中学生の時 母方のじぃさんをみてた

母はピアノの先生他 活動が忙しく

粗相の始末は私の役目

行方不明になることもしばしば

一度東京からどうやってか京都まで徘徊した

 

そだその前に母方のおばぁさんもみてた

短い間だったけど ご飯を温めて出したりしてた

 

次は父方のおばぁさん

ずーとテレビの前で時代劇見てた

ずーと座ってるから 立てなくなって

やっぱり粗相の始末は私の役目

 

私はとりあえず高校は出た。けど鬱になった

未遂も何度かやったが まぁ今まで生きてる

それからずっと病院通い

入院してたこともあった

 

23歳くらいかな少し元気になって

専門学校へ行かせてもらった

その後就職もしたけど

また鬱になって続かなかった

 

30歳になった頃かな

母が鍋を焦がしたり 腐りものを出したり

様子が変わってきて

家事は私がするようになった

 

買い物行って 料理して

毎日毎日

 

40歳くらいの頃かな

兄の嫁さんが鬱になり 亡くなり

その子甥っ子が鬱になり

家で面倒みてた

甥っ子は若かったから回復も早く

大学受験も成功し

今はもう結婚して子供もいる

 

そうこうしてる間にみるみる母は衰えて

認知症になり

父も引退して認知症になり

ふたりダブルでみなきゃいけなくなった

 

流石に姉が助けてくれたけど

料理をしたり

粗相の始末をしたり

 

母は乳がんから肺がんへと移行し

緩和ケアで亡くなった

 

今は父の粗相の始末をしている

 

気が付きゃもう50代も後半だ

 

この先父が亡くなり埋葬したら

私のお役目は終了する?のかも

 

夢も希望もなかったけど

思い残す事も もうない

 

綺麗さっぱり散ればいいかな とも思っている

 

多少の美味しいものも食べたし

恋もした

 

思い残す事は もう ない