喫茶 日常茶飯美（さはんび）

　前にも少しだけ紹介したことがありますが、小国町の町ん中にうちらの喫茶店がある。その名は日常茶飯美、通称さはんび。うちらと言ったのは、私も一応オーナーの一人だからである。できた経緯は、そもそも小国町には喫茶店という所がほとんどなく、「気軽にのんびりできる喫茶店が欲しいね」と仲間で飲みながら話していたことから始まった。どうせなら、町興しの拠点となれるような所、いろんな情報を発信できるような所、コンサートや映画会などを開き、若者たちが自己を表現しまた広く交流できるような所にしたい・・・などと夢は膨らんでいった。日付が変わりシラフに戻っても、それをただの飲み話しに終わらずにちゃんと実行に移しちゃうところが、我々ながら偉い（？）ところである。

　仲間の中で店長をやってみたいという者が現れ、喫茶店つくりは現実的に動き始めた。場所は決まったもの、内装・改修工事を商売人に頼む資金はなく、当然自分たちで大工仕事を進めていくこととなる。ただ仲間の中には、大工、設備屋、電気屋、ガス屋、デザイナー、喫茶店経験者、楽器演奏者などがいて、それぞれの得意分野を大いに発揮してもらった。私は何もないが、唯一の得意技“体力”でなんとか貢献できたかなと思う。

　そんなこんだで、なんとか2年前のクリスマス前にオープンすることができた。新聞やテレビ・ラジオでも取り上げてもらい、おかげさまで結構広く認知されてもらうことができている。昼間は、気の効いた音楽とコーヒーをベースに、雑穀を使った雑穀ランチや美味しいカレーライス。夜は独自のカクテル酒も出すバーとして、それなりにお客さんにも入っていただいているようである。ただ、まだまだ完成形ではなく、皆さんからご意見をいただければありがたく思います。
　
　店の中の様子は、またの機会にご紹介しますが、まず店に入り階段を登ると、大きな杉の木が待っています。とりあえずそれを1枚。