YARD-O-LEDを選んだ理由について書きます。


以前からと言うか、今でもと言うかMONTBLANCやFaber-Castell伯爵コレクションのペンを各20本ほど所有しております。

高級ペンの世界にはまる人は、いろいろ理由はあるでしょうがステータスシンボルとして、他人と差をつけたい部分を意識しておられる方が多いのではないでしょうか?(自己満足の部分が一番なのは当然として)

もちろん自分もそうでした。

特にMONTBLANCにおいては歴史もあり製品ジャンルも多岐に渡り、ステータスシンボルのみならずコレクターとしての満足感まで十分得られます。

行くとこまで行き着いた結果、ふと思いました。


「周りがみんな知ってるから、需要があるから価値があるんだろうか?」


もちろん、そうかもしれません。

実際、MONTBLANCは値上がりする限定モデルも多く、投資の対象として見てもいいと思います。


ただ、自分が一番欲しいものはなにか?と考えたときに、長く使える相棒が欲しいって思ったんですよね。

他人がどう思おうが、自分が気に入ってればいい、と。

そう考えてMONTBLANCや他のペンを選んでも全然いいと思います。

自分の場合、そこで出てきたのがYARD-O-LEDのペンだった、というわけです。


なぜYARD-O-LEDだったのか?

それは、自分が一番こだわっているペンシルから始まった会社だから、というのが一つの理由です。

巷では高級万年筆がブームになっているようですが、自分にとって一番こだわるのはペンシルです。

それは変わりません。


なぜならペンシルは耐久力が、ほかのペンと比較して圧倒的に強いからです。

万年筆はペン先は金でできておりますが、内部にゴムパーツがあり(吸入式の場合)、100年もすると劣化してしまいます。

そんなに生きてないですが、、、次の代、またその次の代まで残るもの、と考えるとペンシルに軍配があがります。

加えてそのペンシルの中でも、YARD-O-LEDのペンは、外が純銀製、内部メカニズムは真鍮製、とすべて金属でつくられており、プラスチックパーツがありません。

熱で変形してしまうといった心配は無用です。

(ぶつけてへこむ可能性はありますが)

さらに、回転繰り出し式のメカニズムはノック式に比べとてもシンプルで、扱いさえ間違わなければまず壊れたりはしません。

頑丈・堅牢、イギリスの物つくりの精神は、ここに重点が置かれているので好きです。


ネックとなるのは、やはり1.18mm芯のリフィルでしょうか・・・。

手に入らなくなる可能性はありますね。

それでもまだ自作できないこともないので、ボールペンのリフィル規格が変わるよりはマシだと考えます。

というより、その不便さも含めてすべてが気に入っているんですけどね。

(芯交換の手間とか、銀を磨く手間とか・・・)


以上、YARD-O-LEDを選んだ理由でした。


恒松 郁生, 岡村 啓嗣
英国王室御用達 (Shotor Library)