本日の写真集は函館です。函館ハリストス正教会から。

多くの日本人は正教会(東方)を知りません。なぜなら西方キリスト教をすっかり信じているからです笑

前に上座部仏教と大乗仏教の違いを動画で超簡単に紹介していますが、ご覧になられた方はひと口に仏教といっても全く違う宗教だと理解できたと思います。キリスト教も西方と東方ではあのくらい違うものなのです。正教会側はあまり知られていません。

簡単な話で、イエス・キリストのイメージは?となれば金髪で白人という人が多いはず。でも、あり得ないことなのですよ、ベツレヘムはもう、アジアですから。世界最大の信者数を誇るのがキリスト教ですが、その多くが白人だと思っています。そのイメージが既に西方キリスト教系(イタリア、フランス、ドイツ、米国等)なのです。

仏教も上座部仏教(小乗仏教)が本質に近いと思っていますが、同様に東方キリスト教(中東、東ヨーロッパ、ロシア側)が本質に近いと思っています。これ、仏教もキリスト教も実際に色々な国を訪ねてみた経験も含めて、実感したことです。


それと、日本の仏教は神道的な多神教が影響し、だいぶ多様化したと考える方もいると思いますが、それは違いまして、世界の宗教はそもそも多神教です。特に現世利益型が各国の土着宗教で、その影響をモロに日本も受けています。

 

インドでもヒンドゥー教(バラモン)は多神教であり、悟りを求めた釈迦仏教とは違います。ところが仏教も釈迦没後、様々な神が入り込み、中央アジアでさらに多様化し、中国では如来や菩薩というのがほとんど確立して後、日本に入ってきています。

 

いずれにしましても、大事な宗教の世界がこれだけ違うので世界は広いです。そして、世界は一つになることは無いとも断言もできるのです。この辺りが、宗教の理解なくして歴史は分からないと別サイトで指摘している所以です。