こんにちは!やすみです。

 

昨日の記事では、影(シャドウ)に対する

2つの反応と、反射的に相手を攻撃したくなる

爬虫類脳の罠について書きましたが、

 

 

今回は私(やすみ)にとって

「理不尽な理由で人を支配する鬼婆」に見える

祖母の姿を捉えなおすため、

 

大正生まれの祖母の「価値観」を知るために、

祖母が若い頃に体験していたであろう当時の

農村に関する資料を読んでみることにしました。

 

私が読んだのは、1930年代の日本の農村を

研究されたエンブリー夫妻に関する本です本

 

 

読後の感想を一言で言うと、

「ああ、この人達は私たちと同じだ」でした。

 

もちろん、当時の制度や暮らしの雰囲気は

今の常識から考えると受け入れがたい部分も

少なくないですが、

 

1930年代の日本でも

「運動会で順位をつけずに全員1等賞にする」

など、今と似た価値観で行動したり、

 

今では「田舎の因習」として捉えられそうな

謎の掟をなぜ当時の人達は大切にしていたか、

その社会的な背景も分かりましたし、

 

(よそ者や個性のある人に厳しくあたるのは

今はもうなくした方が良いと思いますけどね)

 

なにより、当時を生きた人達(特に女性)が

過酷な環境でも楽しみを見つけながら全力で

生き抜いてきた事が伝わってきました。

 

生まれた時代は違えど、

私はこの人(祖母)達と同じ道の上にいて、

同じ世界を生きている。

 

私の中にも、この人達と同じ強さが

眠っているんだろう。

 

この人達から「何を引き継ぐか」を選ぶのが

今の私たちの仕事で、その仕事こそが

将来、私たちと同じ道を歩く人達への

はなむけ(餞別)かもしれない。

 

そんな思いがわき上がってくる良書です。

 

今は、祖母や彼女が歩んだ歴史を通して

「より大きなもの」に包まれているような

不思議な感覚を味わっています。

 

 

今日は「終戦の日」。

今では当時を知っている人も少ないですが

親戚の集まりなどで聞いたかつての話は、

本で読むものよりも真に迫っていました。

 

おそらく伝記のように人目に触れることも

なさそうな「おはなし」は、これからも

私の奥底に横たわっているのでしょう。

 

今は私達、そして私達より先へ歩む人達の前に

穏やかな道が続いていくことを願っています。