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べしょうのブログ

金物ライフ満喫中!!

自称闇刀鍛冶のマイミッションとして、頭が痛いのは、土置きの材料作成です。


その中で一番たいへんなのが、炭を細かく砕くこと。


なんか胡麻すりみたいなんで、こないだやってたんですけど。


1時間やってほんの少し。。。


これはあかんなと反省。


みんなと色々改良点を話してたんですけど。


一番いいのは石臼挽きを使うことかな?という結論に至りまして、ずーっと昔から置いてあった小さいやつを使ってみようとなりました。




はい。

ドロンドロンの石臼。

これを洗って。

きれいにして。

真ん中にベアリングみたいなところがあります。

そこで固定されないと上を回しても外れてしまうのでそこを作らないとつかえません。





適当にカシの木を削ってはめこみます。

バキバキにハンマーでしばいてこれ以上はいらんとこまできたら。

ノコで切ります。



置き場だったんで、昔のノコしかなかったので、サイズは気にしないでください。

あきらかにオーバースペックですが、切れ味が無くてこのサイズでも大変でした。(笑)


ここに五寸釘をさして、軸にします。

昔のやつはどんな風になってるのか知りませんが。

これで回るでしょ。(笑)



最初小さい鋸で行けるやろと思ったけど。

全くだめでした。

このノコ割り箸ぐらいしか切れないのでは?

何用で誰が買ってん!?(笑)



さて、ようやく実施。

入れて削って見ると。

めっちゃ削れました!

流石昔の人の知恵!

すごいスピードで炭の粉が作れてしまいます。




いやー。

今までの努力はなんだったのか。


1kgぐらい取れたので当分いらんかな。

あー楽しかった。

これをふるいにかけたら使えそう。




柄はめんどくさいので適当にいれてみたら。

いまいちでした。

試行錯誤してたら、アラセブのおっちゃんが来て昔オバァさんがきな粉作るのに作ってたわー。

というリアルに使ってた証言をいただく。

柄は曲がった木を探して来てそれをすげてた。

とのことなので、面倒くさいけど探しましょ。



はい。こんなかんじで無理矢理できました。(笑)

いやでも見た目以上の回しやすさ、革命やな。

回すの十倍のスピードで回せます。





炭の粉の産業革命やで!



柄が、不細工とみんなに言われますが。

クサビ入れな無理です。

光つけする気力ないです!

やったらできる子なのはわかってます。

やらないんです!





で、おじさんに見せたらそろそろ目立てせなあかんで!

と更に次のミッションを言われる。

ちょっと何故挽けるのか理屈がわかってないのでまた今度やってみます。

上と下の目が噛み合って、遠心力で外に出す。

溝の幅とか角度はあんま重要ではないのかな?

とりあえず、ある程度形がわからないと触れないですよね。





ネットで調べると刃ビシャンでコツコツしばいていかなあかんらしい。

しかもなんか斜めに入れてく感じ。






いや、面倒くさい!

サンダーで良くない?

そのほうがてっとり早いやろ。



と思ってたら結構海外はサンダーで3分ぐらいでやってます。  

これこれー。

刃ビシャンなんて罰ゲームやん!


今度半分半分でやってみよかな?と計画中。

また、楽しいネタ見つけてしまいました。

しかし、石臼結構面白いですよ。




メキシコの石臼。

これコーヒー豆ひくんですよ。

朝これでコーヒー豆挽きたいわー。(笑)

絶対一日しかやらんやろけど。

マジでミルマシーンの形。

嫁がメキシコのサイトで調べたら20万ぐらいで売ってるらしい。





日本なら無料やし。

日本のでええわ。(笑)

世界中にmill stoneがあります。

そら、小麦を挽いてパスタにも、パンにもなりますし。

必須ですよね。

石臼コレクターになろかな。

そういえば庭の材料でゴッツイ石臼ありますねー。

あれがほしなってきた。

使い道はおもいつかへんけど。(笑)


行ってきました。


河内國平展。


現代の一番好きな刀鍛冶。





この方のすごいのは、古刀の再現。

刀ってのは簡単に言うと、1000年以上昔のやつも多数あるんですが、

まぁそんだけ多数あれば再現不可能な技術ってのも出てくるんです。



一番有名なのが映りですね。

鎌倉あたりの備前の刀によく出てたりするんですが。

それが、ロストテクノロジーとなってました。

それを再現されたり。



七支刀を作ったりとか、まぁとんでもない刀鍛冶です。

その方の展示がちょくちょくあるんてすが、今回もギリギリに知って、慌てていきました。

こんだけスマホばっか見てる生活してるのに、欲しい情報は入ってこない不思議。



展示の内容もディープです。

備前伝と相州伝の炭割の違い。

備前伝のほうがざっくりしてる感じ。

僕は備前伝タイプやな。(笑)

逆に相州伝のはロスが出てきますよね。

ああいうのは捨てろということ?

