FourRoses(フォアローゼス) | 親爺のハイボール日記

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親爺のハイボール日記帳です。

 

 

親爺は吉田拓郎が好きで、ファン歴は約50年にもなる。

ファンになるきっかけは「今はまだ人生を語らず」というアルバムだったのだが、特にその中におさめられている「ペニーレーンでバーボンを」という曲が好きで、良くサビの部分を口ずさんでいた。

 

Bメロからサビの部分はこんな歌詞だった。

 

どうせ力などないのなら

酒の力をかりて見るのもいいさ

こうして今夜も原宿ペニーレーンで飲んだくれている

ペニーレーンでバーボンを

ペニーレーンでバーボンを

今夜もしたたか酔っている

 

良く口ずさんでいたのは、この「ペニーレーンでバーボンを~」の部分なのだが、この時少年だった親爺は「大人になったら必ず原宿ペニーレーンにバーボンを飲みに行こう」と思ったのだった。

 
 

そして大学生になり、初めて口にしたのは原宿ではなくて、オールドの紹介文にも出てきた渋谷宮益坂の「スナック風炭火焼焼き鳥屋」だったのだが、あまりのイメージの違いにがっかりし、すっかりバーボン嫌いになってしまった。

 
軽快なリズムにのったメロディと、「原宿ペニーレーン」という部分に、勝手に自分の中でバーボンは「ライトでおしゃれなトロピカルな感じ」とイメージしていたのだが、実際はセメダイン臭と独特の焦げたガソリンのような味(?)で、あまりに自分の思い抱いていたものとは違い、すっかり苦手になってしまった。
 
特にセメダイン臭→一般的にはバーボンでよく言われる「溶剤感」はある意味製造過程から起因するバーボンの特徴であり、これが苦手な人はバーボンを飲む資格がないらしい。
 
そんなバーボン嫌いな親爺だが、もう1回バーボンと向き合ってみようときっかけになったバーボンがこのフォアローゼスである。
FourRoses(40%) 

生産地;アメリカ

種類;バーボン

価格;1,500円前後

 
 
商品名であるファローゼス。
創業者であるポールジョーンズはある舞踏会で絶世の美女と出会う。
ひとめ惚れしたポールはその場でプロポーズ。
 
彼女の返事は「どうか次の舞踏会までお待ち下さい。お受けする場合は胸にバラのコサージュをつけてまいります」
 
そしてその舞踏会当日、彼女は4輪のバラのコサージュを胸につけて現れたのである…
 
と、これが商品名の由来になっているらしいが十二分にプロモーション上の作り話の匂いがする。
 
がしかし実際フォアローゼスを口にすると華やかで優し気な味わいは、そんな野暮な事は言わず、その話を楽しんで味わおうという気分になる。
 
バーボン特有の溶剤感はあまり無く、ジューシーなスコッチの甘味とは明らかに異なる、トウモロコシ由来のまったりとした甘味(ネットではバニラ感と良く表現される)は、バーボン苦手な自分も好きになってしまったのだ。
 
このフォアローゼスをきっかけにいくつかの好きなバーボンの銘柄が出来たのだが、それは後々紹介していきたい。

 

 

点数:★★★★★★★★(8点)