世の中、「フリーランスをしながら世界で仕事を」、

「旅行しながら海外で仕事を」のようなキャッチフレーズがあると思いますが、

実際にはかなり難しいと思います。いきなり否定形ですが、海外の良さも含め、色々と書いていきます。

 

あまりにあたり前のことですが、海外生活では常に日本とは違うということを意識しておく必要があります。

文化的な違いを知らないことで、やばいことになる可能性だってありますから。

 

どのような形であれ海外生活を考えるのなら、実行するにせよしないにせよ、

今ではネットでこのような文字だけではなく動画がたくさんあります。どんどんと情報を収集しておくべきです。

ネットはとても便利な世界であり、自分の今後を考える手段です。

基本的にネット情報がいいと思います。テレビは視聴率のために、かなり情報操作されていますから。

 

現在、タイと日本の二重生活となっている当方ですが、当然ながらタイは様々なことが違います。

メキシコやアフリカのような危なさは無いのですが、

それでも危ない地域、場所によっては夜には行かない方がいいという地域はあります。

 

街中でズームレンズを取り付けた一眼レフを持って歩いていると、結構ジロジロと見られます。

まあ、多くの人は、「ほえ~、でっかいカメラだ~」と興味本位で見ているだけなのですが(笑)。

 

それでも外を歩くときはカメラ首にかける、車両が通行する側と反対の肩にかけるなど、注意はしています。

夜は基本的に一眼を人目に見せないことを考えています。

日本での撮影では、ここまで意識をしていません。行動は違っています。

 

その国のこと、地域のことを事前に調べ、現地では一定の注意を怠らない、

また、好んでまで危険な地域に行かないのであれば、

異なる価値観の世界に自分を置くのは、とても刺激的な時間を過ごすことが出来ます。

日本じゃない環境で、自分自身の別の一面に気が付くかも知れません。

 

今後、特に年齢の若い層を中心として日本から離れて生活を始める人は増えると思います。

生き方の多様性は、縮小することはないでしょう。

個性を尊重と言いながらも実は阻害する傾向がある日本ですが、

それでも我慢することが当然だと思ってきた世代と、世界の情報が多い世代とは行動が変わって当然です。

 

そして、大きな枠では日本の社会保障がグラグラです。それは日本国そのものの問題です。

ひと頃は新卒の安定志向がかなり多かったと思いますが、

日本型の雇用、年金制度等、日本の良さと言われた点が今後は「足かせ」、「制約」となっていく時代がやってきました。

 

最近では「終身雇用は期待しないでくれ」とのこと。つまり、非正規社員をもっと利用していく宣言です。

さらなる格差宣言じゃないのかなと。世の中の階層はもっと分離し、さらなる生活の違いが明確になっていくでしょう。

 

年齢が上であれば既に社員枠が多いので、解雇は出来ません。現在でも社員を出来るだけ継続して雇えとなっています。

仕事をするしないに関わらず、当人が希望すれば65歳までほぼ残ることが出来るわけです。

しわ寄せは今後も若い世代にくるのであり、今より悪化としか思えません。

 

定年退職後に必要な金額は2000万円等ということまで飛び出しました。

年金制度もいつどうなるか分からない、保証があっても減額、受給年齢を遅らせるなんて、

話がどんどんと変わっては、これはもはや詐欺じゃないですかと思います。

 

少子高齢化、労働者不足と言われる日本において、日本型に失望して海外に出る若い人が増えるということは、
政治や官僚が引き起こした自滅です。国としての失敗。その失敗を認めないのがまた日本なのですが。

 

今ではある種の職業ならネット環境だけで可能です。

ネットという環境があることはチャンスですし、海外で就職することを含めて、
自分で道を開くということに挑戦する人は増えるでしょう。
 

ますます不安定な時代となってきていますが、

そのような中、あえて希望して某規模の大きな会社を辞めてフリーランスになった当方です。

周囲の「お、お前、なんてもったいないことを~!!」というのを振り切って辞めたのです。

なぜなら、もう好きなように生きると決めたからです。

 

