鹿児島の旅記事と、知覧特攻平和会館の動画の二つをブログに掲載してきました。

動画はこちらです。

 

ここでまた考えるブログとします。当方が今住んでいるタイについても多く書きますので、それはそれで読んでみてください。

 

なぜ知覧特攻平和会館なのか。歴史の中で、特に時間を割いて調べた時代だからです。基本的に全般を押さえているつもりではありますが、やはり興味深くなる時代はあり、その一つが昭和なのです。

 

そして、出来る限り現地に行く。それが当方の旅の仕方です。日露戦争を調べれば、実際に二百三高地に行く、そういうスタイルです。

 

日本人はあまり、戦争と向き合いたがらないですよね。教科書でちょっと習って、下手をすれば歪んだ価値観を教育界から押し付けられてそのまま放置。あるいはお盆の前に戦争特集をテレビがやる程度。

 

でも、それは危険です。例えばドイツはナチスが大きな過ちを犯したと相当長い時間をかけて子供に教育し、議論させます。前にドイツ人と話したことがありますが、自分は戦争の加害者ではないが、起きたことは悪いことで二度とあってはいけないことだと鎮痛な表情で話していました。

 

歴史から目を背けて生きるか、無知か、直視したうえで受けて立って生きるのか、その差が、人としての差として出ると思います。

 

またテレビは、放送局の意図が盛り込まれていないかを注意しながら見るべきです。

 

なお、NHKなどは結構批判されることがありますが、批判はほぼ決まって保守から右。そちら側の人は、現実にあった日本軍の蛮行に触れれば一律批判しますから、偏ってますよ。だからイデオロギーは嫌いな当方です。

 

左は左でどうも、悪い悪いだらけ。建設的なことをいうかとなれば、いやいや、それって現実離れしているよね、が実情。もう、右も左も保守も不要です。イデオロギーではなく、良いものは良いという柔軟性が必要な時代なのですよね。立場を作るから固執してダメになるわけです。だったら立場が無ければいいのです。

 

日本が加害側だった出来事として、ここタイでは泰緬鉄道を知らないタイ人はいないのではと感じます。泰緬鉄道は当方のブログやネットに掲載されている記事で何度も触れていることです。加害者の日本人がほとんど知らないけど、やられた側は忘れないのです。次回のブログ記事でもう少し掘り下げます。

 

親日国と言われて久しいタイですが、だいぶ変わってきているのが現実。その親日国も割と都合よく利用してきたのが日本という気もします。同時にいつまでも古い感覚でいるのは、世界の中でも日本人だけでは。

 

タイに住んでいて感じることは、日本食や日本観光は楽しんでいますが、別に親日という感じはしませんね。その他の国と同じ。それは日本でフランス料理を食べて、そのうちパリに行ってみたいとしても、別にフランス大好きというわけじゃないのと同じだと思います。

 

正直いえば、フランスやイタリア、スペインは憧れという人もいると思いますが、現地はゴミだらけだしスリが多いし。どうせ行くなら東ヨーロッパがお勧めです。それこそ古き良き時代が感じられる、素朴さ残されており、その国そのものが感じられると思えるからです。

 

さて、日本は外国人労働者(その多くは技能実習生という名)から搾取する国、もう普通に知られた事実ですね。ここタイでもそのような話が出るのです。

 

もちろん良識ある日本の経営者はいますよ。しかし、全体として日本は他国を批判する立場に無いと思いますがね。そもそもその産業構造が間違ってるわけですよ。中国が辺境国の人を使って労働搾取していると批判がありますが、いやいや、日本だって搾取してません?となったらどれだけ反論できるかです。

 

中国は国家としてやってるだろう、日本は違う、なんていったとしたら墓穴も墓穴。日本の問題は国家が無いことにしているといういつもの構造が浮き彫りになるだけです。移民という言葉にしたくないから言い方を変えて労働力を提供してほしいなんて、結局昔の軍部と発想は同じ。言葉で誤魔化して実態はひどいということなのです。

 

小生、個人的にはどんどんと国際結婚が進むことこそ当然と思います。それは世界のどこも同じだということです。純血主義は極右みたいですね。いずれにせよ、外国人から魅力ある国に魅力ある日本人だとどれだけ思ってもらえるか。単に金稼ぎの相手では、失礼極まりないわけです。

