THE 末路 デラックス のりさん's編
第二段は、のりさん's編です。
初代ボスのりさん一家とのりさんが独自にスカウトしてきたメンバーの紹介でございます。
★ノリさん(担当:のびた)
初代ヤルキャンボス。
その実態は、ただのお人好しである。
当初ジョンは、のりさんが運営できるようになるまでの補佐だったが、のりさんの仕事が忙しくなったため、結局ジョンが仮りの代表になったままコトが進んだ。
↑別名、釣りキチ二分の三平
震災後、家も職場も流されたため、父である復興の湯本部長とそこで働くボランティアとともテント暮らしを始める。
避難所は、精神的に過酷過ぎて受け付けなかったそうだ。
しかし、復興の湯の暮らしも、軍隊かと思うぐらい厳しいものだった。
のちに、自由をもとめ、ボラと一緒に河原に移住。
それがヤルキキャンプになってしまった。
被災したガラス屋の社長兼見習い職人として社会復帰を果たす。
半壊住宅の清掃をしながら、ガラス屋の営業をし、軌道に乗ったあとは仕事に専念した。
苦労しながらも、めでたし路線を進むかと思われたが、ヤルキャン初期メンバー引退から一ヶ月後、挫折!?
ペットのユンボを廃棄処分したあと、ボランティアで知り合った女性と逃走。
夢であったウミンチュになるためにOKINAWAを目指して放浪中。
高田の現状と将来を考えると、無下に否定出来ない選択だが、期待されていた分ヤラカシた関はいなめないかもw
幸せになって、この決断が英断になることに期待!
★本部長
有名人、復興の湯本部長。
ヤルキャンと違い、その活躍は全国的に知られていて、彼を特集した数多くの番組が放送され、震災における社会貢献者表彰も受けた。
震災直後は閻魔のように怖かったが、現在は、普通の優しいじぃさまに戻りかけている。。。?
最強時代
現在
↑伝説のカワイガリ
現在は、気仙川漁協組合員として川の復旧に務めながら、ヤルキハウスのコリーさんを手伝って(邪魔して)いる。
息子ののりさんが、逃亡したため、現在は一人暮らし。
さみしいので、彼女を募集中。
★デビしゃん(担当:ギャル男)
ぶらついていたところを、のりさんにストーカーされ、ヤルキャンに入った。
かなり器用で、こなせないことはない何でも職人。
ヤルキャンユニックのオペレーター。
ユニックをギャル男バージョン(黒塗り、スモーク、パラリラ)にチューンナップした。
ハウス建設では、ガス周りや水周りの工事で活躍。
初期メンバーの解散後も、独自に活躍を続けていくはずだったが、いろいろあって、仲間のコリーさんや資産管理係のジョンとの関係が決裂。
辞めてしまった。
(笑える内容じゃないので、詳細は割愛します)
★ユンボ(担当:悲劇の浮浪者)
お待ちかね、みんなの人気者。
悲劇のストーリーをもつモノホン浮浪者青年ユンボの登場です。
↑お疲れ会のカッパ寿司100円祭りにて
※末路デラックスシリーズのメイン。
ここからは、物語調になります。
~ユンボ残酷物語•あらすじ~
何故か被災地を放浪してたユンボは、初代ヤルキャンボス、のりさんに拾われる。
翌日、ジョンに必要ないと判断され山に捨てられる。
翌々日、再びのりさんに拾われ、メンバーとなる。
ガラス屋が軌道にのり、のりさんが活動から抜けてしまったが、
ジョンの「せっかくだから、ここで更生しろ。
今日からお前は、オレの持ち物ね。」
という命令のもと、ボラを続けることに。
年が変わり、ヤルキャンのボラ資金や生活費をひっぱってきていたジョンが引退することが決定。
