毎日の検温時に必ずチェックしているバイタルサイン…
正直もうなに見てたのか忘れてしまったので思い出そうと思います!




脳卒中の疑いがあれば、まず状態観察をすること!


意識レベルの確認について

呼び掛け・命令・疼痛・音・光などの刺激を与え、その反応で評価していく

ジャパンコーマスケール(JCS)グラスゴーコーマスケール(GCS)の二つが本には載っていますが、職場ではたしかJCSを使っていたはずなので、JCSをみてみます


ジャパンコーマスケール(JCS)
I.刺激しないでも、覚醒している
1 意識清明だが、今一つはっきりしない
2 見当識障害(時、場所、人)がある
3 名前、生年月日が言えない

II.刺激すると覚醒し、刺激をやめると眠り込む
10 普通の呼び掛けで容易に開眼する
20 大きな声又は身体を揺さぶることにより開眼する
30 痛み刺激を加えつつ呼び掛けを繰り返すとかろうじて開眼する

III.刺激しても覚醒しない状態
100 痛み刺激に対し、払い除けるような動作をする
200 痛み刺激で少し手足を動かしたり、顔をしかめたりする
300 痛み刺激に全く反応しない

R 不穏状態
I 失禁
A 自発性喪失

とのことです。

GCSは頭部外傷の際使用する。ともネットでありましたが、この本にはそういう記載は見つけられませんでした…
救急の参考書に載ってそうですね


瞳孔の正常について
サングラス瞳孔の正常は2.5~4mm
サングラス縮瞳は2mm以下
サングラス散瞳は5mm以上
サングラス瞳孔不同は0.5mm以上の左右差
が正常とされているため、それを逸脱していないかチェック!

対抗反射の見方
一方の瞳孔に光を当てて、瞳孔が収縮するか確認(直接反射)
また、光を当てていない側も連動して収縮するか確認すること!(間接反射)
脳卒中患者で、頭蓋内圧上昇により動眼神経が障害されると対抗反射が消失するようです…


眼球の正常について
サングラス位置は正中位

眼球の位置によって脳卒中病巣の位置が特定できるようです
目患者からみて右に寄ってる→大脳の障害(水平性共同偏視カロリック反応+)
目患者からみて左に寄ってる→橋の障害(水平性共同偏視カロリック反応-)
目患者からみて下に寄ってる→中脳の障害:脳底動脈閉鎖症(下方共同偏視カロリック反応+)
目患者からみて下に寄ってる→視床の障害(下方共同偏視カロリック反応-)



眼球運動の障害のチェック方法

意識障害がなく、従命可能な場合
「これを見てください」といって目で追ってもらう

意識障害があり、従命困難な場合
「こっちみてください」等、患者の左右から声かけして、こっちを見てくれるか


視野障害のチェック方法

意識障害があり、従命困難な場合
目に向かって急に手を動かし、まばたきするかどうか確認する