 

そしてやがては、外国人労働者はあまり来なくなるのでは。まだ日本の方がマシという国の人たちがブローカー頼りで日本に来ている現状だからまだ成り立つのであって、差引額を考えたら中国で仕事した方がいいんじゃね?と、一部ではなっていますね。

 

それこそ望むところだという日本人はいると思いますが、そもそも論として、日本人がコンビニの店員や肉体労働を普通にやっていれば、別に外国人を雇用しなくてよいはずであり、実態はそのような仕事を避ける人が多いから外国人が必要となる。自国民は労働をせずに外国人は不要というのは、ではどうするの?という矛盾があると感じます。少子化でも仕事があるのにやらないから、外国人労働者を頼ることで成立するこの大矛盾。

 

タイから日本にまだ労働力として来ている人はいるのです。実は過去に少しだけ相談されたこともあります。その際には、パスポート保管の在り方、保険、雇用契約、賃金明細その他を、出来るだけ他と比較して調べないと騙されるから十分注意とアドバイスしました。

 

そのタイは前の学校教育で一部ですが日本語もあったということです。今は日本語を勉強する人が減っており、学校でもやらないようです。それより中国語。それがタイの実情です。


タイはとってもしたたかな国。周辺国の様に占領されたこともないし、今でも巧みに外交しています。国内は王室を含め問題だらけですが、最後には何とか残っているというしたたかな国です。

 

そもそも国技がムエタイなのだから、実はどんだけ激しい国民性だということです。日本のキックボクシングとは違って、肘打ち、首を抱え込んでの膝蹴り連打、足を引っかけて相手を転ばすもありの激しい格闘技ですから。微笑みの国ではありますが、イザとなればとっても激しい国民性なのです。だから観光でタイに来たら喧嘩してはいけません。普通にムエタイをやっている人かも知れませんから笑

 

まあ、日本人で転勤で来ていて、いまだに現地妻なんてやっている馬鹿どももいますがね。そりゃー、金を持っていて、そのうち何とかするからなんて言われたら信じたくなるじゃないですか。一時期の日本人の恥ずべき行為は、実はいまでも続いているのですよ、フィリピンなどに限らず。

 

さて、タイは日本人観光客が多く、バンコク市内や観光地で日本語を聞くことも多いのですが、どこでも歴史があることを外して、まったく知らないままではいけないと思います。日本人が歴史に興味を持たないことと現地でどう思われているかはまったく別。注意しないと感覚の違いで間違った言葉を選び、問題になることもあるのです。

 

日本でも歴史を学ぶ大切さはいわれていました。今まで色々な人と話してきましたが、本当に歴史については疎い人が多いと思います。下手をすれば外国人の方が日本について知っていることがあったりします。

 

歴史の出来事として旧日本軍が何をしたか、興味がある方は、こちら↓の記事を一読ください。保守から右側がどんなに過去を美化しても、それは世界との認識に乖離が起きるだけなのですよ。

 

タイ・カンチャナブリ泰緬鉄道センターと連合軍共同墓地で歴史を知る

タイ・カンチャナブリ泰緬鉄道センターと連合軍共同墓地で歴史を知る

 

記事の一部を抜粋します。自分の記事なので著作権は当方にあります。

日本軍人は12,000人、連合軍の捕虜62,000人が従事することになるのです。他にもミャンマー人18万人(死者4万人)、マレーシア人8万人(4.2万人)、タイ人についてはその数がまったく分からないという状態。アジア地域からも多くの人が建設に関わったのですが、今でも正確な数字が分からない状況なのです。ミャンマー側152km、タイ側263kmの全長415kmの間で亡くなった連合軍捕虜は1万人を超えているといわれています。

 

著作権といえば、世の中簡単に他人のものを使う人が多いですよね。前にも書いていますが、新聞の切り抜きを平気で掲載する人たちが多すぎです。フェイスブックやらなんやら。新聞社に確認したところ、本人の記事を本人のSNSに切り抜き掲載する程度は「YES」だそうですが、他に転用転載は「NO」だそうです。

 

世の中を憂いる、正したいなんていっている人たちが、平気で転用していてその辺りの知識もない。だからダメだという根本さえ理解していない。

 