資金繰りが厳しくなるのが見込まれ、専属でボラをするコトが不可能に。
新体制での運営が検討された。
ジョンは、わずかではあるが、本の印税から皆に退職金を出し、一月を機会にほとんどのメンバーは、引退した。
そして、自分の生活に戻った。
残る決意をしたメンバーは、自分で予算を引っ張るか、ある程度仕事をしながらボラをしていくことになるが、ユンボも残留する一人であった。
ジョンが、引退までに新体制への引き継ぎ•整理を作業を進めるなか、ユンボは、食うための仕事と住民票、人間だった頃の痕跡であるヤルキを見つけられない。
結局、最終的にジョンにお荷物と判断され、追い出される。
→日報「ユンボvsジョン」参照。
「用済みになったからポイか?」
と聞かれたジョンの言い分は、
「持ち物だから、別にいいだろ」
この頃から、メンバーとジョンの溝が深まっていく。
生き場所をなくし、人間不信に陥ったユンボは、本来の拾い主のりさんに泣きつき、見事、物から居候の地位にランクアップした。
本当は、ジョンの根回しもあったんだが。。。
~ユンボ再生編~
のりさん宅では、ジョンに指摘された点を彼なりに改め、人間としての再起を目指しガラス屋を手伝っていた。
ヤルキャンにいた頃は、本部長が苦手で大嫌いと言っていたが、背に腹はかえられなかったようだ。
本部長は厳しいし、クセが強過ぎるが、素晴らしい人である。
食わず嫌いの側面が強かったのだろう。
住民票も、高田に移した。
ヒゲも剃った。
仕事の時は、タオルじゃなくて帽子をかぶるようになった。
毎朝、ゴツモリヤキソバに、卵の黄身二つと天かす、マヨネーズをかけることはなくなった。
更に、本部長も、素直でいい奴だと評価し始め、このまま全てがうまく行くかに見えた。
~ユンボの野望編~
しかし、性なんてものはなかなか変わらないものである。
実際、ほとんどの人間がそうであるように。
ジョンに追い出された憎しみも風化し、新たな生活に慣れて行くうち、ユンボはじわじわと本性を表していった。
彼は、本部長を追い出す作戦を考だした。
慣れない見習い生活に疲れたのりさんをそそのかし、ケンカを誘発する。
3人暮らしで、2対1になれば片方は疲弊する。
作戦はうまくいった。
小さなぶつかり合いが、大げんかに発展し、ついに本部長は家出。
彼の思惑通り、本部長はヤルキャンの本拠地ヤルキハウスに寝泊まりを始める。
ジョンは、本部長を崇めてるし、作戦は完了したかにみえた。
しかし、すでにヤルキャンのほとんどは、復興の湯から独立したときのメンバーとは完全に入れ替わっており、本部長の持ち前の存在感に他のメンバーからの不平が相次ぐ。
板挟みにあったジョンは、最終的にのりさんを説得。
親子ケンカは収束し、ユンボの野望はついえた。
~ユンボの受難編~
のりさん宅では、また三人の暮らしが始まった。
作戦も失敗に終わり、もはやヤルキャンとユンボの接点はなくなったかに見えた。
しかし、まだ終わりではなかった。
拾われて一ヶ月経過した二月下旬。
疲れ果てた本部長がヤルキハウスのコリーさんの所を訪ねてきた。
相談の内容は、「ユンボがウザすぎる」(かなりかいつまみました)。
ただことでないと判断したコリーさんは、のりさんと連携し、ユンボを懲らしめようと動き出す。。。
ここに「なまはげ大作戦」が実行される。
その作戦は、昔ジョンがユンボ対策に発案した「いぬのうさちまる作戦」を超える残酷なものだった。
(なんじゃそりゃ!)
