆さんも採れたての鯖江市産のイチゴを選んで買いませんか?


◇高田ファームのイチゴを味わえるところ
直売コーナー:鯖江市内のAコープ、道の駅西山公園
パン:マツヤベーカリー(サンドイッチ)
最後に3品種それぞれの特徴を信男さんが教えてくださいました 

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「章姫」   柔らかい果肉質で水分多くジューシー、酸味が控えめでさっぱりとした味わい、女性や子供さんに人気
「紅ほっぺ」 大粒で形が綺麗な円錐型、香り豊かで、酸甘味バランスもよく、味が濃厚、男性に人気
「さちのか」 小粒ながら果肉質がしっかりしているため、お菓子屋さんに人気
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「章姫」は個人販売、「紅ほっぺ」はパン屋さん、「さちのか」はお菓子屋さん、とそれぞれ主な売り先が異なるのがとても興味深かったです。


野菜ソムリエ  大西俊朗