馬から学ぶ子育て・人育てのコツ | 考える力が育つ子育て講座

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『指示待ち人間には、育って欲しくない!』子どもの『やる気』を引き出し、自分の頭で考え行動する力が自然と育つ、コミュニケーション術

●馬から学ぶ子育て・人育てのコツ

久しぶりに馬のところへ行って来ました。

昨年の夏ころから月2回ほど、スッタフの方がお休みのときの交代要因として、ポニーランド長崎にお手伝いに行ってます。

昨日は行ってみると、休みであるはずのスタッフSさんがいました。

調教している3歳になるポニーのことで、ちょっと困っているとのこと。

名前は小春。

小春は生まれたときから、ずっとポニーランドで愛情深く育てられているので、人間に対して何の恐怖心もなく、とても大人しいポニーなんです。

ただ、乗るときに踏み台を持って小春の横に置くと、じっとしていられなくてクルクル動き回ってしまうのです。

なので、一通り午前中の作業が終わってから、小春の調教をしました。

調教というより、躾と言った方がいいですね。

試してみると、なるほど、じっとしてません。すぐに動き回ろうとします。

こんな時には、しっかっても逆効果。

で、小春が動き出したら、すぐに踏み台を取って、小春の動きについていきながら、動いたさきで踏み台を小春の横にまた置き直します。

それで動いたら、また取って置き直します。

その動作を淡々と繰り返すだけです。

・おとなしく立ちなさい!
・じっとできないなら、怒るぞ!
・なんでじっとできないんだ!


という感情は脇に置いて、馬と会話しながら、淡々と「動作」を繰り返すだけです。

すると、大人しく立ってくれる瞬間があるのですが、その瞬間を逃さず、私も動きを止め、それでいいんだよと、そっと頸をなでてあげます。

また動き出したら、同じ「動作」の繰り返しです。

そのうち、何度やってもじっっとしてくれるようになります。

この日の小春も、ものの5分程度で、じっと立っていられるようになりました。

Sさん曰く

・淡々マインドが大事なんですね。私が焦ってしまうんですよね。

とのこと。

焦ってしまって、

・おとなしく立ちなさい!
・じっとできないなら、怒るぞ!
・なんでじっとできないんだ!


というマインドになってしまう。

そうすると、馬は敏感にそのことを感じ取って、逆にバタバタしてしまいます。

馬がバタつくと、もっとイライラマインドが増幅、すると余計に馬はバタバタする。という悪循環に陥ってしまいますよね。

これって言うことを聞かない子に対応するときと、似てませんか?

かくいう私も、息子に対しては淡々マインド持てないときもありますが、そんなときはいつも馬との接し方を思い出しています。

馬が子育て・人育てのコツを教えてくれます。