作戦は、秘密裏に遂行された。
みんなで秋田県横手の雪祭りを見に行こうと巧みに誘われ、一通り楽しんだあとに、コンビニに入ったところでおいてけぼりをくらわすという強烈な一撃。
お祭りを見ながらの天国から一気に地獄へ落とす精神的効果も期待され、懲らしめるどころか、このまま帰れないのである。
もちろん、それも織り込み済みである。
もともと文無しで、出て行く準備をしていないため、持ち物は服とチャリ銭だけ。
(他の荷物といえば、多少の着替えとPSPぐらいだろうが)
ユンボは、またも捨てられたのである。
~ユンボのサダメ編~
ユンボはおいてけぼりに気付くと、外では凍死してしまうため、自ら警察に出頭、保護される。
警察は、取り調べの際、彼の持ち物からジョンの連絡先を見つけ出し、電話をかけた。
すでにボラから足を洗ったジョンは東京に戻り、ニューヨークへ帰る資金を稼いでいた。
電話口で、警察はヤルキャンの全て、特にジョンのことをかなり知っていて、それを披露した。
ユンボが全て吐いていたのである。
「お前のことは、全て知っているぞ」
ジョンには、半分脅迫に聞こえていた。
ヤルキャンを辞め、攻撃的な側面が脱落していた彼は、悪いコトもしていないのに、警察の情報能力にビビりあがっていた。
ジョンには、もはや仮代表時代の威厳はなかった。
ユンボの処理に困っていた警察の要求は、以下のようだった。
P「彼、置き去りにされたみたいで、お金も持ってないんですよ。
申し上げにくいんですが、帰る交通費を振り込んであげてくれませんかね?」
J「でも、その人、帰るところ自体がないんですよ。」
P「そうなんですけど、うちの町にいられてもね」
J「ですよね」
(確かに、治安をあずかる警察としては迷惑極まりない。
行く場所なくしたヤツは、本当にどこにも行く場所ないんだなぁ。
自業自得といえど、ユンボ、カワイセ!)
P「友達で、団体のリーダーだったんでしょ?なんとかしてあげてくれませんかね」
J「そうですよね。でも、その金が交通費に使われるかどうか自体がわかりませんよね。」
P「かなり困ってるみたいだから、そんなことしないと思いますよ」
(ユンボは、仕事もないのに、退職金10万と有り金全てを6日で使い果たした経歴の持ち主なんですけど。。。)
J「。。。じゃあ、一万円ぐらいでいいでしょうか?」
(もう関わらないで!という意味も含んでいた。)
P「そんなに?どうもありがとうございます」
J「?」
ここに、警察による「振り込め●●作戦」が成功した。
ビビって承諾しまっただけの小市民ジョンは、すぐにのりさんやコリーさんたちに連絡。
作戦の詳細、経過を聞かされた。
「あのー。振り込むって言っちゃったんですが、振り込んでいいですか?」
「お金振り込む必要はありません。
またみんなを裏切ったんですから。
戻ってきたいなら自分でなんとかしますよ。
甘やかしちゃいけません。」
「。。。ですよね?わかりました。」
足を洗ったあとも、八方美人のジョンはお得意の板挟みに会うのであった。
結局、彼は、翌日ATMに行き振込もうとすした。
「内緒で振り込んめば、ばれないだろう。
とりあえず、寒いところを離れればね。
本当に追い詰められたときの人の優しさって、更生に必要だし。」
軽い気持ちで、ヤルキャンを裏切ろうとした。
しかし、神はユンボを救わなかった。
ATM「お手続きできません。」
二回試したが、出来なかった。
「一万円得した、ラッキー!」
ジョンは諦めた。
~ユンボの初心編~
ヤルキャン時代、金がないユンボは、一時期キモタクと一緒に瓦礫の分別のバイトをやっていた。
ユンボは分別そっちのけで、金を探すことに夢中になり、そのおかげかバイト代を含め結構な金額を手にした。
(ちなみに、当時ネコババは、常識だったらしい。
一方、キモタクはマジメかつ貧乏神なので、お金は拾えなかった。
このことで、二人は犬猿の仲になる。)
その金で、自動車の免許をとることをジョンは勧めたが、ユンボは浮浪しながら野垂れ死にを目指しているので必要ないと言い張った。
「。。。結局、そういうことか。」
振込みができなかったジョンは、ユンボの初心を思い出した。
ユンボは、とうとうくたばるのであろう。
(凍死はポワンらしいし、せめて安らかに眠れば?)
