新聞とじ込みのチラシで妻が見たらしく、
読売旅行のツアーに参加した。
東北各地の飛行場から、伊丹空港に集合し
バスでコースをめぐるというものであった。
支払いは妻に任せたので、高いか安いかはコメントしない。
純粋に旅の感想を書きたいと思う。
まず、申し込むと旅行の割と直前に飛行機のチケットが送られてくる。結構直前まで送られてこないので、そろそろ電話しようかと思う感じだった。1週間前よりもっと日にちがなかった。
次に今はネットで客席の予約ができるらしいが、
自分たちは旅行慣れしていない年配夫婦なので、
飛行場でピッとやってQRコードを読み取らせた。
地方の飛行場は、初心者高齢旅行者が多いので、
地上のクルーが丁寧にやってくれるが、
伊丹は自分でやれ系なので、精神的には少し不安だ。
でも実際は現地スタッフが困ったら寄ってきてくれる
ように見えたので、心配しなくていいが、
座席はネットですでに予約されているので、
夫婦でもばらばらの席しか空いていなかった。
帰りの飛行場では添乗員さんが、一応説明してくれるので大丈夫だが、初めての伊丹空港年配者だと、ドキドキするかも。実際は画面がわかりやすく大丈夫だが。
さて伊丹空港では添乗員が待ち受けていて、
出発時間までふらふらしてください、集合場所はあそこですと告げられる。
伊丹空港は北ウイングと南ウイングがあるが、
両方を歩き回っても時間が余るくらい、余裕があった。
慣れていないので余裕があるのはいいが、
一組の夫婦が、飛行機の乗り継ぎ等の時間がぎりぎりで
東京で間に合わなくなりキャンセルしたということで、
ぎりぎりは怖い。この時期、春の大雪とか天候不順なので、少し怖い。実際自分たちの出発する飛行場も、早朝除雪していたし、前日は強風で少し、経過観察していた模様。
さて、バスツアーで一番最初に向かったのは、舞鶴の天橋立。3時に出発しておよそ1時間半くらいだったか。
結構遠い。その日は雨で、夕方の日曜日は、もはや終わっていて、特別に開けてくれた状態。
ケーブルカーにバス一台分のお客さんを入れて展望台に行くと、展望台から見える天橋立はおぼろに霞む。
さらに、雨が激しくなり、寒いので、みんな帰り始める始末。で、寒いので食堂も終わり、隣の部屋で暖房で温まっていると、急に雨が上がる奇跡。急いで股覗きしましたが、至って普通の逆さ景色。
観光地のアピールってこんなもんだよな。
早速最終のケーブルに乗ると、バスで移動。
初日は湯村温泉の格式高い温泉。
2時間も山道を走って真っ暗な中到着したので、
どれほど立派かわからないが、料理も温泉も立派で、
日曜の夜の宿泊で、お得に止まれたに違いないが、
何しろバス移動時間が長かった。
次の朝は7時朝食で8時出発という修学旅行並みの旅程。
さらに鳥取砂丘に売店も空いていない時間につき、
馬の背に登山。
その前に。砂丘を前に、記念写真を撮り1000円くらいで売られる。雨上がりで適度に砂が湿っていたので歩きやすかったが、馬の背の途中まで走っていったら、息が切れて、死にそうになった。砂丘を走って登ってはいけません。
隈研吾のわけのわからない建築物もあるが、ふ~んとしか思わない。
ここを出発して、大根島へ。
そこにある牡丹園には假屋崎省吾の生け花風オブジェが飾ってあり、これって足立美術館に被らないかと思う。
大根島は溶岩でできていて、高麗ニンジンが特産らしく、バスでつくと、高麗人参茶を飲まされて、あとで買ってねと言われる。妻は、ニンジン嫌いなので、二杯飲む。でもそのあと健康になったかどうかはわからない。
この島に渡る所には通称べた踏み坂というのがあるが、バスでここが撮影ポイントとか言われて撮ったが、バスからでは
わからない。これも、テレビで上手に撮った映像の方がべたふみっぽい。
さて二日目のメインは足立美術館だが、ここは結局、美術館がメインで、それに付随した庭園の方が、今は注目されている。銀閣寺などにもあるが庭に面した窓から見る庭の風景が額縁の絵のようだというが、ツアーでぐるぐる歩くのには向かない。やはり美術館は、ゆっくりそこに落ち着いてみないと良さはわからない。結局、庭より、絵を見る時間の方が長く、テレビコマーシャルのようではないというのが実感。
そこが3時頃かな。
そこから、出雲大社に行く。自分的にはここがメインだけど、ついた時間が4時頃だったか。
一応ガイドがいるにはいたが、時間もないので、いろいろ省いて、大しめ縄等をめぐる。
でも、5時前にほぼ、店は閉まるし、社務所も終わる感じ。
本殿のわきから奥に行く周りの道には立ち入り禁止の綱が貼られていて、正面付近しか見られなかった。
売店に連れていかれるのがメインで、自由行動ができにくい設定になっていたので、ツアーの不自由さを感じる。
超有名個所を、早朝夕方平日に見て回るという、入門コースだった。
その間のバス移動が長く、そこを還暦付近のベテランガイドが、大阪のおばちゃんよろしく、面白おかしくつなぐのだが、だんだん食傷気味になる。もう少し静かな旅もいい。
最終日は、皆生温泉から、姫路城に移動し。雨の中天守閣まで登って、契約している売店で各自お土産昼食をとるという、お決まりのパターン。天守閣に登って店に入ると、そろそろ時間という恐ろしく無駄のない時間。ほっとするのはバスの中という、練りに練ったバスプラン。
毎回次の出発時間を言い渡されるのだが、そこは東北の人々。毎回い一秒も遅れず定刻出発できたのは、新幹線もかくやという定刻主義。
そして伊丹につくと、各自バラバラになり、もと来た地方空港へそれぞれの時間で帰っていったのであった。
よくできたツアーだが、無駄があるのが、本当はいいよなあと心の中では思うが、自分一人ではあの旅程はこなせないので、読売旅行には感謝する。
ガイドさんも、添乗員さんも、運転手さんも、ツアーのメンバーもみんな人柄よく、快適な旅だった。