今現在の仕事は、パソコンとネット環境があれば世界中どこでも出来ます。
実際、時間がある空港での待ち時間等で作業することはあるのです。

こんな感じで。

空港のラウンジはよく使います。

ただ、ここまでになるためには、それなりの準備期間、始めてから様子を見る期間もあったわけです。

勤めていた時から将来を見越して副業として始め、タイミングを見て切り替えたという状況です。

海外はそう単純、甘いものではありませんので、よく調べ、よく考えて実行しました。

 

特にフリーランスという存在は、矛盾するようですが会社に勤めていても成果を出せるような人じゃないと、難しいと思います。

自分がそうだったと言いたいのではありませんが、今のところは何とかなっているのは事実です。

 

ポイントは何かと言いますと、

問題を周囲のせい、環境のせい、他人のせい、あるいは現実逃避をして、希望的観測でフリーランスになっても難しいでしょう。
明確に自分の武器は何か、フリーランスになる積極的な理由がはっきりとしていなければ、苦しくなるはずです。
更にそこを海外生活とするなら、もっと難しいはず。
 
また、勤め人より時間があるということは、相当な自己統制が必要となります。
何日寝ていようが、何か月も動画を見ていようが自由ですから。
自由にあこがれるのは誰しもあると思いますが、勤め人よりも自由をどうするかは難しいのです。
勤めていれば自由は限定された休日ですので、あまり考える必要はありません。
 
そういう意味で、自由が無いと見える勤め人をやっていて、
時間がきっちりしている、仕事をしっかりこなし、それ以上に目立った成果を出せるようでないと、
時間の自由を手に入れたら崩壊していく危険性があるのではないでしょうか。
いいだけ崩れた後で、今度は会社員になろうとしても引き受けてくれるところがどれだけあるか、です。
 
単にフリーランスを夢見て実行したとすれば、こちらの方がかなりしんどいと思います。
夢と希望にあふれた最初のうちは良いとしても、成果がなかなか見えないことが多いかなと。
あるいは自分なりに想定はしていたが、やってみたらこれほど大変かという人が多いのが実情だと思っています。
 
自分ですべてプランする必要があり、住所を海外にしなければ日本の税金も年金も確定申告もあるわけです。
住所を移したらその国で税金が発生し、ビザやその他の手続きもあります。
 
勤め人ならまったく仕事が出来ない最初から給料がありますし、
新卒なら会社も何年かは給料を含めた支出を教育費と考えるところがあります。
フリーランスはそういう安心もありません。当然、何事も向き不向きがあるのでは。
考えてフリーランスで海外ということに無理があるとなったなら国内でいいのですが、
しかし海外生活よりは難易度が下がっても、まったく楽じゃない時間をかなりの期間、過ごす覚悟は必要と思います。
 
世の中は厳しい状況であっても、就職は大事な選択肢であるのは事実です。
現実問題としてお金がなければ大変ですし、そのうち不労収入を得たいにしても、元手が必要です。
就職は色々な経験が出来るのも事実。当然、嫌なこともたくさんありますが、それも経験のうちです。
 
ユーチューバーにあこがれる小学生は多いようですが、
動画を見ているとユーチューバーの皆さんは編集に相当時間をかけてます。
一定のスキルは絶対に必要ですし、見せる工夫が随所にあります。多くの小学生の認識力では分かるはずがありません。
決して、好きなことを楽しなみがらやって金になるおいしい仕事とは言えません。見えることは1割、裏の努力は9割です。
自分は小学生ではないという人でも、どこかで似たような安易さが発想の中にないかを点検することは大事な視点だと思います。
 
当方にしても真夜中に目が覚めて、パソコンに向かうことがたまにあります。アイデアを思いつくことがあるからです。
なぜ夜中でも仕事が出来るかは、そもそもやりたいことを好きでやっているからではあるのですが。
もちろんそれは労働条件も労働基準法もありません。
 

いずれにしましても、人の違いとは様々な角度から考え、リスクを想定し、最終的には「やるかやらないか」となるのですが。

 
色々と書いてきましたが、それでも海外は魅力があるのは事実です。
人生の中で少なくても一度は海外に出て、
色々と体験する、外から自分や日本を見る、考える体験はしておくのが良いのでは、と考えています。
 
もちろん中には旅行だけではなく、仕事をするかどうかは別にして実際に住んでみたいという人も多いはず。
明日は海外で必要な英語力について、書いてみます。