ジョンは、何故かほくそ笑んでいた。
~ユンボ、再び編~
実は、ユンボは、警察が一生懸命電話をかけているときに逃亡し、行方はわからなくなっていた。
彼の行く末は、知る由も無し。
しかし、すぐに目撃情報が入った。
情報は、ヤルキファン倶楽部•会員ナンバー29番のAさんから寄せられた。
場所は、投棄されていた同じ秋田某市。
彼は、その地でたくましく生きていたのだ。
↑動画って。
Aさんは、ユンボファンだったなぁ。
極寒の中、どのような生活をしていたかは不明だが、5月まで目撃情報は続いた。
~ユンボ凱旋編~
警察には申し訳ないが、ユンボはそこで暮らしていくのだろうと思われていた矢先だった。
5月下旬、彼は高田に舞い戻った。
↑かつての仲間と再開
しかし、その苦労のあとは、尋常ではなかった。
Before
After
これでは、オクレである。
もはや、彼とわかる証拠は、トレードマークのタオルだけであった。
見兼ねた本部長は、しばらく飼育してみるとのこと。
おそらく、おかゆから始めねばなるまい。
今後、事態はどう収束(発散?)されていくのか。
彼が語る衝撃の事実とは?
今後も目が離せない。
やはり、彼こそがヤルキャン初代の申し子と思えるイキっぷりである。
※このストーリーと登場人物は、フィクションです。
また、取材は確かな情報源を使用しております。
ユンボが本になったら、ヤルキャン本よりもっと面白いのに。
書きたいトピックを書いてしまったので、次回は、残りカス編です。
冗談です。
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初代ボスのりさん一家とのりさんが独自にスカウトしてきたメンバーの紹介でございます。
★ノリさん(担当:のびた)
初代ヤルキャンボス。
その実態は、ただのお人好しである。
当初ジョンは、のりさんが運営できるようになるまでの補佐だったが、のりさんの仕事が忙しくなったため、結局ジョンが仮りの代表になったままコトが進んだ。
↑別名、釣りキチ二分の三平
震災後、家も職場も流されたため、父である復興の湯本部長とそこで働くボランティアとともテント暮らしを始める。
避難所は、精神的に過酷過ぎて受け付けなかったそうだ。
しかし、復興の湯の暮らしも、軍隊かと思うぐらい厳しいものだった。
のちに、自由をもとめ、ボラと一緒に河原に移住。
それがヤルキキャンプになってしまった。
被災したガラス屋の社長兼見習い職人として社会復帰を果たす。
半壊住宅の清掃をしながら、ガラス屋の営業をし、軌道に乗ったあとは仕事に専念した。
苦労しながらも、めでたし路線を進むかと思われたが、ヤルキャン初期メンバー引退から一ヶ月後、挫折!?
ペットのユンボを廃棄処分したあと、ボランティアで知り合った女性と逃走。
夢であったウミンチュになるためにOKINAWAを目指して放浪中。
高田の現状と将来を考えると、無下に否定出来ない選択だが、期待されていた分ヤラカシた関はいなめないかもw
幸せになって、この決断が英断になることに期待!
★本部長
有名人、復興の湯本部長。
ヤルキャンと違い、その活躍は全国的に知られていて、彼を特集した数多くの番組が放送され、震災における社会貢献者表彰も受けた。
震災直後は閻魔のように怖かったが、現在は、普通の優しいじぃさまに戻りかけている。。。?
