●馬と子育て
帰国する日が近づいてきました。
馬から学ぶものは、やはり大きいです。
頭でわかるのと、体感するのはまったく違います。
馬を扱う場合、自分が上手くなりたいとか、この馬にこれができるようにしてやろうとか、自分軸で接すると、なかなか上手くいきません。
それは何故か。
馬が何を感じ、何を考えいるかに、意識が向いていないからです。
こちらの立場しか、考えていないんですね。
馬のため、と思っていても、実はエゴが隠れていたりします。
馬は、そんな心の奥にあるものを、読み取るんです。
読み取ると書いたら、胡散臭くなるのかもしれませんね。
正確にいうと、そういう心が、ちょっとした動作、つまりボディーランゲージに現れ、馬はそれを敏感に感じ取るんですね。
エゴがあると、無意識のうちに、褒めるタイミングを見誤ったり、柔らかい指示でいいのに、強引すぎたりしてしまうんですね。
そこを敏感に感じ取られてしまい、馬に嫌がられることがある、ということです。
なので、この馬はこういうことを感じてるな、ということを、思い込みでもいいので、まずは感じることが、人と馬のよりよい関係を築くスタートラインになります。
かといって、馬の自由にさせるわけでも、甘やかすわけではありません。
そんなことをすると、人につけこんできて、どんどん言うことを聞かなくなってきます。
しまいには、手を付けられない馬になってしまう可能性もあります。
馬を思いのままに動かす方法としては、大きく分けて、
馬を、恐怖で支配するのか。
馬を、エサでつるのか。
馬に、信頼と尊重と愛情で接するのか
この三つがあります。
この違いは、数年後に大きな違いとして出てきます。
子育てもまったく同じです。というか、人間関係全てに言えることですね。
ということで、帰国したらこの経験を元に、また講座を再開します。
私のほうから、こうした方がいい、ああした方がいいという、レクチャーする講座ではありません。
あくまでも、体感のなかから、自分自身の心を見つめてみようというセミナーです。
日程などの詳細は、今しばらくお待ちください。