『小国町雪山登山技術講習会』報告Ⅲ
風が当たりにくい場所でお昼休み。
そろそろ午後の部始めましょうか。
④ココヘリ講習
参加者に聞いてみたところ、
ココヘリ保有者は8割くらいおられました。
ただココヘリは持っていれば助けてもらえるというものではありません。
機体の番号をあらかじめ第三者に伝えておかなければ
ほとんど意味がありません。
こちらが親機です
子機の番号を登録して見つけてみましょう。
但し、親機を複数台持っていても繋がるのは1機だけです。
電話と同じと考えればいいでしょう。
簡単に見つけることができました。
親機を持っているのは普通は救助隊になりますが、
仕組みを分かってもらえただけでも良かったのではと思います。
⑤雪洞・スノーマウント
最後の講習スノーマウント造りです。
これは積雪が少ない場所でのビバークに有効になります。
まずは皆さんのザックを並べます。
ブルーシート(ツェルト)を広げて雪をかぶせます。
皆さんで円になって、
反時計回りに回りながらかけていくと効率がいいです。
時々固めます。
形ができたら入口の穴を掘っていきます。
ここで掘り出した雪を排出するのに
V字コンベアーというやり方を練習します。
V字(U字)状に人を配置して
雪をどんどん送り出していく効率のいいやり方です。
ザックを掘り出して、シートも引き出します。
穴を広げます。
雪を送り出して排出して平らにしていきます。
「なかなかいいんじゃない」
3人はビバークできそうです。
せっかくなので、
プローブを使って人の感触を確かめます。
ザックや靴ならいいですが、
体を刺されたらかなり痛いことが分かります。
これにて講習修了。
何とか雪山講習会になりましたかね。
有能なスタッフと向上心あふれる参加者のおかげです。
実際の場面で今回のことを思い出してどんどん使ってみてください。
お疲れさまでした。
終