最強時代
現在
↑伝説のカワイガリ
現在は、気仙川漁協組合員として川の復旧に務めながら、ヤルキハウスのコリーさんを手伝って(邪魔して)いる。
息子ののりさんが、逃亡したため、現在は一人暮らし。
さみしいので、彼女を募集中。
★デビしゃん(担当:ギャル男)
ぶらついていたところを、のりさんにストーカーされ、ヤルキャンに入った。
かなり器用で、こなせないことはない何でも職人。
ヤルキャンユニックのオペレーター。
ユニックをギャル男バージョン(黒塗り、スモーク、パラリラ)にチューンナップした。
ハウス建設では、ガス周りや水周りの工事で活躍。
初期メンバーの解散後も、独自に活躍を続けていくはずだったが、いろいろあって、仲間のコリーさんや資産管理係のジョンとの関係が決裂。
辞めてしまった。
(笑える内容じゃないので、詳細は割愛します)
★ユンボ(担当:悲劇の浮浪者)
お待ちかね、みんなの人気者。
悲劇のストーリーをもつモノホン浮浪者青年ユンボの登場です。
↑お疲れ会のカッパ寿司100円祭りにて
※末路デラックスシリーズのメイン。
ここからは、物語調になります。
~ユンボ残酷物語•あらすじ~
何故か被災地を放浪してたユンボは、初代ヤルキャンボス、のりさんに拾われる。
翌日、ジョンに必要ないと判断され山に捨てられる。
翌々日、再びのりさんに拾われ、メンバーとなる。
ガラス屋が軌道にのり、のりさんが活動から抜けてしまったが、
ジョンの「せっかくだから、ここで更生しろ。
今日からお前は、オレの持ち物ね。」
という命令のもと、ボラを続けることに。
年が変わり、ヤルキャンのボラ資金や生活費をひっぱってきていたジョンが引退することが決定。
資金繰りが厳しくなるのが見込まれ、専属でボラをするコトが不可能に。
新体制での運営が検討された。
ジョンは、わずかではあるが、本の印税から皆に退職金を出し、一月を機会にほとんどのメンバーは、引退した。
そして、自分の生活に戻った。
残る決意をしたメンバーは、自分で予算を引っ張るか、ある程度仕事をしながらボラをしていくことになるが、ユンボも残留する一人であった。
ジョンが、引退までに新体制への引き継ぎ•整理を作業を進めるなか、ユンボは、食うための仕事と住民票、人間だった頃の痕跡であるヤルキを見つけられない。
結局、最終的にジョンにお荷物と判断され、追い出される。
→日報「ユンボvsジョン」参照。
「用済みになったからポイか?」
と聞かれたジョンの言い分は、
「持ち物だから、別にいいだろ」
この頃から、メンバーとジョンの溝が深まっていく。
生き場所をなくし、人間不信に陥ったユンボは、本来の拾い主のりさんに泣きつき、見事、物から居候の地位にランクアップした。
本当は、ジョンの根回しもあったんだが。。。
~ユンボ再生編~
のりさん宅では、ジョンに指摘された点を彼なりに改め、人間としての再起を目指しガラス屋を手伝っていた。
ヤルキャンにいた頃は、本部長が苦手で大嫌いと言っていたが、背に腹はかえられなかったようだ。
本部長は厳しいし、クセが強過ぎるが、素晴らしい人である。
食わず嫌いの側面が強かったのだろう。
住民票も、高田に移した。
ヒゲも剃った。
仕事の時は、タオルじゃなくて帽子をかぶるようになった。
毎朝、ゴツモリヤキソバに、卵の黄身二つと天かす、マヨネーズをかけることはなくなった。
更に、本部長も、素直でいい奴だと評価し始め、このまま全てがうまく行くかに見えた。
~ユンボの野望編~
しかし、性なんてものはなかなか変わらないものである。