貧乏性には無理やなー。



あといいなと思ったのはこの炉。

めっちゃ簡単やん!

もう刀行けるやん!(笑)

免許ないからあかんか。

やる気だけで免許取れへんかな?



土置き台。

このデザインもらったー!!

これ作ろ。

いるイランじゃなくて。

なんとなく上がるから。

やはり、カッコから入らないと。


今回一番興味深かったのはこの焼刃土。

めっちゃ細かいし、赤紫。

粘土と砥の粉と炭と。。

あとなんか入ってる。

かなり粘っこいもんが入ってるな〜!?



見ただけでわかるええ土ー。

その後の刀の展示もすごかったです。

刀は写真禁止。

やはり、刀は面白いしかっこいい。

バッチリ映りも出てました。

思わず一人で声でました。(笑)


鋏に波紋と映りを出したいってのが、人生の目標。


橿原考古学博物館に置いてる石。

これは見るの無料です。

個人的にはこれが見たいという代物。

飛鳥石の迫力はすごいです。

部屋にほしいわ。手頃な明日香石。(笑)

飛鳥の面白い所はなんでこんなもんいちいち石で作るねんというところ。



エグい手間。

大体水を流す関連のもん。

なんでこんな大袈裟なもんいります?(笑)

これも真ん中の上に穴が空いていて、貫通穴も前後に空いている。



流し素麺みたいなんでよくね!?

て思いますよね。(笑)

何かあったんやろ説が濃厚ですね。

やはり、水を流すのに命をかける飛鳥。

個人的にはゾロアスター教の感じやと思ってます。

日本にはゾロアスター教が先に入ってて、その後仏教が入ってきてゴチャゴチャしてってかんじ。

ゾロアスター教は火や水への信仰があります。

お水取りとか火まつりとかはゾロアスター説あります。

まぁ、飛鳥は謎多いですよね。

そこが面白い。

で、何の話かというと。



楽しく生きてますよ!ってことです。

ちなみにぼくでギリギリでしたので、この刀の展示は終わってます。

次はもっと早くお知らせできるようにがんばります!



鋏の喧騒も終わり。


一段落。


宮甚さんの鋏受注会。


今年も早かったですね。


僕は休憩時間の十時から電話で参加しようとおもってましたが、


まさかの野中さんからの電話。(笑)


受注終了とのことで。


実は僕もがっくりメンバーの一員でした。


みんなで慰め合いましょう!




さて、久々の骨董市。

鋏と鋸を購入。



鴨居用の鋸でしょうか。

この反りがたまりませんね。

ノミで荒く落としてみると。

銘が出てきました。

◯近吉兵衛。

六かな?入?大?

まぁなんかそんなん。


ここから、天然砥石の木端で磨いてきます。


小さい鋸は修復がカンタンで楽しいですね。

そこまでサビも深くなく。


味も残してええかんじ。

グニャグニャにまがってますが、使わないので、そんなの関係ありませーん。

欲しい大工さんがいたらあげますが。


まっ、実用なら新しい鋸のほうが良いでしょ!

鋸屋さんにこんなグニャグニャもってったらめっちゃ嫌がられますしね。

難しいのもあるし、手がかかるのもあるし。

僕が思ってるより鋸って繊細なんですよね。

鋸の目立てもしたいんですが、研ぎも難しいし、アサリはもっとやばいし、ひずみ、反りとりとかもやばい。




裏は強めに黒錆がついてますが。

まぁ、これも味です。(笑)


宮甚鋏受付10時11分にて終了しました。

これ以降の問い合わせなど、ご遠慮ください。

よろしくお願いします。

永久寺にいってきました。

  

今もっぱらの永久寺ブームがきてます。


永久寺は奈良の天理市にあります。

内山永久寺ともいわれてて、古刹ですが、

残念ながら今はありません。

正確に言うと、内山永久寺跡です。


永久寺は平安時代末期創建で明治の廃仏毀釈のときにフルボッコになりました。

この寺がなくなったから天理教が栄えたとかいう噂もあります。

日本では寺が宗教の支えになってますけど。

なくなったら他にいくんかな?