同じように本の表紙も著作権がありアウトです。小生もかなり昔は本の表紙を読書履歴として掲載していたことがありますが、全部削除しました。「過ちを改ためざる是を過ちという」ですから。

 

話を戻して、泰緬鉄道は当初は5年かかるといわれた415キロをたった1年3か月でやっています。つまり、どれだけ過酷だったのか、それを日本軍がやったのです。

 

今回の旅でも、一連の場所を訪れています。動画撮影が目的で、どこかでユーチューブにします。ヘルファイアーパスでは、今回もたくさんのヨーロッパ人がいました。年配者も多く、時間を見つけては現地に訪れているのです。犠牲になったことを忘れないのです。

 

日本は教育において現実を直視し、そこから議論する、徹底して考える機会を子供に与えてこなかったからこそ、臭いものにふた、見て見ぬふりが当たり前になったのではないですかね。考えない、これが今の日本を作っています。現実を直視することをしない、それがもう国民性にまでなっているように感じます。

 

日本は今後とも良くならない、これが小生の個人的な意見です。だって考えませんから。一部、現状を憂いている年配者ももちろんいますが、時に話を聞くともう発想が古いので通用しません。美化や脚色された孔子を出してきて道徳を言われても、もはや誰もついて来ないと思いますから。そもそも日本人は儒教を勘違いしておりますし。

 

若い人でよくよく考える人はもう、日本脱出だと思います。だって三権分立が実質的に崩壊している国ですし、確立した特権階級はまるで中国共産党のように絶対権力。経済は弱いし明るい要素がまるでありません。別に若くなくても外務省のデータを見れば海外組は増加傾向。様々な意味があるデータではありますが、日本だけという時代から変わりつつあるということは言えるのでは。別に海外が素晴らしいという意味ではありませんで、それでも比べたら日本よりマシということです。

出典:Deual Life Media

【他人ごとではない】若者が日本を脱出すべき理由|あなたは逃げる?耐える?

 

その流れを教育界、つまり政治が作ってきたツケが今の日本であり、未来となります。だから暗いとしか思えないのです。だって今の政界に期待する人って、当方から見れば「変人」でしかありません。前に触れていますが、では変えるかとなれば変えたがりませんよね、構造的にも。

 

そもそも知識が無いと何も始まらない。考えることをしない人たちが現状維持のために金を稼ぐだけが多くの日本スタイルになってしまったように思えるのです。

 

考える基礎となる歴史教育は、少なくても小生の時代は出来事と年号の暗記で嫌気しか生まなかったです。良い悪いの判断は色々と知ってから、それぞれがすべきことですが、無味乾燥の歴史では知る気持ちにもならない。

 

あるいは教える側も一定の色だけで、自らは考えてこなかったので、柔軟性もない。だから小生は、右だ左だ保守だという考えが嫌いなのです。それはつまりレッテル張りでしか無いからです。

 

あなたはどう思うのか、知識さえないから当然意見もない。テレビでたまに見かけますがインタビューされた人が、子供だけではなく多くの大人までも「楽しかったです」、「美味しかったです」程度なのですよね。もちろん、意見を多く言う人がカットされるのもテレビですが、あまりに集約されただけの個性のない意見だらけが日本に感じております。短くても自分の言葉が無いのか、と感じてしまいます。

 

最初から偏っている、あるいは自分で考えない年号暗記みたいな歴史では、日本人とは何かということも一切考えなくなるはずですよ。歴史をやらなければいけないのであり、日本人という民族、歴史、生き方ということを何度でも考えなければいけないはずなのです。

 

戦争までして日本人は日本をどうしたかったのか。単に軍部の暴走では説明はつきません。当時のマスコミを含め、国民はどうなっていたのかも知る必要はあります。その中で、様々な思惑に巻き込まれた若者が特攻し死んだのです。

 

事実である特攻隊を直視することは、太平洋戦争、大東亜戦争を直視することです。動画の途中で珍しく少しだけ意見をいれていますが、卑下も美化も間違いです。

 

全体を読むと、小生そのものが左に見えるかも知れませんが、小生は自衛隊ではなく日本軍にせよ!という立場です。軍人に名誉を与えよという立場です。国際社会は、武器無くして成立しないとしか思っておりません。そしてその武器を行使する立場の軍人は、名誉が必要と考えています。