【チェンジリング】
※ネタバレ含むので自衛してほしいです



息子が誘拐され、数カ月後に戻ってきたのは全く別の子どもだったにも関わらず、警察はそんな言い分を聞き入れないため、自分で事件を解決しようと奮闘する物語。



映画観て久しぶりに泣いちゃった。
この映画の魅力の8割くらいアンジーの名演技。本当にすごい。


・行方不明になって24時間は捜索しない
・警察に逆らう人間は全員精神病院に入院
・どんなミスの証拠を持ってこられても、絶対に非を認めない

これが当時の警察だったみたい。

まず、24時間経って戻ってきた子どもの例はありますか?っていう疑問があった。
この事件をきっかけに、警察の甘さが露見して大騒ぎになったらしい。そりゃそうだ。


今でこそ、DNA鑑定とかできるけど、20年代はまだ無理だろうし。

歯医者さん「歯の形が違う」
学校の先生「先生の名前も、自分の席もわからないのは違う」

ひとりで戦っているはずが、色んな人を巻き込んで味方がどんどん大きくなっていくかんじ、超簡易的に言うと桃太郎みたい( ? )


物語の中盤、不法入国で捕まった小学生くらいの男の子が、殺人に関与してたと自白する。

同い年くらいの男の子を誘拐して、殺す手伝いをして。
ごめんなさい、許してください、やらなきゃ僕が殺されてた。と泣きながら怯えてるシーンが本当にきつかった。


連続殺人犯が逮捕されて、なんやかんやあって死刑になって。
地獄に落ちたくない〜〜!って泣いてるとこ、いやもう遅いんだが?手遅れなんだが?

何十人もの子どもを殺害して、天国に行けると思うな?と心の底から思ってしまった。


死刑になってから数年後、誘拐されてた鳥小屋から逃げ出した子どもが見つかる。

警察官「なんで今になって警察に行こうと思ったの?」
男の子「パパとママに会いたかったから」

これ以上に嬉しい言葉ってない。
( ここで泣きました )


親子の感動の再会、なんてすごくありきたりなシーンなんですが、そこにいたるまでの過程を含めて泣いてしまった。たまにあるよねそんなこと。



ウォルター( アンジーの子ども )はまだ見つかってない。でも一緒に逃げ出したらしい。


絶望的なお話だったけど、最後に少し救いがあってよかった。
どんなことがあっても、子ども誘拐して殺していい理由なんか1つもない。
そして、警察のミスを責めてまで自分の子どもを探すことを、笑っていい理由も1つもない。



めちゃくちゃ観てよかった、でももう一度観たいとは思わない。