こんにちはにっこり


楽しく読んでいた

『ゆりあ先生の赤い糸』ですが、

完結しました飛び出すハート

良い結びでした!



「たそがれたかこ」なども描いている

入江喜和先生は、

おばさんのためのマンガがお上手な作家さん。



キラキラしたキャラはあまり出てこなくて、

鬱屈を抱えて、そこらへんにいそうな中年が

たくさん出てくる。

(イケメンは出てくるけど、大体こじらせてる)



で、このマンガは

ゆりあ先生が終盤で乳がんになり、

それが人間関係を見なおすきっかけになり

ストーリーが動いていきます。

(親戚の検診についていって、

自分の方が乳がんが見つかってしまう流れ。)


闘病シーンはほとんどないですが、

摘出の葛藤が描かれているので、

乳がんマンガといってもかもしれません。


先日連載で完結を迎えて、

素敵なラストシーンを迎えました。


https://comic-days.com/episode/10834108156631344842



↓↓


ここから同じ早期乳がん当事者としての

個人的な感想なのですが、

ネタバレ含みますので、

読みたくないかたはご注意。



「おっぱいが大好きな恋人がいる中、

再発の心配しながら暮らしたくない、と

乳癌で全摘を決意したゆりあさん。

さばさばして男勝りのゆりあさんにとって、

数少ない女性らしさ。それがおっぱい。

失う決意と同時に、

年下の恋人と別れる決意をします。」


ですが、最終回で居候の友人に

「再発したら、その時考えたらいーじゃん!」

=温存したらいいじゃん。

と言われ、

「そんなに何度もみんなに迷惑かけれない」

(ゆりあさんが同居人や家族の面倒をみてます)

と返すと、

「何回でもかければいいじゃん、そんなちょっとの迷惑」

と説得されて、全摘をやめて温存を選択する。


というストーリー。



「乳がん初期において、

温存と全摘の生存率が変わらない」という

ところから、

基本的には問題ない選択であり、

ストーリーなんですが、、、

(そもそも乳がんについては

そこまで触れられていない)

当事者としては若干もやっとする。



・再発が必ずしも初期で見つかる訳ではない。

 だからこそ怖い。


・家族(同然の同居人)においても、

 当人の選択は尊重するべき。

 そりゃあ切りたくない気持ちもあったとしても

 再発を怖がるのも、苦しむのも、本人。


・読者に「全摘(再建)より部分切除のほうが良い」という誤解を生む可能性。

 (早期であるから部分切除が可能…と

  いうところ説明があったらいいのか?)


・審美に影響ある放射線治療の有無について

 ふれていない。

 ステージ0でも、放射線治療必須なことは

 多々あり、そこも含めて迷うポイント。


再建中のわたしからすると、

全摘でサッパリ切除したけど、

自家組織再建で柔かいおっぱい手に入れて

「こっちもいいだろ、ゆーや」と、

ガハハと笑うゆりあさんの結末でも、

良かったなぁ〜と。

ちょっと残念に思いました。


あくまで、個人的な感想で、

全体を通して面白いマンガであることを

否定するものではありません!


というか、おすすめマンガですニコニコ


しばらくは、アプリ版コミックデイズの無料チケットで読めますので、ぜひ!

(連載終了後しばらくしたら

有料化するパターンが多いです)