しらんけど。

そんなわけで、現地に行くと。



柿畑と竹林。

マジでなにもない。

石とかもない。

なにもない。

あるといえば当時の道と、傾斜、池ぐらい。



当時の絵を見ると五重塔がありますね。

このサイズは石の可能性も高い。




灯籠は8基ぐらい確認。

これが今もあれば平安時代の灯籠となるのにね。

あとでつくったかもしれんけど。



他にも13重の塔。

これは石やな。



五輪塔があったり、五重塔があったり。

絵を見てるだけでも面白いけど、ここのエリアは完全にイマは竹林。



昔っからあるっぽい石を見つけたけどこれは石垣の石かな?

まじこんなもん。

五重塔とかあれば心礎とかそんなんあったらおもろいなと思ってたけど、この寺思ってたより小さいっすね。

広さもそうやけど、デカさもちいさい。

時代的なもんなのか、興福寺とか東大寺とか、の規模ではなくて、ちょっと場所違うけど京都でいう大徳寺ぐらいの感じ。



東の日光、西の永久寺と言われてたときいてましたが、規模が全てではないけど小さい。

そら、廃仏毀釈でフルボッコにできるサイズです。

それがわかっただけきてよかった。

ほんまはもうちょい石があるかと思いましたが。

何でここだけこんなフルボッコやねんとおもってました。

なるほど、小さかったからいけたんやな。

石上神宮もあるし。



興福寺でもあれだけいかれたんやからね。

法隆寺は近くの風呂屋がマキにしようと買ったけどでかすぎて壊せないことに気づいて、そのままになったとか。

一時のブームでそうなるのは怖い。

でも逆になんで京都の寺は綺麗さっぱり残ってるんやろ?

それも不思議。




寺が消失して、恐らく石なども売られてる。

今回内山永久寺に興味を持ったのは。

ここの灯籠の写真が出てきて、面白い灯籠やから見てみたいなとおもったから。



どこにあるんやろ?

って大体目処はついてるんやけど。(笑)

小さく見えるけど九尺あるし、火袋の台にまで蓮華座が彫刻してあってめっちゃ珍しいのよね。

平安時代の灯籠にしては完璧な状態やし。



おそらくこれが本堂の前の真ん中にある灯籠なんですよね。

生きてる間に見つけたいなー。(笑)

てか、灯籠て売買するならしっかりどこどこの灯籠でいつの時代に作られたやつとかしっかり残して売買すべきですよね。

いまでいうブロックチェーンみたいなんで、どこのやつがどこにあるか誰でもわかるようにしたほうがええとおもうんですが。

せめて石屋業界とかではわかるようにしといてほしいわ。

結局どっかいってまうやん。

所詮人間なんて50年も所有したらおわりやねんからね。

一時的に預かってるだけやねん。

文化財は。


まっ、そんな灯籠マニアではないんでどっちでもええんですが。

植木屋のなかでは結構詳しい方というのが最近わかってきましたので、上から目線でいきます。(笑)

僕より詳しい方は優しい目で見といてくださいねー。


で、帰りに石上神宮。

入ってすぐのこれ!

永久寺ってかいてるやーん!!

もう、永久寺ファンからしたらたまらないお出迎え!

これ消火のポンプらしく、面白い作りです。

それでも燃えたっていう皮肉。

怖いのは地震雷火事オヤジっていいますが。

最後の人災が一番怖い。

その時は論理的に正しくても、長い目で見てどうかって話。



しっかりワンピース読んどけばそんなことにならへんかったのにね。

なかったよねー。

明治には。



で、石上神宮にのこってる永久寺の建築。

国宝。

質素で簡素な作りながらもディテイルがとんでて面白い建築。


これは本堂の横にあったやつですね。

細い木で上品につくってる。

色々面白い建築。

帰りに石上神宮の七支刀のネクタイピン買って帰りました。


子供の保育園の卒業式用。

刃物マニアにはたまりません。


帰り道で、こんなの発見。



これは、内山永久寺にあった石ちゃうん?

これはひょっとしたら、ひょっとする。

いい発見でした。