実際、ほとんどの人間がそうであるように。
ジョンに追い出された憎しみも風化し、新たな生活に慣れて行くうち、ユンボはじわじわと本性を表していった。
彼は、本部長を追い出す作戦を考だした。
慣れない見習い生活に疲れたのりさんをそそのかし、ケンカを誘発する。
3人暮らしで、2対1になれば片方は疲弊する。
作戦はうまくいった。
小さなぶつかり合いが、大げんかに発展し、ついに本部長は家出。
彼の思惑通り、本部長はヤルキャンの本拠地ヤルキハウスに寝泊まりを始める。
ジョンは、本部長を崇めてるし、作戦は完了したかにみえた。
しかし、すでにヤルキャンのほとんどは、復興の湯から独立したときのメンバーとは完全に入れ替わっており、本部長の持ち前の存在感に他のメンバーからの不平が相次ぐ。
板挟みにあったジョンは、最終的にのりさんを説得。
親子ケンカは収束し、ユンボの野望はついえた。
~ユンボの受難編~
のりさん宅では、また三人の暮らしが始まった。
作戦も失敗に終わり、もはやヤルキャンとユンボの接点はなくなったかに見えた。
しかし、まだ終わりではなかった。
拾われて一ヶ月経過した二月下旬。
疲れ果てた本部長がヤルキハウスのコリーさんの所を訪ねてきた。
相談の内容は、「ユンボがウザすぎる」(かなりかいつまみました)。
ただことでないと判断したコリーさんは、のりさんと連携し、ユンボを懲らしめようと動き出す。。。
ここに「なまはげ大作戦」が実行される。
その作戦は、昔ジョンがユンボ対策に発案した「いぬのうさちまる作戦」を超える残酷なものだった。
(なんじゃそりゃ!)
作戦は、秘密裏に遂行された。
みんなで秋田県横手の雪祭りを見に行こうと巧みに誘われ、一通り楽しんだあとに、コンビニに入ったところでおいてけぼりをくらわすという強烈な一撃。
お祭りを見ながらの天国から一気に地獄へ落とす精神的効果も期待され、懲らしめるどころか、このまま帰れないのである。
もちろん、それも織り込み済みである。
もともと文無しで、出て行く準備をしていないため、持ち物は服とチャリ銭だけ。
(他の荷物といえば、多少の着替えとPSPぐらいだろうが)
ユンボは、またも捨てられたのである。
~ユンボのサダメ編~
ユンボはおいてけぼりに気付くと、外では凍死してしまうため、自ら警察に出頭、保護される。
警察は、取り調べの際、彼の持ち物からジョンの連絡先を見つけ出し、電話をかけた。
すでにボラから足を洗ったジョンは東京に戻り、ニューヨークへ帰る資金を稼いでいた。
電話口で、警察はヤルキャンの全て、特にジョンのことをかなり知っていて、それを披露した。
ユンボが全て吐いていたのである。
「お前のことは、全て知っているぞ」
ジョンには、半分脅迫に聞こえていた。
ヤルキャンを辞め、攻撃的な側面が脱落していた彼は、悪いコトもしていないのに、警察の情報能力にビビりあがっていた。
ジョンには、もはや仮代表時代の威厳はなかった。
ユンボの処理に困っていた警察の要求は、以下のようだった。
P「彼、置き去りにされたみたいで、お金も持ってないんですよ。
申し上げにくいんですが、帰る交通費を振り込んであげてくれませんかね?」
J「でも、その人、帰るところ自体がないんですよ。」
P「そうなんですけど、うちの町にいられてもね」
J「ですよね」
(確かに、治安をあずかる警察としては迷惑極まりない。
行く場所なくしたヤツは、本当にどこにも行く場所ないんだなぁ。
自業自得といえど、ユンボ、カワイセ!)
