やれやれのサッカークラブ経営論

 ハンドルネームやれやれと言います。僕は、一応コンサドーレ札幌のサポーターをしております。僕は今まで様々な意見を書いてきましたが、今回それをまとめることとしました。なおコンサドーレにはオフィシャルブログもあるのですが、僕の書く記事内容がオフィシャルブログに載せるにはなじまないと考えて、あえてここで自分の考えを書くこととしました。

 なおサイバーエージェント社は某サッカークラブのスポンサーですが、今後どんなブログ運営会社がサッカークラブを支援するか又は支援を取りやめるか判らないので、ここで書くことにしました。なお更新は、かなり不定期です・笑

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募金活動で必要資金を得ることの問題点について

 コンサドーレサポーターは、運営会社の経営が厳しいことを理由としてサポーターがCVS活動・持株会を利用した出資・募金活動を行っています。以下募金活動の現状と問題点についてまとめました。

1 募金活動の現状
 このうち募金活動には、コンサドーレ札幌北海道後援会を通じた募金、寄付金・支援キャンペーンによる募金の他、コンサドーレ神社へのお賽銭による募金があります。
(1)コンサドーレ札幌北海道後援会を通じた募金
 後援会による募金は、98年から始まっています。「コンサドーレ札幌10年史」によれば後援会の会費総額は、98年は5440万円、99年は9104万円、00年は6856万円、01年は5231万円、02年は2517万円、03年は1815万円、04年は1477万円、05年は1181万円となっています。

(2)寄付金・支援キャンペーンによる募金
 寄付金・支援キャンペーンによる募金は、96年から始まっています。「コンサドーレ札幌10年史」によれば、96年300万円、97年1876万円、98年6954万円、99年1億1933万円、00年7398万円、01年7037万円、02年7229万円、03年1709万円、04年505万円、05年1228万円となっています。

2 募金活動の問題点
(1)年ごとの募金額が変動が大きいこと
 上記の募金活動の年別推移を見ても判るとおり、募金額は年ごとに変動が大きいです。
 募金額は、チームの成績や話題性(元日本代表監督の岡田武史氏の監督就任)に左右されます。
 例えば99年には寄付金・支援キャンペーンによる募金が1億1933万円にも達しましたが、05年には10分の1以下にまで減少しています。
 募金による資金調達は、クラブ経営に際して安定収入が見込めずにリスク性が強いものなのです。
(2)他のプロスポーツ球団の存在
 96年にコンサドーレ札幌が誕生した際は、北海道には他にプロスポーツ球団は存在しませんでした。しかし現在では、北海道日本ハムファイターズやバスケットボールのレラカムイが存在します。
 このように北海道内に他のプロスポーツ球団がある中で、コンサドーレ札幌に募金をする人がどれだけ存在するかは大変疑問です。
 少なくてもコンサドーレ支援の輪が北海道中に広がり、その募金額が1億1933万円にも達することはもうないでしょう。
(3)法人税の存在
 募金収入は、経理上は営業外収入となります。例え運営クラブの当期収支が赤字の場合でも、営業外収入は法人税の課税の対象になります。
 例えば2000年コンサドーレ札幌で活躍したエメルソン選手は、あまりのエメルソン選手の才能を惜しんだサポーター等が当時レンタル移籍だったエメルソン選手を完全移籍させようと「エメルソン基金」なる募金活動が起きました。しかし上記のように募金活動をしても法人税が掛かるために増資による資金確保という手段に替わった経緯があります。
 なおエメルソン選手に関しては、たとえ募金を集めてもエメルソン選手が完全移籍しないケースが考えられたため、使用目的が限定された募金がしにくかったという事情もあるでしょう。
(4)後援会の体制の不備
 後援会は、関係企業が従業員等に声を掛けて入会させたという経緯があります。「上から言われて入った」という人もいます。後援会は、資金集めが目的ですのでそれ自体ではあまり活動はしていないのです。
 後援会組織の問題点に関しては、,2006年のサポーターズ集会の質疑応答が詳しいです。後援会は、設立から05年までは事務局が青年会議所にありました。事務局が青年会議所にあったことから、道内大企業と疎遠になりました。また後援会内部でも、北海道後援会と地区後援会との意思疎通がうまく行っていなかったと聞きます。
http://www.consadole.net/kodama/article/38
 更に後援会会長も2年間空席で組織体制も曖昧模糊でした。きちんと活動をしている後援会は、多くはありません。
 現在では、こうした後援会の問題点は、解消されつつあるようですが、一般会員にとって敷居が高いという感覚がします。
 また上記でエメルソン選手に関しても述べましたが、後援会は「何のために毎年後援会費を払ってどこにその金が消えたの?」という目的性が見いだしにくい組織だと思います。

(5)地区後援会によって活動レベルが異なること
 多くの人達にとって毎年5,000円を払うのは不可能ではないと思います。ただし地区後援会が、コンサドーレ札幌試合の観戦会を開催したり、バスツアーを組んだりといった地区後援会独自の活動をするには運営者自身の熱意が必要だと思います。また地区後援会では、HFCと協力してサッカー教室や介護予防活動も開催しているようです。
 本来ならば地区後援会の理事長が、先頭にたってこうした後援会活動をしなければならないとは思いますが、理事長自体は社会的地位等によって選出されていることが多いようです。このため地区後援会によっては、あまり機能はしていない後援会もあるようです。

3 まとめ
 今後もコンサドーレ札幌北海道後援会を通じた募金、寄付金・支援キャンペーンによる募金活動は続くと思われます。ただし募金活動によってHFCが資金集めをすることはリスク性が強いですし、今後多額の金を集めることは難しいと思います。