P「友達で、団体のリーダーだったんでしょ?なんとかしてあげてくれませんかね」
J「そうですよね。でも、その金が交通費に使われるかどうか自体がわかりませんよね。」
P「かなり困ってるみたいだから、そんなことしないと思いますよ」
(ユンボは、仕事もないのに、退職金10万と有り金全てを6日で使い果たした経歴の持ち主なんですけど。。。)
J「。。。じゃあ、一万円ぐらいでいいでしょうか?」
(もう関わらないで!という意味も含んでいた。)
P「そんなに?どうもありがとうございます」
J「?」
ここに、警察による「振り込め●●作戦」が成功した。
ビビって承諾しまっただけの小市民ジョンは、すぐにのりさんやコリーさんたちに連絡。
作戦の詳細、経過を聞かされた。
「あのー。振り込むって言っちゃったんですが、振り込んでいいですか?」
「お金振り込む必要はありません。
またみんなを裏切ったんですから。
戻ってきたいなら自分でなんとかしますよ。
甘やかしちゃいけません。」
「。。。ですよね?わかりました。」
足を洗ったあとも、八方美人のジョンはお得意の板挟みに会うのであった。
結局、彼は、翌日ATMに行き振込もうとすした。
「内緒で振り込んめば、ばれないだろう。
とりあえず、寒いところを離れればね。
本当に追い詰められたときの人の優しさって、更生に必要だし。」
軽い気持ちで、ヤルキャンを裏切ろうとした。
しかし、神はユンボを救わなかった。
ATM「お手続きできません。」
二回試したが、出来なかった。
「一万円得した、ラッキー!」
ジョンは諦めた。
~ユンボの初心編~
ヤルキャン時代、金がないユンボは、一時期キモタクと一緒に瓦礫の分別のバイトをやっていた。
ユンボは分別そっちのけで、金を探すことに夢中になり、そのおかげかバイト代を含め結構な金額を手にした。
(ちなみに、当時ネコババは、常識だったらしい。
一方、キモタクはマジメかつ貧乏神なので、お金は拾えなかった。
このことで、二人は犬猿の仲になる。)
その金で、自動車の免許をとることをジョンは勧めたが、ユンボは浮浪しながら野垂れ死にを目指しているので必要ないと言い張った。
「。。。結局、そういうことか。」
振込みができなかったジョンは、ユンボの初心を思い出した。
ユンボは、とうとうくたばるのであろう。
(凍死はポワンらしいし、せめて安らかに眠れば?)
ジョンは、何故かほくそ笑んでいた。
~ユンボ、再び編~
実は、ユンボは、警察が一生懸命電話をかけているときに逃亡し、行方はわからなくなっていた。
彼の行く末は、知る由も無し。
しかし、すぐに目撃情報が入った。
情報は、ヤルキファン倶楽部•会員ナンバー29番のAさんから寄せられた。
場所は、投棄されていた同じ秋田某市。
彼は、その地でたくましく生きていたのだ。
↑動画って。
Aさんは、ユンボファンだったなぁ。
極寒の中、どのような生活をしていたかは不明だが、5月まで目撃情報は続いた。
~ユンボ凱旋編~
警察には申し訳ないが、ユンボはそこで暮らしていくのだろうと思われていた矢先だった。
5月下旬、彼は高田に舞い戻った。
↑かつての仲間と再開
しかし、その苦労のあとは、尋常ではなかった。
Before
After
これでは、オクレである。
もはや、彼とわかる証拠は、トレードマークのタオルだけであった。
見兼ねた本部長は、しばらく飼育してみるとのこと。
おそらく、おかゆから始めねばなるまい。
今後、事態はどう収束(発散?)されていくのか。
彼が語る衝撃の事実とは?
今後も目が離せない。
やはり、彼こそがヤルキャン初代の申し子と思えるイキっぷりである。
※このストーリーと登場人物は、フィクションです。
また、取材は確かな情報源を使用しております。
ユンボが本になったら、ヤルキャン本よりもっと面白いのに。
書きたいトピックを書いてしまったので、次回は、残りカス編です。
冗談です。
ブログ管理人X
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